2008年10月15日 (水)

いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」の不思議

 ユーチューブで,昔の流行歌も聞くことができるようになった。

 先の休日に,4,5時間もの間,1970年代の曲を聞いて過ごした。ユーチューブの中の音楽ビデオの量は増え続けていて,同じ歌手がデビュー当時に歌っている姿から,その数十年後の姿までを見比べることもできる。

 「ブルー・ライト・ヨコハマ」は,いしだあゆみのデビュー曲ではないが,歌手としてのスタートを切った記念すべき曲である。当時のヒット曲というのは大変なもので,テレビとラジオは朝から晩まで,絶え間なく流していた。

 この曲を聞いていて,その頃,テレビの歌番組でいしだあゆみが「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌っていて泣き出し,小川知子も一緒だったというぼんやりした記憶が浮かび上がった。

 そこでグーグルで調べてみると,ブログ「らば~そうる “IN MY LIFE”」にこの「事件」が詳しく書かれていた。なるほど,そうだったのか,「夜のヒットスタジオ」か。今や,調べるのもほんとうに簡単になった。

 さて,ユーチューブには,いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」の動画はいくつかあるが,いしだあゆみ - ブルー・ライト・ヨコハマ (1969)には驚いた。髪型といい大きな目といい,えらく「かわいい」お姿である。これは,聞くというか,一見の価値がある映像である。

Ishida_2  ただ,不思議なのは,先のブログに掲載されているレコードのジャケットは,このビデオより,ずっと大人っぽく見えることである。その後の姿が鮮明に残って,当時はこんなだったという記憶が薄れているのだろうが,あまりに印象が違う。


2008年3月12日 (水)

『木星』七変化

 2008年2月からパナソニックの小雪の登場するCM「新・ヒューマンビエラ TV-CM 進化篇。『さぁ、北京へ』」が放映されている。この背景で流れる曲は,サラ・ブライトマンが歌っている「ランニング」である。

 昨年の8月に大阪で行われた世界陸上の開会式に真っ白なロングドレスのサラ・ブライトマンが登場,『ランニング』を歌った。この様子はYOUTUBEで観ることができる(Sarah Brightman - Running (live in Osaka))。

 サラ・ブライトマンは国際陸上競技連盟の環境保全企画「グリーン・プロジェクトの「大使」で,世界陸上大阪大会のために,この『ランニング』を作り,自ら歌った。

 この『ランニング』の大部分は,イギリスの作曲家・ホルスト(G. Holst)の組曲「惑星」の第4曲「木星 快楽をもたらす者」 (Jupiter,the bringer of Jollity) (1921)である。

 同じ曲を日本で歌ったのが,平原綾香で,シングル「Jupiter」(作詞:吉元由美、編曲:坂本昌之)は2003年12月に発売されて大ヒットした。

 さて,この「木星」を原曲とした曲に,『I Vow to Thee, My Country(祖国よ,我は汝に誓う)』があり,これは「イギリスの愛国歌・イギリス国教会の聖歌」で,歌詞は、第一次世界大戦直後の1918年にイギリスの外交官セシル・スプリング=ライスにより作詞された(「世界の民謡・童謡」)。

 この曲は,ダイアナ妃が「子供の頃からずっと気に入っていた曲」だったので,全世界に中継された婚礼(1981)にも葬儀(1997)にも用いられた。

 さて,何が気になるかというと,この曲は,ラグビーファンにとっては,「ワールドインユニオン(world in union)」であり,ラグビーワールドカップのテーマ曲だからである。

============================================================= World in union

There's a dream I feel, so rare, so real:

All the world in union, the world as one gathering together, one mind, one heart,
Every creed, every colour, once joined never apart.

Searching for the best in me, I will find what I can be,
If I win, lose or draw, there's a winner in us all,
It's the world in union, the world as one,
as we climb to reach our destiny,
Our New Age has begun!

We face high mountains, must cross rough seas,
We must take our place in history, and live with dignity,
Just to be the best I can

Sets the goal for every man,
If I win, lose or draw, it's a victory for all,
It's the world in union, the world as one,
as we climb to reach our destiny,
Our New Age has begun.

Build a world A world in union A new age has begun.
============================================================= Jenkins  YOUTUBEには,ニュージーランド出身のキリ テ カナウ(Kiri Te Kanawa)の歌,1999年にはウェールズ生まれのシャーリー・バッシー(Shirley Bassey)がカーディフの開会式で歌う場面がある。同じくウェールズの小さな町で生まれたキャサリン・ジェンキンズ(Katherine Jenkins)が男声コーラスを従えて歌う「ワールドインユニオン」もある。なお写真は,ウェールズの赤いジャージーを着て歌うキャサリン・ジェンキンズ。

 なぜ,このような有名な曲が何度も使われるのかと言えば,現代人がこのメロディーを好きだからなのだろうというしかない。

 しかし,イギリス国教会,ダイアナ妃,ラグビーというイメージが既に定着している曲を,陸上競技や環境キャンペーンにまで使わなくてもよいのではないでしょうか,サラ・ブライトマンさん。

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