2016年12月 1日 (木)

終盤を迎えた『校閲ガール』

Nigekoetsu  そろそろ終盤にさしかかった2016年秋期のテレビドラマは,TBS『逃げるは恥だが役に立つ』と日本テレビ『地味にスゴイ!校閲ガール』を初回から観てきた。両方とも,最近珍しく徐々に視聴率を上げているが,『逃げるは恥だが役に立つ』のほうが人気が高い。

 『逃げるは恥だが役に立つ』は,新垣結衣の主演。一年前に『掟上今日子の備忘録』があったが,記憶が失われ,おかしな衣装という現実離れした役柄だった。今回の原作は,コミックスであるので,無理と誇張が避けられないのは仕方が無い。ドラマティックなことがほとんど起きないこのドラマが支持されているのは,自分の域を固守しつつ,恋愛という問題に偽装結婚はじめ,様々な妥協策で糊塗して正面から向き合わないとても奥手な主人公達に共感を覚える若い人々が多いのだろうと思う。新垣結衣の真面目さは特別である。

 『地味にスゴイ!校閲ガール』のほうが,ドラマとしては面白い。原作の宮木あや子『校閲ガール』は読んでいた。出版社に合格し,女性誌の編集を希望しながら配属されたのは校閲部だった。女性誌の記事内容は完璧に記憶しているのに本を読まない主人公には,絶えられない職場だった。社内の意地悪な女性たちからは,彼女を「おしゃかわ」と言っている。「校閲部のような地味な部署でおしゃれなどしても無駄でかわいそう」という意味だった。それでも,仕事はきちんと行う。最初の頃は,河野悦子こと石原さとみの記憶力と悪口が目立ったが,次第に校閲部と作家だけではなく女性誌編集部の現場も見せるようになった。校閲だけではドラマになりにくいからだろうが,本田翼,菅田将暉,青木崇高,岸谷五朗がバランスよく配置されているという印象。しかし,NHKの『野田ともうします。』で野田さんだった江口のりこが光っている。

 NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」は観なくなってしまった。


2016年6月 2日 (木)

『とと姉ちゃん』のキョトン

 はるか昔,中学生の頃,家にあった『暮しの手帖』をよく読んだ。ユニークな商品テストの方法に感心し,そのために商品広告を載せない潔よさがこの雑誌の主張の一つであることを知った。その後,花森安治の著作を読んだ。しかし,今回のNHKの朝のドラマが始まるまで,『暮しの手帖』の創刊から編集までに,別の女性がかかわっていたことを知らなかった。

Totoneechan  『とと姉ちゃん』も二か月が過ぎた。しかし,『まれ』,『純と愛』,『梅ちゃん先生』,『おひさま』と同じく,続けて観る気が次第に失せている。脚本や演出,主人公,それに演じる女優に好漢が持てないという点が,これまでと共通している。前作『あさが来た』は,主人公ばかりでなく,ほとんどの登場人物,出演者の毎日が気がかりだったし,また,誰もが生き生きとしていた。『とと姉ちゃん』の登場人物は,全体的にくすんでいる。

 制作側は,主人公を常人とは違ったヒロインではなく,普通のどこにでもいる等身大の人物としたいように見受けられる。しかし,そのために朝の連続ドラマで視聴者がストレスを感じてばかりでは困るのではないか。

 主人公常子は,新しい場では,常に孤立する。タイピストとして雇われた会社で,仕事を与えられないので,男性社員の手助けの書類整理を,書類を家にまで持ち帰って夜中までかかり,なんとかやり遂げて,持って行くと「そこに置いといて」と言われただけだった。常子は,褒め言葉を期待する表情をする。しかし,報われなかった。

 リーダーからよせと言われても,別の男性社員から同じような仕事を頼まれて,家に持ち帰ってやり遂げて,持って行くが,やはり,「そこに置いといて」だけだった。その時の主人公のする表情は,前の時と全く同じだった。これはおかしい。

 二回目には,お褒めの言葉がなかったというだけでなく,やっぱりリーダーの言う通りだったという絶望に近い表情も必要なはずである。しかし,演出家はそう考えず,またこの女優もいつものキョトンとした判断停止状態で済ませていた。

 主題歌の歌詞がよく聞き取れないというもの腹立たしさの一因である。


2016年4月20日 (水)

最終回には驚いた傑作『ちかえもん』

 NHKの木曜時代劇『ちかえもん』は,近松門左衛門に周囲がよってたかって『曾根崎心中』を書かせる話である。

Chikaemon  このドラマは放送中は一度も見なかった。しかし,山田太一氏や倉本聰氏が受賞している向田邦子賞の2015年の受賞者が藤本有紀氏で受賞作が『ちかえもん』と知り,俄然観たくなった。藤本有紀氏は,『ちりとてちん』,『平清盛』を書いた一般受けしないが,熱心なファンのいる脚本家である。

 DVDの発売は5月らしいので,NHKオンデマンドという有料のサービスで全8話を観た。予想以上,期待以上の良くできた作品だった。『あさが来た』と同じく大阪のNHKの制作。近松家,平野家,遊郭天満屋,堂島新地,文楽座などセットもリアリティがあり,音楽も斬新である。

 平成16年の正月,50歳過ぎの大阪の浄瑠璃作者近松門左衛門(松尾スズキ)は,スランプに陥っていた。侍をやめ10年以上書いてきたが,『出世景清』以来,当たりがない。妻子に逃げられ,母(富司純子)からは,親不孝者と言われ,年増の遊女のお袖(優香)に愚痴をこぼす毎日である。そこに,派手な格好の孝行糖ならぬ不孝糖売りの万吉(青木崇高),なにやらよからぬ魂胆のありそうな油屋九平次(山崎銀之丞)があらわれる。

 主人公は,当然,近松門左衛門なのだが,存在感は薄い。実質的には,天満屋の新人遊女のお初が中心である。お初を演じるのが早見あかりであるが,愛想なしで器量よしであるものの厄介者,健気だったり,凜々しかったり,妖艶だったりする。さらに三重スパイのような難しい役柄であり,やや,堅い感じもあるが,それもその出自にあっている。早見あかり見ているだけでも満足できる。

 

そして,お茶ひきの遊女で,近松門左衛門を「じじい」呼ばわりするが情愛のある優香もそれに劣らない。『曾根崎心中』初演のあと,芝居への感動の涙と近松門左衛門への安心した笑顔とでくしゃくしゃになった表情が可愛らしい。青木崇高と山崎銀之丞は怪演というにふさわしい。

 しかし,なんと言っても最終回である。最終回には,意外な出来事が続いて起きる。特に万吉の正体には驚いた。近松門左衛門は,お初を中心に人物相関図を作って,物語を動かそうとする。その上では,作者の藤本有紀氏が同じ事をしている。話を進めるためには万吉が必要だった。気がつきにくいが,万吉はこのドラマでは,進行係を務めている。松尾スズキは「ええっ,なぜそんなことする」と思うような冷酷なこともしていた,と後で気づいた。「うそとほんとの境目が面白い」ということばで納得させられる。


2016年1月 6日 (水)

クリステン・スチュワートの助演女優賞

Cloudsofsilsmaria2  2016年1月3日に発表された全米映画批評家協会賞の「助演女優賞」がクリステン・スチュワート(『アクトレス~女たちの舞台~』だったことを知って,驚いたし何だか嬉しかった。この映画の舞台は全てスイスや英国など欧州であるので,米国ではあまり関心は持たれないだろうと思っていた。 

 そして,この映画のクリステン・スチュワートは,難しい役だったが,主演のジュリエット・ピノシュを凌ぐほどだったなと一人思っていたからである。同じような評価をする多くの批評家がいたことに驚いた。 

 クリステン・スチュワートは子役出身であるが,これまではそれほど作品に恵まれていたわけではない。ブレイクした瞬間に出会ったことになる。

 『アクトレス~女たちの舞台~』は昨年末の公開で,もう一度観たかったが機会がなかった。なぜ,もう一度と思ったかと言えば,真面目に進んできたのに終幕で「えっ」と思う出来事があったからで,そのことについて,いくつか解釈をしている。どれが正しいか,あるいは全て間違っていることを確かめるには,もう一度観なければならない。新旧の女優の対立話と思ったら,全く違っていた。

 ついでにヘンデルの『ラルゴ』を背景にシリスマリアの雲が流れる場面を大画面で観たい。


2015年9月12日 (土)

ようやく終わる『まれ』

 この半年間,NHKのBSで『あまちゃん』の再放送を欠かさず一つ一つの台詞を聞きのがさぬように観てきた。NHKの連続テレビ小説のここ10年のベスト3は,1位『ちりとてちん』,2位『あまちゃん』,3位『カーネーション』と思っている。『おひさま』,『梅ちゃん先生』は,かなり問題ありと思ったが,もっと問題のあったのは『純と愛』だった。この不評判ドラマは,『あまちゃん』より前の作品であるが,再放送されていない。NHKも『純と愛』が失敗作であることを自覚していると思いたい。

 『あまちゃん』のBSの再放送は7時15分からで,これが終わると今期の『まれ』となるが,続けて観ようという気にはならない。雰囲気が悪くなるし,ドラマの質が違いすぎる。『まれ』は,8時からほとんどの人がそうしているように集中力を働かせず観ている。

 ツイッターのタグ「#まれ」やヤフーのドラマ掲示板では,その書き込みの9割以上は,『まれ』批判の意見である。放送開始直後のまれ役の子役は,たいそう皆に気に入られていたが,ひと月も経たぬうちにこのドラマはだめだという意見が多くなった。

 『まれ』批判の対象はまず脚本,演出に対して向けられるが,出演者やナレーターにも及んでいる。自分も含めてであるが,おそらくドラマ好きの人々は,この連続ドラマでは,主人公は,パティシエ志望であるから,菓子作りを丁寧に見せるのだろう,次第に名を高めていくのだろうと思い込んでいた。しかし,そうではなかった。主人公は,菓子を作る過程には一切関心がない。人生では,不毛な二者択一の繰り返し,あれもこれもするのだと節操がない。

 NHKは,今年の例で言えば『64』や『美女と男子』のように,よく出来たドラマを作っている。例えば『64』は,最初からとげとげしく,陰鬱な雰囲気でどうなるかと思ったが,最終回に一挙に大団円へと流れていく演出,ピエール瀧ばかりでなく段田安則,尾美としのりらの抜群のキャスティングなどさすがNHK,口を挟む余地はないと思わせるドラマだった。

Mare  しかし,『まれ』はプロが作っているとは思えなかった。脚本家と演出家の両方とも何か新しいことをしたかったのかもしれない。しかし,例えば,ユーモアのセンスがないといったいくつもの欠陥のため失敗に終わった。男子トイレの中を若い女性が上から覗くのがユーモアだと思っている。

 NHKは,放送を終えるまでは,好評のふりをするだろうが,『純と愛』のように再放送しないという冷酷な判断をすることになるに違いない。


2015年5月15日 (金)

アマゾンのインスタント・ビデオで『80日間世界一周』を観る

80days  光文社の古典新訳文庫のジュール・ベルヌ『八十日間世界一周』(高野優訳)を読んで,映画版を観たくなった。宅配便レンタルビデオと思ったが,アマゾンのインスタント・ビデオの提供タイトルの赤に『80日間世界一周』(Around the World in Eighty Days.1956,マイケル・アンダーソン)があるのがわかった。初めてであるがこれを試してみることにした。48時間で300円であるが,宅配DVDであれば,レンタル期間は長く,少し安い。でも,直ぐに観ることができるのは大きな利点である。

 たいした手続きもなく,始まった。60年前の作品で,何回か観た覚えがある。インスタント・ビデオは,最初の気球や闘牛の場面は原作と異なるが,その他の乗り物も出来事も原作と同じである。スペクタクルとのんびりした雰囲気とがあり,今でも十分楽しむことができる。マリーネ・ディートリッヒら大勢の俳優が登場する。特に映画だけの細かなユーモアに気づいた。燃やす物がなくなった船員達は,パスパルトぅーをじっと見る。クラブに急ぐデヴィッド・ニーヴンを邪魔する馬車の御者,女性伝道者。そして,22歳のシャーリー・マクレーンは,台詞は少ないが初々しい。


2015年4月29日 (水)

NHKの『美女と男子』は面白い

 2014年4月からのテレビドラマでは,NHKの火曜10時からの『美女と男子』(田渕久美子作)と土曜9時の『64(ロクヨン)』(原作横山秀夫)を観ている。火曜10時の時間帯には,幼稚園が舞台のTBS『マザー・ゲーム』と書店ドラマのフジテレビ『戦う!書店ガール』があるが,最初から不自然さを感じた。また,その他のドラマもTBS『天皇の料理番』以外は,主演者俳優に頼りきりで,良いドラマを作ろうという意欲が感じられない。
 『美女と男子』は,周りを顧みない主人公が周囲を変えていくという点で,最近のドラマの傾向と同じであるが,取り組み方が全然違う。

Bijotodansi   IT企業の企画部門でやり手の沢渡一子(仲間由紀恵)は,急に,資本関係のある芸能プロダクション「ひのでプロ」へ出向を命じられた。仕事はできるが,高飛車で傲慢な一子に対するショック療法だが,一子にとっては左遷である。弱小の「ひのでプロ」を3年で業界のトップにできたら本社の中枢部門に戻ることを社長に約束させ,芸能マネージャーとなる。おだやかな並木(森本レオ)の経営する「ひのでプロ」には売れないタレントばかりがいる。そこで,まず,工事現場で働く向坂遼(町田啓太)をスカウトしてくる。少しもスターになろうという気がない向坂を叱咤しながら芸能界に入っていく。

 これは,芸能界の内幕ものであり,また,ドラマの制作現場を見せてくれるコメディである。第2回は時代劇の撮影風景だった。実際に江戸時代のセットを使った撮影風景があり,エキストラから見た時代劇の制作過程が紹介されるというように手間と費用がかけられている。全部で20回だそうであるが,毎回,これだけ質が高ければ,楽しみである。主演の仲間由紀恵にはこれまで関心はなかったが,真面目に演じてコミカルであるというのは演技力というより天性のものなのだろう。しかし,強引さ,空回り,屈辱など複雑な性格,行動をみせるが,感情移入させられてしまう。


2015年4月 6日 (月)

映画を観るまで

 映画は,一人で観る。TOHOシネマズのようなシネマコンプレックスで観ることもあるが,多くは,東京でも1~2館程度で上映されている映画を昼間に観るのであるが,観客は少なく,ほとんどは,高齢者の一人客である。60歳を超えるとシニア料金1,100円で観ることができるが,映画料金としては適切な値段だと思う。1,800円の通常料金を高すぎる。もちろん安くして観客が増えるとも思われないが。シニア料金と言えば,それで済むが,先日,証明するものを出せと言われて驚いた。5,6年前に奈良の映画館で言われて以来である。

 東京なら高齢者の観客がある程度いるためだろう,洋画では,高齢者が主演の欧州映画が公開されることが多い。ジュディ・デンチのような方が頑張るたぐいの感動物語であるが,これらは観る気がないし,他の高齢者も同じ気持だろう。これが『ニューヨーク、アイラブユー』のジュリー・クリスティのようであれば,別である。

Zaseki  さて,映画を観る時には,インターネット予約ができるなら必ず予約をする。以前は,座席指定ではなかったが,今は,ほとんどが座席指定制である。窓口で係員にどの辺りの席を望むのかを言わなければならない。毎回,考えたくないので,映画は,前より真ん中の席を選ぶことにし両側の席に誰もいないほうがよいことにしている。観客側はこうした希望を言うだけであり,係員は,どの席が埋まっているかは,見せてくれないことが多い。長い交渉の結果,決まった席に行ってみると,閑散としていて,その列に誰もいないことや,同じ列に,一つおいた隣にだけ客が居て,上映開始間際に,その間の席に客が来て三人が並ぶこともある。要するに,客の細かい希望を聞いたり,心理状態を推測するという日本人には苦手なサービス領域なのである。けれども座席指定方式は堅持されている。開いている席に荷物を置かせたくないのであろう。なお,ほとんどの観客は通路に近い席を選ぶ。

 

というわけで,窓口の係員と接触することのないインターネット予約はありがたい。それに,シネマコンプレックスでは混雑時にもいらいあらしながら並ばなくて済む。

 徐々に場内が暗くなる。TOHOシネマズでは,山崎紘菜20歳が登場する。山崎紘菜嬢は,東宝「シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞した東宝若手女優であるが,映画やドラマの出演は少なく,もっぱら予告編の案内に従事している。ラグビーの大学選手権のイメージモデルが,各大学のジャージーを着たポスターが作られていた。

 

TOHOシネマズではさらに「紙兎ロペ」というアニメが上映される。これが苦手だ。中味がつまらないだけでなく,しゃべり方が気持悪い。若い層は何とも思わないのだろうが。一方,「鷹の爪団」は,180度違っていて,ウィットがあり常に面白い。

 最近の予告編の中には,本編とは全く違う,ミスリードする目的で作られているものがある。アクション映画は,選りすぐりのCG場面だけでできた予告編だけで十分ではないか。

 そして,どの映画館でも,さあ始まるという時に,映画盗撮防止キャンペーンの「NO MORE 映画泥棒!」ビデオ上映がある。盗撮者を情報を提供したばかりの連中が違法ダウンロードをしたり,著作権に反すると警官に捕まるというような誤解を与える悪名高い代物である。

 かなり時間がかかって,ここまで来ると,ようやく映画を観ることができる。


2014年7月24日 (木)

白蓮に荒らされる『花子とアン』

Hanako  NHKの連続テレビ小説『花子とアン』は,前回のに比べればよく観ていると言える。吉高由里子と黒木華は,戦前の姿をしても違和感なく映えている。前半の東洋英和時代は,よかった。しかし,仲間由紀恵が,女学生役で出てきたのは驚いた。今は,この役は大物であることがわかっているが,最初は,若手ではあるまいし,何故,こうした端役で出演するのかと思った。

 ただ,花子が就職して以来,白蓮の出番が多くなるにつれて退屈になってきた。一時のことだろうが,勧善懲悪の通用しない事実に引きずられたどろどろとした話ばかりとなっている。このドラマでは,山梨のことばなのだろうか「こびっと」という語を流行らせたいようで,毎回「こびっと」を含む台詞があるが,「じぇじぇ」のようにはいかない。このあたりが象徴的である。

 昨年9月から今年3月までBSで再放送されていた『ちりとてちん』を欠かさず観ていた。正確には,旅行先の旅館でBSが入らず,見逃した回が2,3度ある。『ちりとてちん』は,毎回,感情を揺すぶるドラマだった。そして,意外な結末となった。毎日,この時間にはツイッターのトレンドで『ちりとてちん』が登場していたほど,熱狂的ファンが多く,そのおかげで,忘れていた,また気付かなかった細部や伏線を知ることにもなった。

 その後の再放送は,今の『カーネーション』である。『ちりとてちん』ほどではないがまあよく観ている。『ちりとてちん』の貫地谷しほり,和久井映見と同様,尾野真千子の撮り方が丁寧である。

 BSでの再放送は多分,来年だと思うが,『あまちゃん』も全部観たいと思う。そして,ツイッターは活況を呈することだろう。


2014年6月14日 (土)

『週刊文春』の「原色美女図鑑」に登場

  『週刊文春』(2014年6月19日号)を表紙から開いたら,「原色美女図鑑」は野々すみ花(ののすみか)だった。大変,嬉しかったが,大部分の人たちは,名前も知らないだろうと思った。

 野々すみ花は,京都出身,高校1年で宝塚歌劇音楽学校に合格,早く宙組で娘役トップになったが,2012年にコンビを組む男役トップの大空祐飛の退団と同時に自分も退団し,梅田芸術劇場に所属している。普段はおとなしく控え目なのに,舞台に上がると別人のように活き活きとするので,『ガラスの仮面』の北島マヤのようだと言われていた。

Nonosumika  2009年11月に宝塚大劇場で『カサブランカ』を観て,東京でも観た。次の『シャングリラ-水之城-』,『TRAFALGAR(トラファルガー)』,『銀ちゃんの恋』の小夏,そしてまた映画では『カサブランカ』同様イングリッド・バーグマンが演じた『誰がために鐘は鳴る』のマリアを観た。退団公演『華やかなりし日々』はDVDも持っている。

  しかし,退団後はあまり仕事がないようだった。宝塚の男役は退団した後は,難しいが,娘役も順調に女優になったのは,ミュージカルの花總まりらを除けば黒木瞳や壇れいなどわずかである。野々すみ花には,役になりきる抜群の演技力があることは確かであるが,テレビのミステリドラマのゲスト出演を観ていると,このままかなと思っていた。

 ところが,6月末からのNHK総合の連続時代劇で貫地谷しほりとともにヒロインを演じ,秋には,『シェルブールの雨傘』の主役である。そして「原色美女図鑑」への登場である。ここでブレイクしてほしい


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