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2020年1月25日 (土)

週間日誌2020-01-26(神宮外苑開発計画,テニス)

1月23日(木)
Setumeikai  10日ほど前に,「東京都公園まちづくリ制度実施要綱に基づく神宮外苑地区 公園まちづくリ計画に関する説明会」というチラシが,郵便ポストに入っていたので出かけた。入場にはチラシが必要というので持って行ったが,会場入口で,回収され,住所,氏名,電話番号を用紙に記入することを求められ,資料の入った袋とペットボトルを渡された。

 会場には400人分の椅子があり,前方に10人ほどの「事業者」が座っていた。「事業者」として並んでいたのは,三井不動産,伊藤忠,日本スポーツ振興センター,宗教法人明治神宮の部長級の方々。開始時の参加者数は200人くらいで,4割ほどは近隣の住民らしい私服の人々で,高齢者,女性が目に付いた。ほかに,スーツの企業や店舗関係者が参加。
 「事業者」の紹介,挨拶の後,概要説明,それに質疑応答と続くが,この組織がどうなっているかの説明はなかった。

 概要説明の内容は以下のようだった。

 今の明治神宮外苑は,施設の老朽化や競技・観戦環境の面における陳腐化が進行し,地区内のスポーツ施設等は防災性及び避難場所としての機能の維持・向上並びにアクセス性の向上が望まれている,オーブンスペースや緑が少ない,来訪者が滞在時間を楽しめる機能と空間が不足,四季折々のいちょう並木の魁力を楽しめる憩いの空間や機会が不足などの問題がある。

 まちづくりの目標・方針として,(1)高揚感あるスポーツとアクティビティの拠点,(2)歴史ある個性を生かした多様なみどりと交流の拠点,(3)地域特性を生かした魅力的な夊化とにぎわいの拠点(の形成)を将来像とする。

 具体的には,神宮野球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替えそれぞれ新造,絵画館前の現在軟式野球場となっている広いスペースを広場とし両側にテニス棟を造る,文化交流施設を造る,野球場にホテルを併設,伊藤忠のビルからスタジアム通りに面した部分に地上40階ほどのビル群を建てる。

 十人ほどが質問したが,全員この計画に反対,あるいは疑問を持っていた。質問者は,近隣住民が中心,女性が半分で,大企業に臆するような人はいなかった。質問の内容は以下の通り。

(1) 明治神宮外苑は,もともと国有地,練兵場から現在のようになった歴史ある場所であるが,宗教法人明治神宮は,一体,何をしたいのか。

(2) なぜ,ホテルを建てるのか。本来,文教地区にはホテルを建てることはできないはずではないか。

(3) なぜ,190メートルの高層ビルをここに建てなければならないのか。墓地,青山御所,新宿御苑などに囲まれたこの場所に必要なのか。景観を壊してよいのか。

(4) 最初の計画では,御観兵榎のあるあたりにホテルを建てたり,ショッピングモールを造ったりする予定のようだったが,なぜ変わったのか。その経緯を説明してほしい。

(5) 新国立競技場建設の際,大量の木が伐採された。今回の案では,ラグビー場までの銀杏並木が無くなっている,また大量の木を切るのか。

(6) スポーツの機能を強化するというが,軟式野球場やバッテングセンターなど既存の施設はなくなる。軟式野球場は予約困難な施設となっているが,利用状況を知っているのか。

(7) 現在の伊藤忠ビルの前はビル風が強くて,小学生や老人が歩くのに苦労することがある。歩道橋では傘が折れることもある。台風で倒木もあった。この場所に倍の高さのビルを建てたら大変なことになるのでhないか。

 今の神宮外苑は,四六時中,多くの人たちがそれぞれの目的で行き来する空間で,近隣住民ばかりでなく,通勤者もいるし,ジョギングのためにやってくる人もいる。秋には銀杏並木を見るために,国外からの観光客も多い。つまり,賑わっている。歩きにくいというが,そう思っている人はいないだろう。怪しげな現状認識,手垢のついた将来像を示しているが,出席者の多くは,この計画の目的が,高層ビルやホテルの建設にあることに腹を立てているようだった。

 本来,外苑を守るはずの宗教法人明治神宮が,このような開発計画に乗っているのは,よほどの事情があるのだろうと思われても仕方がない。
 
1月24日(金)
 全豪テニスで大坂選手は三回戦でガウフ選手に敗退。

 同じく男子の三回戦のフェデラー選手38歳とオーストラリアのミルマン選手30歳の試合は4時間を超える激戦となった。地元オーストラリア人のほとんどはミルマン選手に声援,残りのグローバルな観客はフェデラー選手を応援しているようだったが,互角のようだった。フルセットの末,第5セットも6-6でテンポイントのプレイオフに突入した。ミルマン選手が3-0,5-2とした時にはフェデラー選手はこれまでかと思えた。フェデラー夫人の表情も絶望的だった。

 しかし,フェデラー選手は,4-8とリードされてから6ポイントを連続して取って勝った。しぶといというしかないが,フェデラー選手の新しい伝説的偉業を見た思いだった。

2020年1月18日 (土)

週間日誌2020-01-19(遠藤関,坪内祐三氏,映画)

1月13日(月
 大相撲初場所2日目,遠藤関が白鵬関を倒した一番に思わず快哉を上げてしまった。国技館にも同じ気持ちのの観客がいたようで,取組が終わってしばらくして遠藤コールが起きた。先場所の白鵬関の肘打ちと張り手で崩れ落ちた遠藤関は,万善の対策で同じ手を使ってきた白鵬関をかわし,最期に土俵上に這わせた。無表情,無口がトレードマークだったが,さすがに笑顔になった。白鵬関は,長い間,第一人者としてつとめることに大変な苦労があったとは思うが,最近は,やはり衰えがはっきりとしてきて,それとともにおかしな言動も増えた。今回のことは,本人にはさらにショックだろう。
 NHKは昨年の七月場所から大相撲取組動画配信サービスを始めており,毎日の再生回数の第一位はずっと炎鵬関の取組だったが,初めて遠藤関の取組が第一位になったとのこと。


1月14日(火)
 坪内祐三氏が亡くなられた。享年61。80歳台まで,このままというより今より渋くなっても書き続けるではないかと思っていた。初めて写真を見た。東京駅がバックの5年前の写真である。新刊を「チェック」している数人の物書き,作家の一人だったが,全著作の2/3くらいは読んだ。『本の雑誌』に長く連載されている「坪内祐三の読書日記」に出てくる,本や,店が気になった。,おそろしく細かい他人の間違いを指摘するがその批判の仕方に大人になりきれていないところも感じたがむしろ好感が持てた。文芸評論家が本業で,世の中の様々なことについて独特の方角から批評し,文章が上手いので読ませた。必ず締め切りを守ったともきく。昔,あの角にはどんな店があったとか,作家と編集者の関係などを知っていたりして驚くべき記憶力だった。全集を出す出版社はないのだろうか。


1月16日(木)
Honoono_20200118191901   スーザン・オーリアン『炎の中の図書館: 110万冊を焼いた大火』(The Library Book,Orlean, Susan. 羽田詩津子訳. 早川書房, 2019. 382p.)は,ロサンジェルス公共図書館の活動,歴史,それに火災を取り上げていて,興味深い内容なのだが,翻訳に難がある。それよりも,いくら図書館の火災を取り上げているからといって,自分の本に火を付けて燃してみるという行為に驚いた。


1月17日(金)
 一年の中で,全く観たい映画がない期間が結構長いが,毎年,この時期には,観たい映画が多い。今週,同じTOHOシネマズで,三本の映画を観た。オンラインで予約,場内では飲み物も食べ物も買わない,エンドロールが始まったらすぐ立って外に出るというのが定型となっている。観た三本は,『ダウントン・アビー』,『フォードvsフェラーリ』,『パラサイト 半地下の家族』の順だが,『パラサイト』は一段と落ちる。


 

2020年1月11日 (土)

週間日誌2020-01-12(『パリのアパルトマン』,大浮世絵展,シャーリーズ・セロン,ラグビー)

1月6日(月)
Paronoapa 「書評七福神の今月の一冊」という新刊ミステリ書評のウェブサイトがあり,「十一月度ベスト!」では,七人のうち五人が『パリのアパルトマン』(Un Appartement a Paris,Musso, Guillaume. 吉田恒雄訳.集英社,2019. 463p.)をあげていた。

 ある年のクリスマス前の6日間の出来事。12月20日,冷たい雨が降り,交通ストのパリに,イギリスから元刑事のマデリンがやってくる。一方,と米国から劇作家のガスパールが到着する。マデリンが借りた家は瀟洒な一軒家だった。しかし,そこにガスパールもやってくる。ダブルブッキングだった。二人とも当然腹を立てるが,この家は,死亡したばかりの現代絵画の天才画家の持ち家で,その死に謎があることを知り,反発しあいながら調査を進める。中年で独身の二人は,それぞれ問題を抱えつつ,マドリッドからニューヨークへと手がかりを追っていく。こうしたオーソドックスな枠組みであるが,食べ物,飲み物から本や映画,音楽それに警句の選択までセンスとユーモアが感じられる。そして,クリスマスに結末を迎えるが,常軌を逸している。

1月7日(火)
 江戸東京博物館で開催されている特別展「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」を観た。この江戸東京博物館はあまり好きではないが,幸いなことに会場は1階だった。会場にはかなりの客がいた。「歌麿の美人画、写楽の役者絵、北斎・広重の風景画、国芳の勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画,5人の絵師の得意ジャンルに絞り,『誰もが知っており、そして誰もが見たい』」浮世絵展という触れ込み。要するに有名な作品ばかりを保存状態の良いものを見せるというわかりやすい企画である。絵師によって違うが大英博物館,ボストン博物館,ベルギー王立美術・歴史博物館,原安三郎コレクション,中山道広重美術館などの所蔵品が並んでいる。会場で販売しているアダチ版画の「復元」版画は,どの作品も1万3千円で,刷り上がった時とほぼ同じものが入手できるわけである。

1月9日(木)
 シャーリーズ・セロンが出ているので『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を観た。もどかしいというか,すっきりしない映画だったが,やはりシャーリーズ・セロンは,凄いなと思った。かつては,ハリウッドで一番の美貌と言われていた(今もそうだろう)が,アカデミー賞をとった『モンスター』以後は演技派女優ナンバーワンとなり,この『ロング・ショット』では,いかにも国務長官らしく,風格のある女優となっていた。身長177センチで,真っ赤や真っ白のドレスで人々の前に現れるのだから,場を支配する力がある。しかも,少しも年齢を感じさせない。

1月11日(土)
 ラグビーの大学選手権の決勝が新しい国立競技場で行われ,早稲田が明治に45対35で勝った。早稲田は最初のスクラムで押されてしまい,やはり明治が勝つのかと思ったが,早稲田は明治の弱点を徹底的に分析したのだろう,たびたびライン際を突破し,前半にトライを重ねて前半で31-0とし,後半は明治が必死に追いすがったものの,早稲田にはかなりの余裕があり,快勝した。明治は今シーズン,ここまで全勝だったが,最後は勝てなかった。前半はディフェンスが崩壊気味で,これまでの試合ぶりからは想像できないような惨事だった。早稲田では,中野,岸岡,斉藤選手が目立ったが,最優秀選手は,ナンバーエイト丸尾選手ではないか。

2020年1月 4日 (土)

週間日誌2020-01-05(今年の本と映画,大晦日,銀座線渋谷駅)

12月30日(月)
 28日からは,休む店が多くなる。一日ずつ開いているところが減り。次第に,世界の終わりに近づいていく感じがする。

■今年の本(2019年刊行)
 ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー : The Real British Secondary School Days』(新潮社, 252p.)
 宮田珠己『ニッポン47都道府県正直観光案内』(本の雑誌社, 293p.)
 三井誠『ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から』(光文社,242p.)
 安東量子『海を撃つ』(みすず書房,2019. 287p.)
 竹内正浩『ふしぎな鉄道路線 「戦争」と「地形」で解きほぐす』(NHK出版, 302p.)
 田中雄一『ノモンハン 責任なき戦い』(講談社,243p.)
 二宮敦人『世にも美しき数学者たちの日常』(幻冬舎,310p.)
 青木正美『古書市場が私の大学だった 古本屋控え帳自選集』(日本古書通信社, 363p.)
 グラハム・ムーア『訴訟王エジソンの標的』(早川書房, 552p.)
 ギヨーム・ミュッソ『パリのアパルトマン』(集英社,463p.)
 リース・ボウエン『貧乏お嬢さま、駆け落ちする』(原書房,438p.)
 ジャナ・デリオン『生きるか死ぬかの町長選挙』(東京創元社,349p.)
 町田康『記憶の盆をどり』(講談社, 286p.)

■今年の映画(2019年公開)
『あなたの名前を呼べたなら』(Sir,2018,ロヘナ・ゲラ,[インド;フランス])
『ガーンジー島の読書会の秘密』(The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society, 2018,マイク・ニューウェル [英国,フランス])
『マリッジ・ストーリー』(Marriage Story,2019,ノア・バームバック,[米国] )
『女王陛下のお気に入り』(The Favourite, 2018,ヨルゴス・ランティモス,[アイルランド/米国/英国])
『愛と銃弾』(Ammore e malavita, Ammore e malavita, 2017 [イタリア])
『パリ、嘘つきな恋』 Tout le monde debout,2018,フランク・デュボスク,[フランス])
『誰もがそれを知っている』(Todos lo saben, 2018, アスガー・ファルハディ,[ スペイン,フランス,イタリア])
『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』(Andhadhun,2018,シュリラーム・ラガヴァン,[インド])

12月31日(火)
 暖かい日なので午前中,散歩に出かけた。それぞれの店が1月はいつから始まるかを確かめた。今年は,うまい曜日構成になっていて,4日が土曜,5日は日曜なので,6日からがやや多い。

 週休3日の人気の和菓子屋さんは,1月17日からとのこと。おそろいで海外旅行にでも行くのだろうか。

Tennohai  できたばかりの国立競技場の近くを通ると。ゲートの上に「天皇杯」と書いてあり,少なくとも百人以上が並んでいた。明日の試合のために1日前から並んでいるらしい。

 「紅白歌合戦」には,今の時代,男女という分け方をしていてよいのかという意見があり,もっともと思った。また,ヴァーチャル美空ひばりを見た。NHKの中には,この企画を止める人はいなかったのか。

1月4日(土)
 地下鉄銀座線は,渋谷駅工事のため12月28日から5日間運休していて,昨日,新しい渋谷駅を使った運行が始まった。井の頭線に乗る用事があり,その銀座線渋谷駅に行く。明治通りを渡る橋の上にホームができて,東横デパートに向かって改札口ができている。鉄道マニアではない普通の人々がスマートフォンであちこちを撮っている。高齢者も多い。旧ホームは残っているが通行できるのは以前の到着ホームだけとなっている。結局,井の頭線方面へは,ここを通って以前通り東横のエスカレータで降りて行くことになっていた。

 井の頭線を降りて銀座線に向かうと,従来の出発ホームへ行く階段は全て閉鎖されており,降りたのと逆に東横内のエスカレータで上に行き到着ホームを歩いて行くか,前からある階段を登って,新しくできた通路を通って改札口に行くしかない。

 ずっとこのままではないだろうが,いずれにせよ井の頭線と銀座線を利用する乗客にとっては歩く距離が大幅に増えて不便になった。先年の地下化で東横線への乗り換えと同様にないがしろにされているわけで,気の毒なことだ。

 以前の渋谷駅はコンパクトに良くできていたと思うが,そうは思わない方々が旗をふっているのだろう。急にトンネルから出て,高架橋で道路を渡り,ビルの三階に入っていくといういつも昂揚感を感じた未来図めいた光景は,過去のものになった。

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