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2019年5月26日 (日)

週間日誌2019-05-26(『椿宿の辺りに』,文楽,『細雪』,トランプ大統領,『白い巨塔』)

5月20日(月)
 梨木香歩『椿宿の辺りに』(朝日新聞出版,2019. 301p.)を4時間ほどで読み終えた。冒頭は,主人公が鬱病で腕が痛いことにはじまる愚痴ばかりで,やめようかと思った。しかし,通称山彦という名といとこの海子の名がどうしてつけられたのか,から海彦,山彦の神話,霊媒的人物が登場し,舞台は,西国の町にある実家に移り,その家は,幕末に悲劇があり,さらに,先祖や,借家人にかかわる出来事が明らかになる。いろいろ入り混じって梨木香歩の世界になったが,『海うそ』ほどではない。

5月21日(火)
 5月文楽公演『通し狂言 妹背山婦女庭訓』を観た。観るかどうか迷ったため買うのが少し遅れてしまい,後方の端の席しかとれなかった。ほぼ満員である。大夫と三味線が座る床は,通常は上手にのみあるが,今回は下手側にも用意されていた。第二部の妹山背山で使うらしい。回転するのだろうか。

 毎回パンフレットを買っているが,600円から700円に値上げしていた。これまでよりページ数が多く,カラフルになったようだが,ともかく登場人物が多く,人間関係が複雑で,パンフレットの人物関係図が役立った。

 橋本治は,『浄瑠璃を読もう』(新潮社, 2012,444p.)で『妹背山婦女庭訓』は,浄瑠璃に珍しく簡単にストーリーを説明できる,悪人蘇我入鹿を退治するために善人たちがもだえ苦しむ物語であると言っている。文楽や歌舞伎で何度か『妹背山婦女庭訓』を観ているが,それは妹山背山の段や道行恋苧環といった部分でしかないので,全体がよくわからないままで,今回の通し公演はありがたい。第一部では,咲大夫が語る『芝六忠義の段』と玉男と和生が出る『太宰館の段』が中心である。

5月23日(木)
 明治座で『細雪』観劇。一週間ほど前に予約して5列目がとれたので,空いているのかと思ったら満員だった。

 舞台は浅野ゆう子(鶴子),一路真輝(幸子),瀬奈じゅん(雪子),水夏希(妙子)という配役であるが,何度も観た市川崑『細雪』(1983年)の岸恵子,佐久間良子,吉永小百合,古手川祐子を思い浮かべてしまう。浅野ゆう子以外は,元宝塚トップスターで40歳代である。吉永小百合は30歳代,古手川祐子は20歳代前半だった。宝塚のトップスターは引退が30歳代後半なので,こうなるが,娘役トップなら20歳代で引退するし,芝居が上手な人も多いのではないかと思うが集客力を考えるとどうしてもこうなるのだろう。

 元宝塚勢が初登場しても拍手は起きないが,浅野ゆう子が出てきて拍手があるのは奇妙な感じである。元宝塚スター側観客は座頭に遠慮して自制しているのかもしれない。

 この『細雪』は,小説『細雪』の設定やエピソードを取り入れている。しかし,全部で10場ほどあり,その一つ一つで盛り上げてめりはりを付けようとするので,人生訓のような台詞が多くなり,さらに戦時中の雰囲気を出したりするので,そうしたことからは遠く,ただただ日常の出来事と雪子の縁談,妙子の不始末に右往左往する原作とは,市川崑の映画同様,明らかに別物である。しかし, この舞台版も,鶴子や幸子の女中たちとのやりとりをみれば,時代背景への理解と配慮を感じるし,一場ごとに観客を感動させようとする姿勢は芝居としては結構なことと思い直して,満足した。

  Shikikishoza  明治座の緞帳は,2019年4月11日から「四季喜昇座 時を紡ぐ緞帳」となった。明治座の前身『喜昇座』が開場した明治6年の日本橋の光景をデジタル映像で投影する,要するにプロジェクションのようなものである。なんだか幽霊のようだが。

5月26日(日)
 朝,8時半に青山の墓地下にある日米軍ヘリポートから二機の大型ヘリコプターが飛んでいくのが遠くに見えた。千葉県のゴルフ場へのおでかけである。そして,午後に戻って,今度は大相撲観戦。五番の取り組みは寄切りが多くて緊張感を欠き,トランプ大統領は退屈そうだったという声が多いが,むしろ疲れ,さらに様子のわからない優勝杯授与が気になり,神妙にしていたように見えた。

 いずれにせよ今場所は,朝乃山の健闘があったものの,全体として見所の乏しい残念な場所であったことは否めない。

 テレビ朝日 開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子『白い巨塔塔』を観たが,映画とテレビドラマで田宮二郎版を知っているものにとっては,岡田准一版は,財前五郎があまりに矮小化されているように思えた。

2019年5月18日 (土)

週間日誌2019-05-19(ITスキル,Jアラート,パイプオルガン,御朱印)

5月13日(月)
 ITスキルの変化に追いつけなくなった人たちが話題になっている。「Yasunori Okajima「頑張れなかった人達の増加スピードが人の寿命を上回っている」「速水健朗 人はどういうタイミングで時代に取り残されるのか」など。
 好奇心があるので,新しいものを知りたいという意欲はある。

5月15日(水)
 区の防災課から午前11時に総務省消防庁による全国瞬時警報システム(Jアラート)の試験が実施されると連絡があり,

 タイトル:(テスト)港区Jアラート自動放送試験
 本文:港区に以下の情報が発表されました。
 内容は以下のとおりです。
   政府からの発表
   これはJアラートのテストです
というメールがきた。北朝鮮のミサイルに対してであろうが,先週のミサイル発射への対応であるなら実にタイムリーだけれど,違うのだろう。

5月17日(金)
Operacity 東京オペラシティのオルガンコンサートに行く。「ヴィジュアル・オルガンコンサート」と名付けられている。どこがヴィジュアルかというと,前方に大きなスクリーンがあり,そこに,オルガニスト龍田優美子氏の演奏が映し出される三段になった鍵盤ばかりでなく,ペダルを足で操作する模様も観ることができて興味深い。パイプオルガンは,パイプを送風によって鳴らすのだということはわかっているが,仕組みがまだ理解できない。ともかく,非日常というしかない音を出す楽器である。

5月18日(土)
 令和になり,御朱印に人気が出ている。ところが,御朱印を希望する参拝客の一部に、神社職員や巫女に暴言を発したり,迷惑行為に及んだり人がいるので,浅草神社は,三社祭で特別御朱印を配らないことにした。『三社祭』の御朱印中止」によると次のような例があった。

  暴言,恫喝また暴力に近い行為に及ばれる方
  1人の職員を取り囲み罵声を浴びせられる方々
  説明をしている最中に大声を出し遮られる方
  遠方よりお越し頂いている事を理由に特殊な対応を求められる方
  整理券をひったくるように受け取られる方
  神社をサービス業と捉えられ、受付時間の変更を提案される方
  「こっちはお客さんだぞ」と仰る方
  神社が税金で維持管理されていると思っている方
  神社に対し、全ての方に合わせた対応・改善を現場やSNS等で求められる方

 神社側が理不尽な要求に激怒するのはよくわかる。一方,御朱印を欲しがる心理がよくわからない,とは言え,西国三十三カ所の朱印を頂いたこともあるのだが。

2019年5月12日 (日)

週間日誌2019-05-12(いなり寿司,修学旅行,ミホミュージアム,曜変天目)

5月7日(火)
 いなり寿司の持ち帰り専門店に行った。散歩で通っている道の近くだが,住宅街の中で,目立たない看板のついた家の戸を開けると,直ぐに販売カウンターがあった。メニューにあった,8個1,000円を買いたいというと,季節のものを入れて,8個1,200円ならすぐできると言う。その必要は無いので,と言ってもだめで,結局,1,100円のものを買った。金胡麻,くるみがそれぞれ2個,それに焼き海苔,レモン2個ずつが季節ものとのことだった。小ぶりで,木箱に入っている。いかにも手土産用といった商品だった。後でゆっくり食べた。上品であったが,普通のいなり寿司を食べたいという気持ちが強くなった。

5月9日(木)
 国立国会図書館関西館のある祝園に行くため,新幹線を京都で降りた。同じ列車に修学旅行生の団体がいたが,彼らが列をなして階段を降りてくると,コンコースで,京都の旅館団体の方々が整列して拍手で迎えていた。シーズン到来の歓迎行事らしい。これだけ,外国人旅行客が増えても,京都の旅館にとっては修学旅行は大事なようだ。ただ,一般客にとっては通行路をふさがれる邪魔なイベントだったが。

5月10日(金
Mihomuseum  「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」開催中のミホミュージアムに行く。東海道線の駅からバスで50分かかる山中にある。MOA美術館同様,宗教法人がかかわる美術館である。設計はルーブル美術館のガラスのピラミッド型エントランス設計者ペイ氏,そのため中国人観光客も多いらしい。「ミシュラングリーンガイド」では三つ星,「トリップアドバイザー」では4.5。駐車場から5キロ先に建物があるので,来館者は,幅広い舗装道を,トンネルと斜張橋に驚きながら歩いて行かなければならない。まるで,映画にある世界制覇を企む富豪が作った秘密基地のようである。電気自動車のカートにも既視感があった。建物の後ろからロケットが発射されても不思議でない。

 どこが仕組んでいるのか知らないが,「千載一遇の機会,MIHO MUSEUM,静嘉堂文庫美術館,奈良国立博物館で,国宝「曜変天目」三碗 同時期公開」に踊らされている一人なので,国宝の曜変天目茶碗を続けて見たが,比べると静嘉堂文庫の「稲葉天目」が好み。

5月11日(土)
 カーリングワールドカップは,北京で開催。日本は,女子にロコソラーレが出場。予選は4か国ずつ2組に分かれ,2回の総当たり。ロコソラーレは,A組2位で,決勝に進むことはできなかった。

2019年5月 5日 (日)

週間日誌2019-05-05(新元号,オルガン)

5月1日(水)
 元号が平成から令和に変わったところで,時代の区切りでも何でもない。令和に変われば新らしい良い時代が来るだろうと期待する人々の心はわかるが,せつないことである。天皇が退位されることは事実である。天皇皇后は,皇太子皇太子妃時代から一貫して,弱い人々を慰め,慈しむための行幸啓を続けてこられた。そしてそれを国民統合の象徴としての在り方とされた。極端に右と左の人々を除く8割以上の国民が,これを支持するようになったのは当然とは言え驚くべきことである。

 しかし,このことは,天皇皇后が皇太子の時から長い間にわたって積み重ねてきた一つの成果であり,新天皇皇后が受け継ぐことは,多分できないだろう。もちろん,新しい象徴の在り方を示せばよいのだが,これまでの積み重ねがなければ,無理というものだ。元日のNHKの奉祝番組のゲストの顔ぶれがそれを物語っている。

Youhenseikado  二子玉川の静嘉堂文庫美術館の「日本刀の華備前刀」展の片隅に特別に展示されている国宝「曜変天目茶碗」を拝見。

5月2日(木)
 病院で検査や診察の受付時には必ず生年月日と氏名を尋ねられるが,西暦で答えていたが,診察券には元号で記載されていた。

 昭和と西暦の換算では25年だったので,比較的計算しやすかった。平成と西暦は12年で,面倒だった。今度は18年である。あと2年先だとよかった。

5月3日(金)
 先日,サントリーホールのランチタイムオルガンコンサートに行ってから,オルガンコンサートに出かけるようなった。今日は,祐天寺の東京聖公会聖パウロ教会である。北ドイツ風のパイプオルガンで,石丸由佳さんが弾く。

 国内,都内のあちこちで毎日のように昼のオルガンコンサートが開かれていることを知った。

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