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2015年12月31日 (木)

ラグビー,『男役』,『宇治拾遺物語』

12月27日
 秩父宮でラグビー大学選手権の慶大対筑波大戦を観た。16大学が4校ずつ4組に分かれて対戦し,各組1位の4校が正月2の準決勝に進む。これまで筑波大は1勝1敗,慶大は2敗であり,敗退が決まっているため消化試合である。9月にあった公式戦では,33-23で慶大が勝った。今日は,7-64で筑波大が圧勝した。今年の慶大は,春からぱっとしなかった。惨めなシーズンだったと言える。筑波大に9月に勝ち,3か月後には大敗した。筑波大はこの間に向上し,慶大は向上するどころか劣化した。選手達は同じであるから,コーティングに問題があったのだろう。
 Ejcoach たまたま,生島淳『コーチングとは「信じること」 : ラグビー日本代表ヘッドコーチエディー・ジョーンズとの対話』(文藝春秋,2015, 220p.)を読んだ。これは,ワールドカップ前に刊行されている。精神論と反復練習ばかりの大学ラグビー批判があり,慶大への言及もある。
 試合を観ていて慶大が筑波大対策を講じているとはあまり思えなかった。筑波大のディフェンスにぶつかっても,少しも突破できない。代案もない。日本代表の福岡選手への対策はあっただろうが,筑波大は,後半のある時,左翼にウィングの福岡選手,山内選手,それにフルバックの3名を並べていて,ボールが回ってくると,いともたやすくトライをあげた。

12月*日
 中山可穂『男役』(Kadokawa, 2015, 201p.)は,宝塚小説である。主人公は,新人公演の主役に抜擢された研究科3年である。本役は,この公演で引退することになっている20年に一人と言われている。ここからタカラジェンヌの内情に向かうのかと思いきや,何とファンタジーになっていった。

12月*日
 池澤夏樹=個人編集『日本文学全集 08』 (河出書房新社,2015. 502p.)の中の町田康訳『宇治拾遺物語』は,本当に現代語訳だ。例えば「鼻がムチャクチャ長いお坊さん」は次のようだ。

 前。京都府宇治市内に禅珍内供というお坊さんが住んでお寺を運営していた。すごい祈祷法をマスターして,祈りによって人をハッピーにする実績を積んで,みんなの信頼を得ていた。なので,変な話,実入りもよくて,本堂も僧坊もよく手入れされて掃除も行き届き,お供えものや灯明が絶えることがなく,実にいい感じの寺だった。
 食事などの待遇もよく,また,イベントもしょっちゅうやっていて人数が必要だったということもあり,実に多くの僧が在籍した。その頃はそんなことをする家はあまりなかったのだが,毎日のように風呂を沸かし,僧たちがわあわあ言いながら風呂に入っていた。 それだけ多くの僧が居るということは,それだけ消費をするということで,その需要を満たすための人口が寺周辺に集まって小規模な経済圏を形成,それなりに賑わっていた。 というと,やったじやん。よかったじやん。なんも問題ないじゃん。と思うだろうが実はひとつだけ問題があった。

 この時代の人々の考え方や行動が今とはかなり違うものであることが実感できる。


2015年12月15日 (火)

副都心戦,365日の紙飛行機

12月*日
 週に何度か地下鉄副都心線渋谷・池袋間に乗っている。渋谷では半蔵門線と副都心線の乗り換えには問題があるが,これは慣れたので,何とかなっている。
副都心線の問題は,急行と各駅停車があることである。都営新宿線や浅草線が地下鉄線内で急行運転をしている。副都心線の場合は,山手線より渋谷池袋の間でかかる時間を短縮するために最初から急行運転が計画され,東新宿駅に追い抜き用の線路が作られている。急行が各駅停車を追い抜く場合,東急などでは,急行停車駅で追い抜くので,各駅停車から急行に乗り移ることができるが,副都心線では東新宿には急行は停車しない。
渋谷あるいは池袋の副都心線ホームに到達するとまず,案内板を見ることになる。次発とその次の間が4分の場合,次発は,東新宿で,次々発に抜かれるから,次々発に乗った方がよいので,ホームで4分以上待つことになる。待ってもそのほうが先に着くのだが,どうも釈然としない。副都心線ホームに着いた時,電車が入っていても,迅速にこの判断をする必要がある。
 次第に面倒になってきて,今は,先に来た電車に乗ることにしている。
 副都心線は短い距離なのだから急行などないほうがよい。
 副都心線のもう一つの問題は,10両と8両の二つの編成があることだ。降りる駅,特にホームが狭くて混雑する渋谷到着の場合,どちらの編成かと女性専用車の存在を考慮して乗車車両を決めなければならない。これも鬱陶しいことである。

12月*日
 NHKの朝の連続ドラマ『あさが来た』の主題歌は,AKB48の歌う「365日の紙風船」(作詞:秋元康 作曲:角野寿和・青葉紘季)である。こんなところまでAKB48かとは思うが,意外なことに良い曲だ。AKB48のこれまで曲で知っているのは「ヘビーローテーション」くらいである。
 「365日の紙風船」には何故か頭の中に残る部分がある。実のところ,テレビドラマを観ているだけでは歌詞がよくわからないので,ユーチューブで何度も聞いてみた。歌詞は,少女の夢,ちょっとした人生訓のパッチワークであるが,メロディのせいもあって軽快で前向きな感じを受けるが多少諦念もまじる。うまくいかない日があるなら明日に頑張ればよい,紙飛行機も風の中を懸命に前に進むだけである。
 『あさが来た』の形ができない時に作られた曲であるはずだが,ドラマと重なる箇所が多いのは不思議なことだ。
 「365日の紙風船」のソロを歌う「山本彩」について知るために,芸能と鉄道に無闇に強い日本のウィキペディアで調べてみる。詳しい年譜により,NMB48の創設メンバーでエースであり,AKB48でもあるが,こうして浮上してくるのはなかなか大変であることがわかった。


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