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2015年7月23日 (木)

猿之助の早変わり『蜘蛛絲梓弦』

 7月の歌舞伎座の昼の公演は,

 『南総里見八犬伝』

 『与話情浮名横櫛』

 『蜘蛛絲梓弦』

で,それぞれ1時間ほどである。全演目に中村獅童が出演する。『与話情浮名横櫛』は久しぶりであるが,退屈だった。もう50年以上前に見た雲の上団五郎一座で三木のり平の「斬られ与三郎」,八波むと志の「蝙蝠安」はまだ覚えている。

 『蜘蛛絲梓弦』は,源頼光の蜘蛛退治話であるが,市川猿之助が女童から,薬売り,新造,座頭,傾城,そして女郎蜘蛛の精へと早変わりをしつつ,毎回,意外な場所から出入りするので盛り上がる。しかし,『蜘蛛絲梓弦』は舞踊劇であり,猿之助はそれぞれの扮装で楽しそうに踊っている。

Kumo  猿之助が最初に演じる真っ赤な着物の女童は,小柄に見え,またおかっぱ頭で愛らしく,人形のような動作であるが,初めて観たように思った。調べてみたら,『蜘蛛絲梓弦』は2012年に明治座で観ていた。一方,蜘蛛の糸を投げるのは,記憶があった。それは,昨年の明治座で観た『四天王楓江戸粧』である。猿之助は宙づりになりながら,客席に蜘蛛の糸,すなわちペーパーストリーマーを投げていた。

 いやに古いことを覚えていたりはするが,最近の記憶が混乱している。


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