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2014年2月27日 (木)

遷宮後の出雲大社に参詣

 

 東京に大雪の降った後,羽田から出雲空港行きに乗った。東京湾に出て,飛行機は大きく西へと向きを変えて,朝の光の中を西に向かった。たちまち,地上は白くなっていく。特に川の両岸,田畑は雪に覆われている。左に富士山を見て,手前に富士五湖,樹林がやはり白い,さらに甲府附近の上空に至ると広大な白い盆地となっている。道路や線路がうっすらと見える。大きな災害であることは確かである。

 出雲空港に着く前に中海を眺めることができるが,ダイハツのCMで知られるようになった「江島大橋』がはっきり見えた。空港から路線バスで出雲大社へ。やはり参拝客は多い。中年以上の男女が中心だが,玉造温泉から来たこのバスには二十歳代の女性が多い。話にきいていた通りである。

 内宮と外宮をはじめ主要社殿を全て建て替える伊勢神宮の式年遷宮とは違って,出雲大社の遷宮は,建て替えるのではなく,いったん神様を他に移して,屋根を葺き替えるなどの修造を行うことである。

Izumotaisha  来るときのバスの運転手が,車内で観光案内する際に,他の神社の「二拝二礼一拝」とは異なり出雲大社では「二拝四礼一拝」であることが強調していた。みな,そうしている。最近,神社での手水や参拝の説明をよく目にするが,神社本庁が広告代理店に頼んで密かにキャンペーンでもしているのだろうか。神様に参るのに「正式」な作法など不要である。それぞれが好きなように参ればよいのではないか。

 出雲大社には,神社以外の観光施設は少ない。廃線となった国鉄大社線の旧出雲大社駅まで歩いていった。出雲大社からかなり距離があるが,遠くから来た参詣客達は何とも思わず,歩いていったのだろう。今の参詣客は,出雲大社のすぐ近くにある駐車場にバスで来る。

 一畑電車に乗った。一畑電車は,いつも通り淡々と走っていく。川跡という駅で三方向から来た電車が集まり,乗り換えて,それぞれの行き先に行く。宍道湖の湖畔を通って一畑電車は松江に行く。

 鳥取行きの「まつかぜ」は自由席だったので,先頭車両の最前部に行ったら,前面展望できる席が空いていた。米子で運転士が交替した。乗ってきた運転士は女性だった。苗字が表示してある。Aさんである。多分30歳代前半だろう。車掌も女性だった。青信号に律儀に,女性らしい仕草で右手をあげて確認している。運転士の指さし確認の後,4,5秒経たないと信号が見えてこない。山陰特有の晴れたかと思ったら,雪のちらつく天気である。小刻みにワイパーを動かす。しかし,運転自体は,男性運転士と変わりはない。後で,今では多数の女性運転士がいることがわかった。新幹線には女性運転士が数十人いると聞いているが,新幹線の場合は乗っていても運転士はわからない。


2014年2月24日 (月)

地味に終わった天覧ラグビー

 天皇皇后両陛下が,2014年2月23日に明治神宮外苑の秩父宮ラグビー場でラグビーの日本選手権の試合を観戦された。この日,二試合があったのだが,ご覧になったのは,二試合目の神戸製鋼対ヤマハ発動機戦である。

Tenran  ラグビーを観戦されるのは,2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップの準備という説もあるが,よくわからない。また,なぜこの試合が選ばれたのもわかりにくい。本来ならパナソニック対サントリーだろう。きっと,他のご予定があり,決勝戦観戦は無理だったのだろう。

 ハーフタイムからの後半だけのご観戦だったが,これは午後3時からであり,この時間になるとメインスタンドの影が競技場を覆って試合を見づらい。それに貴賓室は大丈夫だろうが,急速に寒くなってくる。また,秩父宮ラグビー場は酷使されるので,この時期は芝生の状態が極めてよくない。

 しかし,神戸製鋼とヤマハ発動機は,今年は力が拮抗している。前半はヤマハが10-9で1点リードしていた。後半,ヤマハからみると,10-9,13-9,13-14,18-14,20-14,23-14,23-19,23-21,26-21,26-26,26-28というように得点が推移し,最初は逆転が続き,その後は,突き離された神戸製鋼があと3分で追い付いて,逆転という面白い試合だった。

 昔のプロ野球もそうだったが,天覧試合は,お互いが力を尽くそうとするせいか,面白い試合になるし,素晴らしいプレイが出ることが多い。五郎丸歩選手は,日本代表のフルバックで,ゴールキックの正確さに定評がある。後半,ペナルティキックを蹴る機会が4回あったが,3回成功した。いずれも遠かったり,難しい位置からのゴールである。特に4回目は,45メートルのキックだったが,美しい低めの弾道を描いてゴールに飛んでいった。

 『スポーツニッポン』によれば,天皇陛下は,五郎丸選手について,説明者に「それは本名ですか?(と聞かれた)」とのことである。天皇陛下は,特定の選手への好き嫌いを口にすることはない。一見,名前にご関心があったように見えるが,五郎丸選手の驚異的なゴールキックを顕彰したのではないかと思える。

 皇后陛下は,好奇心が強く,何にでも専門的な質問をなさると伺っているが,モールとラックの違いを尋ねていらっしゃったとのことである。

 ラグビーにとっては歴史的な日だったのであるが,BSで中継があったにせよ,あまり知られないままに終わった。


2014年2月23日 (日)

またもやカーリング漬けに

 冬季オリンピックの楽しみは,女子のホッケーもあったけれど,カーリング女子だった。カーリングを知ったのは確か長野オリンピックだったと思う。

Curlingfunayama  今回の日本の代表は,カムバックした小笠原選手,船山選手の北海道銀行チームだった。昨年12月の世界最終予選でようやく,オリンピックの出場権を得たが,世界ランクで日本より下は,一国だけで,予選突破どころか,一つ勝つのも難しいと思っていた。しかし,強いチームに勝ち,これまで5連敗中の中国を破り,最終戦まで決勝進出の可能性をみせたのは立派である。

 1試合が2時間半ほどかかるカーリングの中継は,次第に人気を高め,視聴率が20%に達するほどだった。冬季スポーツの中では,素顔を長時間さらすという点でも特異である。そのため,次第に,一人一人の選手に馴染みになっていく。

 英国のスキップのイブ・ミュアヘッド選手(23)は,前回も出ていた有名人であるが,今回,スキップでは,優勝したジョーンズ選手(39)とスイスのミリアム・オットー選手(42)が印象に残った。サードでは,英国のアンナ・スローン選手(23)とカナダのケイトリン・ローズ選手(25)である。どの国も,スキップとサードの結びつきが強く,他の二人は下働きのように見えるのは仕方のないことかもしれない。また,ローズ選手はスムースにスキップになりそうだ。スローン選手もスキップになりたいことだろう。船山選手(35)は,スキップになろうとしなかったが,かつての下働き本橋選手はスキップを目指した。

 日本が出場する試合ばかりか決勝戦も中継され,本来,BSの予定だった中継が総合テレビに移ることもあった。しかし,幸いなことに,インターネットで中継サイトがあり,日本の試合以外の試合も観ることができた。

 カーリングについて素人であるが,今回,たくさんの試合をみて,いろいろなことを知った。次のような書き込みを見た。

カーリングとは審判のいないスポーツです
カーリングとは相手のミスを喜ばない紳士のスポーツです
カーリングとは潔く負けを認めないのは失礼とされるスポーツです
でも投げさせられる小笠原(´・ω・`)

 本来は,逆転が無理となったら潔くギブアップするのだが,そうしないケースもあった。男子の決勝は,早々と大差になったが,イギリスはなかなか諦めなかった。

 「小笠原の判斷より,解説の戦略の方が良いと思うことが何度あったことか」。これを読んだ時は同感だったが,よく考えると多分,スキップの判断のほうがが正しいと思えてきた。スキップは,選手の技量や調子,それに氷の状態など諸条件を考慮して,判断している。小笠原選手が最終戦の後で,今日はロシアが出ていなかったので氷の状態が違っていたという発言をしていた。ロシアが出場すると観客が多くなり,室内の温度が上がり,氷の溶け方が早くなるらしい。解説者にはそうしたことはわからない。

 カーリングが面白いのは,素人でも簡単にできそうに思え,戦術を考えつくことができるからだろう。しかし,そう簡単なものではないらしい。また,一つ一つのショットの責任は投げたものだけが負うものでもない。英国戦の第7エンドでスキップの小笠原選手の投げた石は,思い通り伸びず,ミスショットとなり,大量5点を奪われてしまいギブアップした。しかし,この失敗には,スイーパーとスイープを指示する船山選手にも幾分かの責任があるのではないか。

 しかし,神業のショットがあるのも確かである。準決勝カナダ対英国の終盤のカナダのスキップのジェニファー・ジョーンズ選手の精密な一投は勝負を決めた。

 スキップである小笠原選手,ジョーンズ選手,ミュアヘッド選手は,長袖だった。「船山さんは白ユニの時に一人だけ長袖のインナー来てるのもオシャレだししかも一番上手い」という書き込みを見た。


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