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2013年9月13日 (金)

『旅立つ理由』と南半球の国々

Tabidatu  旦敬介『旅立つ理由』(岩波書店,2013.201p.)で筆者が訪れるのは,ナイロビ,ザンジバル,グアテマラ,ベリーズ,モロッコ,バイーア(ブラジル),マンディガ(メキシコ),マラバ(ケニア,ウガンダ),キューバ,オレンセ(スペイン),サマランカ(スペイン),チュイ(ウルグアイ),シエゴ・デ・アビラ(キューバ),バラコア(キューバ),メキシコシティなどである。これまで,どこにも行ったことがないし,こうした土地を旅するということ自体考えたことがなかった。

 旦敬介氏は,思考も行動も自由である。

 筆者は,ウガンダに生まれナイロビで働く女性と結婚し,子供が二人いたらしい。1980年代から南半球の国々に住み,旅行をしてきた。ウガンダやケニアでは,内側に入り込んだ経験をする。行動や考え方が日本とは随分違うウガンダ流を知る。なんとかしているうちに問題は解決していく。時間のとらえ方が違っている。

 食べ物のことが大きな部分を占めている。マキシコの湾岸の小さな街で,汽水湖に面して水上に張りだした小さな食堂で,牡蠣を一ダース頼むと,店にたむろしていた男の子が水の中に飛び込んで三分くらいで,一抱えの牡蠣をとってきた。15年後にこの地を訪れ,同じスタイルの食堂に入って,同じように牡蠣を頼んだ。しかし,ざぶんと飛び込む少年はいなかったが,牡蠣は出てきた。前の時はかつがれたのだろうか。


2013年9月 9日 (月)

『半沢直樹』制作陣は賢い

 テレビドラマの視聴率は,長期低落傾向を示していたが,どういうわけか2013年の7月から9月期のテレビドラマには,初回視聴率がこれまでとは異なって少し高いものが多かった。ところが,『半沢直樹』と高嶋政伸の怪演が人気の『DOCTORS2』以外は,瞬く間に視聴率を落としていった。一方,地味なスタートだった『Woman』は,徐々に視聴率を上げている。この期は,『半沢直樹』の堺雅人,『DOCTORS2』の森山卓医師,それに可哀想で観ていられない『Woman』の満島ひかりが目立ったということになる。

 測定方法をはじめとする問題もあり,テレビ視聴率の意義は失われつつあるが,今回の様子をみると,テレビドラマに関しては,まだまだ,視聴者の好みや評価を反映しているように思われる。『半沢直樹』には「リアルタイム&録画で2回観るのがクセになってきた。これがわたしに出来るせめてもの倍返しです…」というツィートを見た。

Hannzawa  『半沢直樹』は,銀行を舞台にしたサラリーマンドラマで,大きく二部からなっている。第一部は,大阪の支店の融資課長である堺雅人は,奸計に陥るが,それを跳ね返し,上司の理不尽に正面から立ち向かって,長台詞で非をなじる。要するにサラリーマンでなくともカタルシスを覚えることのできるドラマに仕立てられている。『水戸黄門』の濃厚版で,見終えた後の満足感が高い。

 第二部は,あと二回までとなったが,毎回,視聴率は上がり続けていて,最終回は,2011年の『政婦のミタ』を超えるかどうかと言われている。しかし,それよりも,最終回には何らかの意外な展開は残っているのだろうか。香川照之=市川中車演じる大和田常務が土下座するのだろうか。それとも,土下座するのは,やはり歌舞伎俳優の片岡愛之助か。(他人に土下座をさせるのは,器が小さいと見なされても仕方がないと思うのだが)。

 半沢直樹の味方は全て善人,刃向かうものは全て悪人という図式がこれだけの人気を呼んでいるのであるが,現実はそれほど単純ではないことも大人は知っている。合併で飲み込まれた側の銀行出身者が,手段はともかく主導権を得ようと画策することを責めることはできないはずだ。「そんなのは机上...いや,タブレット上の空論だ」にも反論できそうな気がする。

 などといろいろと考えることの多いドラマであることは確かだ。『半沢直樹』制作陣は賢い。終わればみな忘れてしまうのだが。


2013年9月 4日 (水)

7インチタブレットとの長い日々

Regaza  昨年2012年7月だっただろうか。タブレット端末を衝動買いした。携帯電話を持たず生きることはできる。先日,ある予約サイトに登録しようとしたとき,携帯電話番号が必須入力となっていたのには困った。それはともかく,3.11の時から,外出時に何らかのモバイルを持っていないと困ると薄々感じていた。

 そこで,カーナビゲーションとワンセグが一体化した機器を買ったのであるが,起動してからGPSに接続するまで時間がかかったり,なかなかテレビをみることができなかったりしたので,期待に応えてくれなかった。

 7インチタブレットの東芝 レグザタブレットを買おうと思い,ビックカメラに確かめに行った。重さは300グラムであるし,大きさもよかったので買った。かなり高い。普通は,携帯電話と同じようにタブレットを買うと回線の契約をするらしい。それが月4千円ほどで,機器は安くなるが,二年間くらい払い続けなければならない。出先で頻繁に使うのならそれでよいのだろうが,そうした利用はあり得ない。

 手に入れたものの,Wi-Fiの接続の仕方を良く理解できないでいた。以前,持っていたアマゾンのキンドルはG3でどこでも接続できた。確か吉野や高野山の駅で繋がった。これは,アマゾンが通信料を払うという太っ腹だったためだ。

 通信機能がないので,たいした役に立たなかった。パソコンからファイルをダウンロードできPDFファイルを読むことができるので,旅行で役立つこともないわけではない。7インチという点も,かつてスティーブ・ジョイスが「7インチタブレットは中途半端だ。スマートフォンと戦うには大きすぎるし,アイパッドと戦うには小さすぎる。7インチタブレットは初めから死んでいる」と言っていたことが気になった。ジョブスは苦手だが,正しいのかもしれない。ただ,後で知ったことであるが,要するに作って売るほうからみれば,7インチは,アイパッドより利益幅が小さいというだけのことだったらしい。

 昨年,夏に泊まった京都のホテルで,タブレットを使っていたら,ホテルのWi-Fiに自動的に接続した。はじめてインターネット接続ができ,感動したが,部屋にはパソコンもあり,あまり使うことはなかった。

 自宅のインターネット回線のルーターは無線LAN対応となっていることにふと気付いた。そこで,(いい加減に)マニュルやウェブの関連ページを見ながら接続を試したが,SSIDやKEYにいろいろなものを入れてもうまくいかない。時々,思いついて試したが,何月も経ってふとした弾みに繋がった時は嬉しかった。

 大学では接続できるのであるが,今年(2013年)の4月にWi-Fiの変更があり,この時は設定を任せるしかなかった。

 タブレットを使っているのは,アンドロイドOSの操作法を知っておいたほうがよいだろうと漠然と思ったからだった。ただ,接続の機会が少ないとなかなか習熟しない。しかし,次第にアプリの入手に慣れるようになった。

 7月に,スターバックスが店内でWi-Fiを無料で使えるようにするらしいと知った。早速,申し込んだ。実を言うと,これまでタリーズなどのファンでスターバックスは避けていた。しかし,こうなるとスターバックスに行かざるを得ない。まず,都内の店で試して,成功,その後,祇園祭を見に行った京都の烏丸通りや三条大橋脇の店でも繋がった。さらに函館や札幌のスターバックスでも確かに接続できた。

 こうなると,モバイルらしくなった。自宅で契約しているインターネット回線で月に200円で駅や特定の場所で無線LANを提供するサービスがあったので申し込んだ。ところが,これも接続に苦労した。ある日,大江戸線のある駅で突如繋がった。その時,わかったが,パスワードが間違っていた。パスワードを修正した結果,駅で使えるようになった。しかし,東京メトロの駅には,別に無線LANが設置されていることをこの時知った。

 そして,JR東海の新幹線に乗った。新幹線内でインターネットに接続できたのは,一つの目標だったので,達成感を感じた。

 誰でもスマートフォンで難なく行っていることを,携帯電話を持ちたくないケチが,苦労しながら,一部できるようになったというだけのことである。今でも,外出中にウェブを見たり,メールを読む必要性はほとんどない。最近の気候では,「東京アメッシュ」をみることができるのが有り難いくらいである。

 とはいえ,まるでゲームをしているように,ステージ毎に,小さな感動,喜び,達成感が得られたことは確かである。


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