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2013年7月27日 (土)

2013年の祇園祭

 三年続けて祇園祭の山鉾巡行を観た。

 16日の夜に何とか京都に停まり,朝8時40分に「くじ改め場」の前に到着した。山鉾巡行見物では,河原町通や御池通で次々にやってくる鉾や山を見ることの他に,四条河原町などでの鉾の向きを変える作業「辻まわし」,長刀鉾の稚児の注連縄切りなどがあるが,毎年「くじ改め」を見ている。

 山鉾は,あらかじめくじ取り式でひいたくじの順番にやってくる。「くじ改め場」の前で山も鉾も止まり,裃姿の世話人代表が,文箱に納めたくじ文書を奉行に見せ,奉行はそれを読み上げるというのが基本である。

 代表は,遠くの祇園神社に一礼し,奉行に向かい,手でふれずに文箱の中のくじを差し出す。一連の独特の所作を上手に成し遂げると大きな拍手が起きる。その役は中年町衆が務めるのであるが,次第に,小学生に任せる例が増えている。小さい子が緊張しながらうまくやり遂げると拍手は大きい。

 くじ改めが終わると鉾の場合は,待機していた行列を招く。山の場合は,人手で持ち上げて回す,これを「山回し」というらしいが,以前は,全ての山が「山回し」をしてはいなかったように思う。

 これも歴史は浅いが,今は山や鉾の他に傘がある。「綾傘鉾」では,くじ改めの後,覆面をした童子が,鉦,笛,鼓に合わせて棒振り踊りをする。

 山の中で人気のあるのはかまきりを乗せた「蟷螂山」である。このかまきりは,顔や手を操って動かすことができるようになっている。今年はかなり複雑な動作があった。

 こうして,「くじ改め場」の場のパフォーマンスは,年々エスカレートしているようである。

 しかし,飽きることも確かである。次第にくじを落としたりしないかと失敗を期待するようになっていく。13基ほど見て,烏丸三条へ行って休憩した。これから巡行する山や鉾が列を整えている。

Gion_shinmachi  次は,新町通である。巡行は御池新町で終わるが,その後,各山鉾は,それぞれの本拠の場所に戻って解体される。多くの大きな鉾は,四条通周辺に戻るのであるが,この戻りで通るのが新町通である。新町通の東西にある御池通や堀川通は広いが,新町通は,とても狭い。車でも一方通行である。さらに電信柱があって,長刀鉾や函谷鉾が通るにはぎりぎりの幅しかない。新町通に面した家々では二階から山鉾が目の前を通るのを見るわけである。道の端にいても巨大な鉾を間近で見ることができ,迫力を感じる。

 この後,京都文化博物館のフィルムシアターで特別上映されている映画『祇園祭』を観た。これは1968年の松竹の山内鉄也監督作品である。室町時代末に中断されていた祇園祭を京都町衆が再興するという時代劇である。主演は,36歳の中村錦之助,27歳の岩下志麻,それに田村高廣,志村喬,田中邦衛,小沢栄太郎,三船敏郎らが主要な役割で出演し,さらに渥美清,美空ひばり,伊藤雄之助,中村賀津雄らも登場する。場内は満員で,観客は,これらの俳優の見分けが付く60歳代が中心である。西口克己の小説の映画化作品で今からみれば,おそろしく図式的で,上映されない理由がよくわかった。

Gion_mikoshi  夕方は,八坂神社で,この祭りの本来の中心である神輿渡御を拝見。

 

山鉾巡行もそうだが神輿も待ち時間が長い。祭りとは待つことらしい。


2013年7月14日 (日)

個人情報をまとめる

Fukayomi  毎週土曜日の朝のNHK「週刊 ニュース深読み」では,2013年7月6日に個人情報を取り上げた。

 「ふかよみ」さんは個人情報がわからないように常に注意を払い,「deepread」という匿名でSNSを使っていた。ところがある日,知人から,ウェブにふかよみさんのまとめページがあると教えられた。あわてて見てみると,そこには本名,写真,年齢,勤務先,住所,電話番号,家族構成,子供の名までが掲載されていた。

 どうしてこのようなことになったのだろう。ツイッターでつぶやいた何気ないひと言が,一人のネットの住人をいたく刺激し,個人情報を調べ上げられ,まとめページの出現となったらしい。

 この番組では,どのようにして個人情報がわかるのかというその手口を紹介する。まず,IDで過去のツィートやフェイスブックの中の手がかりから本名が割り出されてしまう。本名をもとに検索がなされ,たまたま勤め先の社内報の社員紹介ページにのった記事が見つけられた。本人のインタビューがあり,家族構成や子供の名前などがわかってしまう。SNSに自宅の外観をスマートフォンで撮った写真を投稿したことがあった。スマートフォンの写真には,日付などの他,GPSのデータが入っている。ストリートビューで,写真と照合すれば,住所が判明する。

 腕の良い調査者であれば,あっという間に調べてしまうらしい。

 番組は,自衛という方向の議論になったが,自衛だけでは大丈夫ではないのが厄介なところである。内部で配布されるはずの社内報のPDFファイルが外部に出回るといった悪意のない情報流出の例はいくらでもある。それに,いったんウェブのどこかに記録されるとそれがいつまでも残り,検索されてしまうのも困ったことである。過去が忘れ去られることなく残っているのは恐ろしい。

 徳政令のようにいったんウェブをリセットして,白紙状態からやり直すというのはどうだろう。しかし,こうしても20年経てば同じ事になるのか。


2013年7月 4日 (木)

幸福を実感できる一日7時間の自由な時間

WIRED.jp』に掲載された「幸福になるために必要な自由時間は17時間!?」(2013-07-02)では次のように述べている。

幸福を実感するには、どれくらい自由時間が必要なのだろうか? 労働時間とプライヴェートな時間、家族との時間の適切なバランスは?。その答えが判明した。それは、「7時間」だ。いや、正確には6時間と59分だ。しかし現実はかなり異なる。イギリスの保険サーヴィスグループ「Direct Line Insurance」が行った調査によると、多かれ少なかれ、わたしたちはその半分ちょっとくらいしか自由時間を取っていない。その長さは4時間14分だという。

さらに次のように続いている。

Future Foundation」が発表した別のリポートの説明によると、わたしたちは自分たちのキャリアや仕事が情報端末の利用に大きく依存していると感じている。そして電子機器とのかかわりはどんどん深くなっていて、いついかなるときもチェックしなければならないと思っている。このため仕事であろうとなかろうと、わたしたちはより多くの時間を電子機器による業務に捧げて、スポーツや趣味や、家族や友人との時間を削っている。データはイギリスの市民に限られるが、彼らは家族といるときさえも多くの時間をソーシャルネットワークに費やしている。そのうちの47%は、あらゆる状況においてもFacebookにポストしたりTwitterでツイートをしている。

 今や,ほとんどの日に7時間の自由時間があり,また,SNSに時間を割くことはわずかであるので,二倍の幸福を実感できるわけである。もっとも,昔から不満なく毎日を送ってきたのではあるが。


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