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2013年6月30日 (日)

『お望みなのは、コーヒーですか? スターバックスからアメリカを知る』を斜め読み

 ほとんどスターバックスには行かないので,なぜ,これほどあちこちにスターバックスがあるこり,客が入っているのか不思議だった。

Starbucks

 ブライアン・サイモン. 『お望みなのは、コーヒーですか? スターバックスからアメリカを知る』(宮田伊知郎訳,岩波書店,2013. 295p)を斜め読みした。二段組みでぎっしりと活字の詰まったこの本は,スターバックス経営の紹介本ではなく研究書である。

 筆者は,テンプル大学の歴史学の教授で,あとがきによれば,9か国の,スターバックス425店を訪問して観察し,計272人と話すといったフィールドワーク手法でこの本を書いた。客は女性が2/3を占め,74%はテイクアウト,一番人気はラテ,61%は一人で来ているそうである。

 喫茶店文化のなかったアメリカでは,スターバックスの存在理由も探求する課題になる。本物のコーヒー,ありきたりでも個性的,サードプレイスもどき,自分へのご褒美で気分直し,毎日の冒険者達のための,ヒア・ミュージック,そんないエコではないカップ,やましさ抜きのグローバリゼーション,という目次から内容がわかる。

 ブライアン・サイモンはこう言っている。

だが,スターバックスが特別な理由は装飾や価格だけでなく,時間に関する約束ごとにある。客はいつまでもスターバックスに滞在することができるのだ。これは会社としての方針であり,この原則によってスターバックスは,サード・プレイス感の構築に不可欠なカジュアルさや開放感を備えているという印象を与えるのである

サード・プレイスというのは,家庭,職場に次ぐ,第三の場所のことである。スターバックスではいつまでいてもよいとは知らなかった。

 スターバックスが人々に与えてきた幻想もそろそろ色あせ,環境にも,コーヒー産出国の農民の収入増にもそれほど貢献していない。

 この本で,アメリカ人の生活の一端がよくわかる。翻訳が上手。


2013年6月15日 (土)

ラグビー日本代表のウェールズ戦勝利は大変なこと

 春に行われる欧州六か国(といっても,イングランド,スコットランド,ウェールズ,アイルランド,フランス,イタリア)対抗戦で,二連覇中のウェールズが来日した。日本代表は先週,大阪で対戦したが,22-18で負けた。

 本日(2013615日)は,東京の秩父宮ラグビー場で,2回目の試合があった。観戦にいこうかどうしようかと迷ったが,結局,やめてしまった。暑いこと,どうやら満員になりそうなことのほかに,これまで強豪国が来日して日本代表と対戦する婆愛,第一戦は,日本は善戦するが,第二戦は,環境に慣れ,「本気を出した」強豪国に大敗するのが通例だったためである。

 珍しく日本テレビが中継するのであるが,試合開始が午後2時なのに,「中継」番組は午後3時から始まる。幸いなことにアナウンサーも解説者も経験豊富なJsportsが午後2時から中継した。

 藤沢の高齢者グループがウェールズ国歌を歌った。

 そして,2時間後,日本代表は,23-8という大差でウェールズを下していた。日本代表を侮っていて申し訳ないことをした。ラグビー界では,近来にない快挙である。6月現在世界第5位のウェールズがテストマッチとして認定している試合で第15位の日本が勝ったのである。

  劣勢のはずのスクラムは負けず,ライン際まで攻め込まれても粘り強く防御し,ボールを取り返す場面も多かった。攻撃では,ボールのハンドリングミスはほとんどなかった。後半にスタミナが尽きたのはウェールズのほうだった。五郎丸選手の神がかり的なキック,フォワードやセンターのタックルと突破,スクラムハーフの俊敏さ,そして,広瀬主将の攻撃と防御で二人分の働きをし,蹴られたボールを必ず追いかける働き,など全員が力を出し切って得た勝利だけに貴重である。

インディで佐藤選手が優勝してもその意義に気付かなかった新聞は,きちんと報道してくれるか心配。


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