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2013年3月31日 (日)

花見からブルーシートを追放という英断

 桜を見るため,久しぶりに東京の四谷から飯田橋までのお堀に沿った土手を歩いた。花見客のために,シートをひくためのスペースが設けられ,ゴミ捨て場が用意されている。
 京都の円山公園で枝垂桜を見た後,八坂神社へと下っていく途中に看板があった。

Maruyama  要するに桜の勢いを回復させたいので,根元に入るな,ブルーシートを使うなということである。そのため,花見客はござを使うしかなくなった。たまたま,一人の女性が,ブルーシートを敷き始めたら,監視員が飛んできて,止めさせていた。

 ブルーシートは工事用のものであるが,これが様々に使われる。しかし,少しも美しいものではなく,体操用ジャージ常用のように弛緩した雰囲気が感じられる代物である。ブルーシート追放令は結構なことである。全国に広まるとよい。Maruyamagoza

 京都には,清酒乾杯条例ができたと聞いた。「新条例『乾杯は日本酒で』」京都市議会、全会一致で可決」(朝日新聞 2012年12月27日)によると

 日本酒で乾杯する習慣を広めようと,京都市議会は26日,「清酒の普及の促進に関する条例」を全会一致で可決した。伏見を中心とする伝統産業の酒造りを支援するねらい。日本酒造組合中央会(東京)によると,条例としては「おそらく全国初」という。
 自民党市議団22人の議員提案。市や清酒の事業者,市民に普及促進へ努力するよう求める内容で,罰則規定はない。市によると,施行は来年1月になる見込みという。

 ある和食の店のご主人に尋ねたらご存じではなかった。京都人はお上の言うことをききたがらないから,流行らないでしょうとのことだった。京都市は,清酒業界に顔を向けた条例を作ってみたりもする。


2013年3月27日 (水)

桜を見る人々

Gyoensakura2   新宿御苑で,晴れて青空が出てきたので「中の池」のベンチで桜と見物客を見物。

 一番多いのは,おばさんあるいはおばあさんの三人組で,次は,高齢夫婦である。実際は,一人が結構多いのかもしれない。三脚と高価そうなカメラを持った高齢女性が何人も行き来している。

 日本語以外の言葉を話している人も多い。あくびをしながら歩いているフランス人カップルがいるかと思うと,子供の手をひいた母親の後ろから携帯電話で大声で中国語で話しているお父さんが付いていく。

 座っているとカメラのシャッターを押してくれと頼まれる。

 大島桜を見て,「もう葉桜になっている」と言うおじさんもいれば,「枝垂れにもいろいろあるのよ。糸桜はね...」と詳しいおばあさんもいる。

 一般に,桜を見に来る人々の桜についての知識は貧しい。桜とは染井吉野のことだと思いこんでいる人々がほとんどである。しかし,これは仕方ないことだろう。年中桜が咲いているわけでもない。一年でせいぜい一週間のことである。

 桜には青空が絶対に必要で,光線の加減で色が変わる。満開は,多分,半日か数時間ではないか。

 桜が散るのは風ではなく,気温である。


2013年3月22日 (金)

気ぜわしい桜の季節

Sakurakoisikawa 東京の今年の桜の開花日は316日で,もうあちこちの染井吉野は五分を過ぎている。今年の冬は寒く,雪は多かったので,やはり寒かった昨年同様,4月になってから見頃になると思っていたので,こんなに早いと戸惑うというか,計画が立てられない。昨年はなかなか咲かないので,花見や桜のイベント関係者は困ったわけだが,今年も準備が整わず困っているかもしれない。

 ビニールシートを敷いて花見をしたことは,うっすらと記憶はあるが,最近は全くない。ただただ桜を眺めて帰るだけの花見である。ライトアップを好まないので夜桜見物もしない。また,染井吉野の並木も一回見ればよいので,これはもっぱら青山墓地ですませている。2013321日の青山墓地では,もう桜のトンネルが完成しつつあった。

 のんびりと花見を楽しんでいるかといえば,そうではない。毎年,都内では,小石川後楽園,新宿御苑,皇居乾門あたり,そして時には昭和記念公園やこどもの国などにも出かける。気ぜわしいのである。紅枝垂れ桜を見るのが自分にとっての花見なのであるが,それぞれの桜の咲く時期が違うので,あらかじめ計画を立てねばならない。例えば,六義園の枝垂桜の開花は早い。気付いて行ってみると終わりかかっていることが多く何度も悔しい思いをした。小石川後楽園には,入って正面に大きな枝垂桜があるが,これも早く咲く。一方,奥の池に面した若い紅枝垂桜は清楚できれいだ。しかし,満開の時期がずれるので,二回行かなければならない。

 新宿御苑もそうだ。池に沿って早く咲く桜と,緑の大島桜とコントラストのよい遅い大きな枝垂れがあるので,二回以上行くことになる。色の薄い染井吉野は,集団で咲いていればそれだけよいのだろうが,紅枝垂桜には,青い空が必要だ。


2013年3月 4日 (月)

『八重の桜』は咲くのか

Yaeosakura_2  今年のNHK大河ドラマは,山本むつみ脚本『八重の桜』である。昨年度末には,主役の綾瀬はるかを動員したNHKとして常軌を逸した番組キャンペーンが行われた。最初の頃は,什の掟「ならぬことはならぬものです」など会津の気風の紹介があった。しかし,その後は,山本八重には,鉄砲を教わって名手になる以外の変化はない。京都守護職を仰せつかった会津藩主と藩士が京都で翻弄されるのが話の中心である。

 山本八重関連本を読破した斎藤美奈子氏によれば,八重にはおよそ四つの顔があった。会津戦争の時の活躍,新島襄とともに過ごした時代,日清戦争,日露戦争の時の看護活動,最後は裏千家の茶道家である。ただ,ヒロインとしては弱く,「小ネタの合わせ技」によって何とか形になるようだ。

 今後は,会津戦争があるものの,舞台は京都になってしまい,それまでと全く関係のない展開となるはずである。今でも,視聴者が徐々に減りつつあるようであるが,会津藩の苦難を中心にするのではないとすれば,同志社の創立がよほど興味深くないかぎり,視聴者を引き留めるのは難しいのではないか。


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