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2013年2月10日 (日)

またも電子書籍実証実験

Bunkaebook  文化庁は,2013年2月1日から野村総合研究所に委託して電子書籍の配信実験<a href=http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/ebooks_130129.pdf>「文化庁eBooks プロジェクト」</a>を実施している。これは,国立国会図書館のデジタル化資料を利用して「擬似的な権利処理等を行う簡易な実証実験を実施するとともに,その契約に係るガイドライン等を作成し,新たなビジネスモデルの可能性を検証する」ことが目的であるらしい。

 配信には,紀伊國屋書店のBookWebが使われている。

 そこで,紀伊國屋書店BookWebに登録し,ソフトをダウンロードして準備した。

 そして,プロジェクトのページに行って,「第1回配信予定資料」7作品,「第2回配信予定資料」6作品から2冊をダウンロードし,閲覧した。無料である。

 永井荷風『腕くらべ』は,1918(大正7)年のものであるが,いくつかのページが斜めになっていた。本を破壊しないでスキャンするのは難しい。時間と費用をかければ補正できるように思えるが,そんな手間はかけられないのだろう。

 もう一冊は,1953(昭和28)年の『きしゃでんしゃ』である。これは,蒸気機関車や湘南電車からとろりーばすまでを,当時まだ珍しかった総天然色写真で見せる絵本である。解説は,交通博物館に勤めた鉄道好きで,42歳で亡くなった時に不審なことがあった鷹司平通氏である。背景を含めてこれらの写真は懐かしい。よくデジタル化して公開してくれたと思う。ただ,見開きの中央の白い部分はどうにかできないのか。

 この実験では,こうした感想が出ることを期待しているのであろうが,デジタル資料閲覧にまでたどり着くことのできる我慢強い人は少ないように思われる。


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