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2011年10月26日 (水)

武蔵小杉と西大井の間の横須賀線

Yokosukasen

 週1回,午前中に日吉に行き,午後は三田という日がある。日吉からは目黒線から目黒を通って地下鉄の都営三田線の直通があり,目黒線内急行の場合は,23分で三田に着く。しかし,時々,別の経路を通る。

 日吉から東横線に乗り武蔵小杉で降りる。JRの武蔵小杉のホーム,これはだいたい6両編成分,を通り,曲がりくねった長い連絡通路を歩くと横須賀線の武蔵小杉駅のホームに着く。この通路は長い間工事中だったが,今年の6月に動く歩道が設置された。それでも改札口から6,7分かかる。結構,歩いている人が多い。

 武蔵小杉のこのホームは大きくカーブしており,左側は東海道新幹線が走っている。横須賀線のホームには,湘南新宿ラインと成田エキスプレスが発着する。

 そして,東京方面行きの先頭車両に行く。
 
 横須賀線上りは武蔵小杉駅発車直後からカーブ区間を徐々にスピードを上げていき,多摩川の橋梁に達する。それから西大井の手前までほぼ直線の切り通しの中を通る。踏切がないこともあり,ここでは120キロで走る。在来線の先頭車両で味あう120キロの疾走感はなかなかのものだ。隣にある新幹線の線路は西大井の手前で高架となり,西大井の片側のホームの上を通っていく。

 まだ,それほど多くこの区間を載った経験はないが,横須賀線電車が上り新幹線に抜かれることは一度もなかった。夏までに何回か東海道新幹線に乗ったが,やはり,在来線を抜くのをみたことがなかった。 

 けれども8月に乗った東京行き新幹線は,西大井の手前で新宿湘南ラインの電車を難なく抜き去っていった。横須賀線が新幹線に対抗できていたわけではなく,たまたま,併走することがなかっただけだった。

 2011年10月24日夜,タクシーが道路脇のフェンスを突き破り,7.5メートル下の線路上に転落、そこへ走ってきた電車と接触したというのは,この区間である。踏切がないので,先頭車両で安心して120キロのスピードを楽しめるわけであるが,自動車が落ちてくる危険があるとは思わなかった。このような事故が二度と起きるとは思わないが,隣には新幹線が走っていることを考えるとやはり怖いことだ。


2011年10月24日 (月)

楽に勝てないニュージーランド

Macow ラグビーのワールドカップの決勝戦はニュージーランド対フランス。

 ニュージーランドのイーデンパーク競技場の観客は,ほとんどニュージーランド人でフランス人はほんのわずか。フランス大統領はユーロの救済に忙しく,首相は来日中。

 ニュージーランドの国歌斉唱にはヘイリーが登場。文字通りの熱唱。もし,ウェールズが残っていたら,キャサリン・ジェンキンズとの共演になったかもしれない。

 ニュージーランドのハカに対し,今日は白いジャージーのフランスは,全員が横に並んで手をつないで前進していくというパフォーマンスで対抗。

 ニュージーランドはずっと実力ナンバーワンであるが,24年前の第1回大会優勝以来,何かにたたられているかのように,優勝できなかった。特にフランスとは相性がよくない。

 試合は,ニュージーランドがトライ,そののちペナルティキックで8-0とするもののそれ以上加点できず。後半7分に,ゴール下にトライして8-7となる。フランスが敵陣内でボールを保ち続ける。

 ノーサイドまでニュージーランドファンは気が気ではなかったはずである。ニュージーランド陣に攻め込んだフランスは,執拗に攻撃し続ける。ペナルティキックやドロップゴールで逆転されてしまう。ニュージーランドは,反則をせず必死に守った。

 ニュージーランドのスタンドオフは,レギュラーのカーター選手を怪我で欠き,今日のクルーデン選手は3番手であるが,やはり負傷退場し,その代わりの4番手ドナルド選手は,ジャージーが間に合わず,小さいサイズを着て腹が出ていた。このドナルド選手のペナルティゴールが決勝点となった。

 ノーサイドの瞬間,いつもは感情を外に出さないリッチー・マコウ主将の喜ぶ顔をみることができた。マコウ選手は,主将として闘った65戦で57勝(87.7%)とのことである。


2011年10月22日 (土)

混んでいた「世界遺産ヴェネツイア展」

Edotokyo両国にある江戸東京博物館で開かれている「世界遺産ヴェネツイア展」に行った。この企画展の入場料は1400円とお高い。規模と会場を勘案するとこの半額が妥当なところである。

 江戸時代の下町には堀割や川がめぐらされて水の都らしさもあったにせよ,東京とヴェネツイアとはほとんど関係がないと思われるが,これは,この後名古屋,名古屋,仙台,愛媛,京都,広島を回っていく巡回展なのだった。

 しかし,意外なことに,平日の午前中なのに,随分と混んでいた。平均年齢は,50歳ほどで,女性7割といった構成であるが,若い人々も結構いた。会場が狭いので余計に混んでいるように見えるのかもしれない。もともと狭いスペースを20以上に区切って,展示物が並べられていた。絵画,地球儀,コンパス,地図,ガラス器,工芸品などが雑多に並べられている。どのようにして運んだのかと思われるガラス製の巨大なシャンデリアが置かれている。

 もちろんティツィアーノがあるわけではない。「サンマルコのライオン」像が目玉なのだろうか。多くは,サン・マルコ広場のドゥカーレ宮の隣のコッレール美術館の収蔵品である。

 出口近くの小さなシアターで8分ほどのヴェネツイア紹介ビデオを上映していて,ここで展示品が紹介されている。これを先に見せるほうが効果的だろう。

 ただ,ヴェネツイア自体が特別な街であり,特有の歴史や文化産業があるわけで,あまり手際よく並べているわけではない展示品ではあるが,まあまあ楽しめた。

 この「ヴェネツイア展」を見に来た中年女性の多くがヴェネツイアに行ったことがある様子だったことも驚きである。


2011年10月10日 (月)

前面展望の楽しみ(1)

Guttokuru ユーチューブで「前面展望」を探すと1万件ほど見つかる。全部見たわけではないけれど,ほとんどは,電車などの先頭車両の運転席の後ろから撮影したビデオで,345回再生の「東海道本線 愛野→磐田 前面展望」は,その通り愛野駅を出て磐田駅にいたる東海道線を走る電車の最前部から見える風景を記録した8分強の無味乾燥な映像である。こうしたビデオを作って投稿しているNPOがあるらしい。時々,旅行に出かける前や後に眺めていた。

 鉄道での旅行が好きなだが,指定席でなければ,適当な車両の適当な席に座って,車窓を眺めたり,本を読んだりしており,格別,しっかり景色を見なければならないとは思ってはいない。先頭車両で「前面展望」したいとはあまり思っていなかった。それに,やはり人の目も気になる。

 半年ほど前,鈴木伸子『グッとくる鉄道 見て 乗って 感じる、胸騒ぎポイントガイド』(リトル・モア,2011)を読んだ。鉄道好きの女性編集者の書いた東京近辺鉄道についてのユニークな視点の本である。鉄道ファンは山手線に関心を示さないが,「山手線に好感を持っている」,田町駅の品川寄りから見る札の辻の大きなカーブがよい,といった記述がある。筆者はカーブが好きらしい。

 この中に,「土曜日の午後,湘南新宿ラインの運転席に張り付いている変な女がいたら,それは私です」とあった。そうか,やはり先頭車両で「進行方向を凝視し」乗るのがいいかなと思いはじめた。

 それ以後,初めて乗る路線や久方ぶりに乗る路線では,極力,「前面展望」を試みることにしている。

 先日,新宿から箱根湯本まで小田急ロマンスカーに乗った。ウェブのサイトから先頭の展望席を予約できた。最前列ではなかったが,座って「前面展望」できて幸せだった。最前列には小学生とその母親がいて,そのお母さんが,すれ違う小田急の特急の形式を苦もなく言い当てるのに驚いた。


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2011年10月 8日 (土)

「ステイ フーリッシュ」は「馬鹿であり続けよ」なのか

 『朝日新聞』の「天声人語」(2011年10月8日)では,

「はか」はともかく「ばか」はニュアンスの幅が広い。人をけなす言葉、かと思えば人への温かい情愛を包んでも使われる。まどさんのは後者だろう。人間肯定の深い思いが背後にある▼スティーブ・ジョブズ氏の語った「馬鹿」にも味わいがあった。亡くなった米アップル社のカリスマ創業者である。6年前、スタンフォード大で卒業生に贈った「馬鹿であり続けよ」(Stay Foolish)の一語は語りぐさだ。何よりもその生涯が、「お利口」では出来ない型破りを成してきた軌跡でもあった
とある。


 「天声人語」の書き手は,ことばを大事にしているらしい。ここでは,foolish=馬鹿は当然,でも「馬鹿」にはニュアンスがあるという筋書きになっている。スティーブ・ジョブズ氏が「馬鹿」という言葉を使ったわけではない。この筆者は,「stay foolish」を「馬鹿であり続けよ」と訳すことには何の疑問も覚えないのだ。foolishは状態だろうが,「馬鹿」はそうではない。

 もう一つ,この続きに

その訃報を、多くの人が、氏が世に出したスマートフォン(多機能携帯電話)で知った
と書かれている。

 「ロイター」によれば,オバマ米大統領は5日,

「世界はビジョンのある1人の人物を失った。世界中の多くの人がスティーブの発明した機器で彼の死を知ったという事実ほど,スティーブの成功を如実に物語るものはないのではないか」
と述べた。

 誰でも同じことを考えると言えばそれまでだが,オバマ大統領の言ったことを繰り返しているのだから,「オバマ大統領の言うように」を付けておくべきだった。


2011年10月 2日 (日)

後半はぐだぐだになってしまったテレビ小説『おひさま』

Ohisama 最初は『ちりとてちん』の再来とまで思ったNHKの朝の連続テレビ小説『おひさま』は,後半は非道いことになった。時代が戦後になってから,全体がおかしくなったというのがどうやら世論である。ヤフーの「おひさま」のみんなの感想では,放送が終わる頃には★一つが並び,微細な点まであげつらう意見が多数を占めた。最初の頃に好感を持って観ていたのに裏切られたという思いから,厳しい批判にいたった人達がいかに多かったか。

 後半,主な登場人物の性格まで変わり,次々と無理で不自然なエピソードが続いた。戦友の多治見の窯元の家を訪れた主人公陽子の夫は,その戦友が亡くなってもなかなか帰ってこないので,陽子が迎えに行くと,手伝いをしていると言って窯元で絵付けをしていた。窯元で素人が手伝える仕事は,せいぜい薪を割ったり,陶器を運んだりすることだけだろう。終わり頃には,「バカ」,「しあわせ」という台詞が繰り返された。全体が劣化してしまったことは,おそらく演じた人達も感じていたことだろう。ただ,主人公役をはじめ出演者たちもダメージを受けることになった。好感の持てる十代の女優が何人も出演していたが,「『おひさま』に出ていた」と言われてしまうのはかわいそう。

 なぜ,こうなったかについてであるが,東日本大震災のせいで,ストーリーに変更が加えられたのではないかという説がある。本来,戦死することになっている人達を生還することにしたので,おかしなことになったのではないか。陽子の夫の出征の場面では,夫が生きて帰ってくるとは思えなかった。舅を演ずる役者も,後半は留守ばかりで,本来は出演しないことになっていたのではないだろうか。仮にそうだったとしても脚本家は何とか収拾しなければならなかったはずである。

 もう一つは,姫野カオルコ『ハルカ・エイティ So happy life in case of Haruka』(文藝春秋,2005)との類似である。「アマゾン」などでのこの小説の要約には「滋賀県に生まれた持丸遙は女子師範学校を経て,見合い結婚で専業主婦になったが,夫はまもなく出征。太平洋戦争が勃発し,舅姑と大阪で暮らす。やがて敗戦を迎え,経済的理由から職業婦人となったことから,ハルカは女性として開花してゆく―」と書かれている。この程度の偶然の類似はありそうでもあるが,どうなのだろうか。似ていると指摘を受けて,途中から脚本家のオリジナルになったら俄然つまらなくなったのではないか。

 こう評判が落ちてしまうと舞台となった安曇野も気の毒だ。


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気候変動の主な原因がわかってひと安心

Kikohendo 深井有『気候変動とエネルギー問題 CO2温暖化論争を超えて』(中央公論新社,2011. 286p. 中公新書)では,これまで思っていたことが強力な証拠で裏付けられてうれしかった。簡単に言えば,地球上の気候変動と密接に関連するのは宇宙線であり,気候温暖化の原因は人間ではないということである。

 最初は,2009年の「クライメートゲート事件」の解説から始まる。この事件ではノーベル賞を得ている国連機関IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の主要メンバーの間の電子メールが流出し,彼らが二酸化炭素主因説を守るために科学者としてあるまじき数々の不正行為を行ったことが明らかになっている。ヒマラヤ氷河2035年消失説など,IPCCの報告書に引用されている資料に数々の間違いがあると言われている最中のことで,政治的な動きをするIPCCへの信頼感はこれですっかり損なわれてしまった。

 では,気候変動の主たる原因は人為的な二酸化炭素排出でないとすれば,何か。地球の気候の変動には様々な要因がある。太陽の活動と地球の気候変動の間に相関があるされてきたが,最近,ここに宇宙線の強さが関与していることが明らかになってきた。最近の温暖化傾向は,地球だけでなく火星や木星などでも認められているそうだ。

 莫大な国費を根拠薄弱な二酸化炭素削減策のために浪費すべきではない,地球の温暖化のピークは数年前に過ぎ,今は寒冷化へと向かっているようだというのも心強い。

 ただ,地球の気候変化の原因は人間の活動などではなく,この本からの受け売りで,天の川銀河系からの宇宙線らしいと言っても,みな,笑うだけでとりあってくれないのはなぜだろう。



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