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2011年9月30日 (金)

ラグビー日本代表の荒涼とした未来

Rugbywc2011 ラグビーワールドカップは,ニュージーランドで9月9日に開幕し,今は予選プール戦と呼ばれるトーナメントの最終戦となっている。アイルランドがオーストリアに勝つという番狂わせやアルゼンチン対スコットランドの死闘などがあり,盛り上がっている。

 最低2勝するのだと言っていた日本代表は,既に4戦を3敗1分で終えた。震災からの復興途中の日本を背景に,女子サッカーワールドカップで優勝の見込みの薄かったなでしこジャパンがドイツ,アメリカといった強豪を下して優勝したのとはえらい違いである。日本ではあまり人気のないスポーツであるラグビーにとって,今後の普及のためには絶好のタイミングだったはずである。

 ニュージーランドは,日本との時差が3時間ほどで,日中から夕方にかけて試合があるので,日本代表の試合を全て実況で見るわけにはいかなかった。しかし,今回の日本代表を応援する気持ちがあまりなかったことも確かだった。試合を観ている間,何時の間にか,対戦相手のトンガやカナダを応援していた。日本代表を応援する気にならないのは,ジョン・カーワンヘッドコーチに大きな疑問を持っていたからである。カーワン氏はニュージーランドのオールブラックの名選手であり,イタリアで監督をした後,日本の「ヘッドコーチ」(何故か監督と言わない)となった。しかし,就任直後からの選手の選び方に納得いかなかった。今回の日本代表の構成も不審である。

 1999年のウェールズ大会で,やはり名選手と言われた平尾誠二氏の率いる日本代表は,今回とほとんど同じ経緯で大いに期待されたが,たいした成績を納めることもなく消え去った。この時も日本代表の選手の選出について少しも馴染めず,今回同様,最初から応援する気が失せた。

 今回,ロックやナンバーエイト,スタンドオフ,センター,フルバックに助っ人が多かった。日本代表では,ここのところ日本人のスタンドオフの起用はない。育てる気も見られなかった。

 2019年には日本が会場となり,ラグビーのワールドカップが開かれるのであるが,今や前途には荒涼とした光景が広がっている。抜本的出直しの機会だが,そうはならないだろう。

 サッカーは堂々,世界の強国とわたりあっているのに,ラグビーはいつまで経っても進歩がないのは不思議である。単に体格の差ではない。日本のラグビーのどこかに間違いがあり,それを直せば少しはよくなる気がする。凡将に期待しても無駄である。

 ともかく同じ間違いを二度した。頼るべきでない人物とわかっているのにまた頼ったのである。

 しかし,ワールドカップのこれからの試合は,全て観たい。サドンデス状況での試合は,本当に面白い。なでしこジャパンのように奇跡が生まれるのはここからである。


2011年9月28日 (水)

市川亀治郎,猿之助襲名のときが来た

 『朝日新聞』のウェブ版(2011年9月27日)の「亀治郎さん,猿之助襲名へ 香川照之さんは『中車』継承」には驚いた。すごいニュースだ。

歌舞伎役者の市川亀治郎さん(35)が,来年6月の新橋演舞場「初代市川猿翁 三代目市川段四郎 五十回忌追善興行」で,四代目市川猿之助を襲名する。当代猿之助さん(71)は二代目猿翁の名を継ぐ。同時に猿之助さんの長男で俳優の香川照之さん(45)が九代目市川中車(ちゅうしゃ)を襲名,香川さんの長男・政明さん(7)が初舞台で五代目市川団子(だんこ)を名乗る。

 今年は,浅草公会堂,テアトル銀座,明治座で猿之助歌舞伎を演ずる市川亀治郎を観てきた。そうか,名も猿之助になるのかと思うと,そして,香川照之と共演するのかと思うと,わくわくする。

 最近,最も興奮した出来事である。
 

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2011年9月 7日 (水)

がっかりな『おひさま』

 NHKの連続テレビ小説『おひさま』の視聴率は,20%を超え,16%以下の同じNHKの大河ドラマ『江・姫たちの戦国』に大きく差をつけている。

Ohisama 始まってから戦後の混乱期までは,好感を持って観ていたけれど,最近は,「どうもな」と思うようになった。

 ひとの良い人物ばかりとなり,思いやりと家族愛のエピソードの繰り返し,再会と回想場面ばかりでは,さすがに飽きてしまう。日常の小さなエピソードをおおげさに取り上げる。東京からの土産の披露だけで一回を使ってしまう豪勢さである。

 今は,主人公陽子(井上真央)の嫁ぎ先の蕎麦屋が火事で焼けて一家で居候という状況になっている。これほど女性主人公が主体的でない朝の連続ドラマもめずらしいわけだが,義理の両親に,「これからどうするか自分たちで決めなさい」と言われて,陽子は,「(夫の)決めたことに従います」と言って,姑に「何いってんだよ,古いね」と言われてしまう。

 たしかに,このドラマでは,主人公は何もかも受け入れるばかりだが,それで人々が集まってくるし,実際は芯が強いという設定になっている。その一方で,これではあまり大きな事件は起こりにくい。

 がっかりしている原因は,ドラマで戦時中の頃に予想したのと違う展開になっているからかもしれない。



2011年9月 5日 (月)

『これからスマートフォンが起こすこと。 』を読んでわかったこと

 今後,情報技術というかパソコンや通信機器がどのようになっていくのかは,今は誰でも気になることである。特に,スマートフォンやタブレットはどう捉えればよいのか。

 最近読んだ,本田雅一『これからスマートフォンが起こすこと。 』(東洋経済新報社,2011.221p.)は,全体図がわかってありがたい本だった。副題は「携帯電話がなくなる!パソコンは消える!」であるが,こう断定しているわけではない。

 本田氏は次のように述べている

Korekarasmart スマートフォンとは通話もできるパソコンである。ガラパゴス状況と相性の悪いアイフォーンは,日本では普及に限界がある。ワンセグなどへの対応を考えるならアンドロイドだろう。アイパッドに代表されるスマートタブレットもパソコンである。ネットブックが去ってアイパッドが到来した。スマートメディアでは,パソコンのファイル管理機能は使われない。

 以上のことがよく理解できた。

 携帯電話を持たなくとも,帰宅困難環境の際に大きな支障はなかったが,モバイルでインターネットに接続する機器は持っていてもよいかもしれないと考えると,アンドロイドを選べばよいらしい。通話機能のないスマートフォンがあればよいのだが。

 本田氏は,多くのパソコンユーザーはスマートタブレットへと移るだろうが,仕事で使うパソコンはこれからも残ると言う。それはそのはずである。この夏,16万件の文字列からなる100ギガバイトのエクセルファイルを,毎日,ソートしたり,文字列操作をしたりしていたが,もっとパソコンのパワーが欲しいと思った。パソコンは,OSやオフィスの機能はどうでもよいからもっと高速になってほしい。


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