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2011年7月18日 (月)

祇園祭山鉾巡行 くじ改めを観る

Yamahoko 2011年7月17日,朝8時前に四条通に到着。くじ改めの関所近くに位置する。関所は,四条烏丸辺,野村證券のビルの前に作られている。北側は視界が悪いので,南側にした。注縄切りはどこかと二回ほど尋ねられる。昨日のNHKの長刀鉾の稚児による注縄切断は強烈な印象を残したらしい。

 雲はあるが陽は照っている。幸いアーケードがあるのでで陽は差さない。遠い台風のせいか僅かに風が吹いているので,それほど暑くはない。

 8時45分に四条通りが通行禁止となる。「関西シグナル」と書かれた信号作業車が三台ほどやってくる。四条通の北側を鉾が通るわけであるが,出っ張っている信号機は,90度回転するようになっていて一つ一つ処置していくが,手際がよく,観衆から拍手が起きる。
 9時近くになっても何のアナウンスもない。スピーカーで「車道に出るな」。「ゆっくり歩け」などと怒鳴り立てることもない。

 やがて,少し遠くにある先頭の長刀鉾の鉾の先が揺れ,音頭取りが扇え指図するのが見え,お囃子が聞こえ始めて,始まったことがわかる。

 それぞれの山鉾は,関所前で停止し,まず副使二人が奉行にちまきを収める。次いで正使が,箱を持ち,その中にあるくじを渡し,奉行が読み上げて通行を認めると,正使は,山鉾を扇で招き,鉾はそのまま通過,山は持ち上げてひと回りする。

 二十数基ある山鉾の中の山の半数以上の正使は小学生高学年くらいの男の子である。彼らはよく練習しているので,みな正使の所作をきちんと行う。ところが,準備も整わず,中にはいい加減に省略している緊張感に欠けた正使の山もあった。

 正使はくじの紙に手を触れないで箱を空け,開いた箱を奉行の前に差し出すのであるが,折からの風で飛んでしまうことが何回かあった。係が手で拾って奉行に渡すだけである。また,正使は最後に,後ずさりして下がるのだが,普段はき慣れないなにのだろう,半分は草履が脱げる。

 また,いくつかの山はなぜかくじを持たないで,口上だけである。

 四条傘鉾では子どもたちによる棒振り踊りがあり,綾傘鉾では,顔を白い布で覆ったアニメから出てきたような異装の童子がやはり棒振りを踊る。いずれも比較的新しい趣向のようだ。

 といったことを観ていると時間を忘れ,飽きない。最後に南観音山が通り,11時45分に終了。

 すぐ後に関西シグナルのサービスカーが来ていて,信号を元に戻していく。くじ改めの設備もあっという間に解体して運び去られてしまった。


2011年7月12日 (火)

編集委員の「真逆(まぎゃく)」は悲しい

 朝日新聞7月9月(土)朝刊に,星浩編集委員の「(政治考)復興相の放言 上から目線,地域主権と逆行」という記事が載っている。

 あまりよいタイトルでないと思うが「(政治考)」は,毎週の連載である。この記事の冒頭は,

 閣僚が失言で辞任に追い込まれる場面を、何度も見てきた。辞めれば一件落着で,すっきりするケースも多かったが,今回の松本龍氏の復興担当相辞任劇は,後味が悪い。「知恵を出さないやつは助けない」「県でコンセンサス取れよ。そうしないと,我々は何もしないぞ」といった発言が引っかかるのだ。
 民主党は「国と地方は対等の関係」(2009年のマニフェスト)と主張してきた。地方分権をさらに進めて「地域主権」という看板も掲げてきた。「助けない」発言は,その精神と真逆(まぎゃく)ではないか。
となっている。
 
 気になったのは,もちろん「真逆(まぎゃく)」である。なお,新聞では<まぎゃく>は,わざわざルビとなっている。

 最近,20年ほど前に出た野口富士男氏の随筆集を読んでいたら,「眞逆」という表現があり,驚いたが,もちろん「まさか」と読むのであった。

 朝日新聞のデータベース「聞蔵」では「真逆」の使用例は,53例である。最も古いのは2002年4月5日で,「そういう人物が性的には真逆の志向を持つことは現実にもよくある」と書かれている。この表現は,それほど気にならない。

 2005年6月29日の投書欄「声」で52歳主婦が,テレビ番組の言葉遣いを取り上げて「『正反対』という意味らしい『真逆(まぎゃく』や,『何げに』なども気になる。何げなく使っていれば,そのうち世間に認めてもらえるということか」と述べている。おっしゃる通りである。

 星浩氏の「真逆」の何が気になったかというと,流りに迎合していることであり,間違った言葉遣いを新聞社の校閲担当者がチェックしないことである。もしかしたら校閲担当者が抵抗した結果が,ルビなのかもしれない。

 星浩氏は,おだやかなしゃべり方であるが,独自情報源に基づくのだろうと予想される発言があり,3.11以後,酷いことになっている政治記者の中ではましだと思ってきた。しかし,結局は,その日その日の政局を伝えるだけの存在であることには変わりない。

 この7月9日の記事では,めずらしく政策を語ろうとしていた。ところが,「聞蔵」でわかったことであるが,末尾に朝日新聞社の「訂正」として, 

9日付「政治考」の記事で,市町村議会の定数の上限について「細かい規定がある」とあるのは「細かい規定があった」の誤りでした。訂正します。定数の上限を撤廃する改正地方自治法は近く施行されます。記事中の「この条項をなくすだけで,地方が議会の在り方を自由に決められる」の一文を削除します。
と記載されていた。話がだいぶ違うのではないか。


2011年7月 2日 (土)

電力使用制限令と電力使用量公開

 経済産業省のウエブサイトに2011年6月30日付けで「電気事業法に基づく電力使用制限の発効について」という文書が掲載されており,ここには大口需要家は,7月1日~9月22日(平日)の9時から20時の間は「原則として、「昨年の上記期間・時間帯における使用最大電力の値(1時間単位)」の15%削減した値を使用電力の上限とし」,「故意による使用制限違反は100万円以下の罰金の対象となります」と記載されている。

Denryoku 勤務先の大学はトップページに「電力使用状況」のバナーがあり,ここには,前キャンパスの電力使用量が3分遅れで表示される。

 このようなことを他の大学も行っているのだろうと思いこんで,いくつかの大学のサイトを調べたが,電力使用量をウェブサイトで公開していたのは,他には東京大学だけだった。いくつかの国立大学は,学内向けのみであった。調べた範囲では,電力使用量を公開する気運はみられなかった。

 それぞれの大学の事情があるのだろう。

 ただ,正直に公開しているわが大学の場合,このデータによれば,7月1日は,目標を達成できなかったようである。それでおとがめを受けることになるとしたら,ちょっと辛いところである。


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