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2010年6月22日 (火)

ウェブキャットプラス(webcatplus)は生き残れるか

 今日,1950年の医学雑誌に載った論文のコピーが必要になり,その所蔵館を探そうとした。これまで,こうした時には,ウェブキャット(webcat)かウェブキャットプラス(webcatplus)を使ってきた。しかし,ウェブキャットプラスは,リニューアルされていて,わけのわからぬことになっていた。

 あわてて,ウェブキャットを使って,事なきを得た。

Webcatplus ウェブキャットプラスが変わるらしいことは,知っていたが,このようになるとは思っていなかった。ウェブキャットは,総合目録データベースの検索サイトであった。総合目録は雑誌,それも学術雑誌が主体であることは研究者は誰でも理解していることである。

 ところが,ウェブキャットプラスは,どうやらその役割を捨て,本を探すポータルサイトを目指しているようである。いろいろな思惑があり,ウェブ上で,一般利用者が使うサイトにしたいのだろう。ただ,NACSIS-CATで総合目録を作っていることは忘れて欲しくない。

 ただ,残念ながら,本について探すのなら,アマゾンなどのオンライン書店があるし,国立国会図書館の蔵書検索システムのほうが明らかに有用である。何か勘違いがあるようだ。それに,「連想検索」が売り物のようだが,これは,本当の素人にはもしかししたら役立つのかもしれないが,少しでも本のことを知っていれば,あまり使う気にはならない。こんな風にして本は探さない。

 ウェブキャットプラスで学術雑誌も探すことができるのかもしれないがよくわからない。今は,古くさくてもウェブキャットを無くさないでほしいと願うばかりである。

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2010年6月13日 (日)

イングランドのグリーン選手は気の毒だ。

 ワールドカップ二日目のイングランド・アメリカ戦。開始直後に,イングランドのジェラード選手が先制ゴールを決め,ああこれで豊富なタレントを揃えるイングランドの楽勝かと思った。しかし,アメリカはしぶとく,次第にカウンター攻撃に出るようになる。そして,前半40分にアメリカのデンプシー選手のシュートをイングランドのゴールキーパーのグリーン選手はキャッチしたのだが,それがこぼれてしまいボールはゴールに転がって入っていった。どのくらいいるのかわからないがアメリカサッカーファンにとっては嬉しいことだったろう。シュートした側を応援するものにとっては,願っていても決してかなわぬことが実現されたわけだ。

 開幕したばかりの土曜日のイングランドの試合だから,全世界で何億という人たちがこの場面を見ただろう。多くの人は,おそらく「気の毒に」と思ったはずだ。

 この大会では,ゴールキーパーが蹴るゴールキックが,相手方のゴールキーパーまで届くことが実に多い。イングランド・アメリカ戦の行われたロイヤル・バフォケン・スタジアムは,高度1500メートルにあるから,ボールが飛ぶのは高度のせいだろう。

Jabulani2 しかし,この大会の公式ボールのためかもしれない。南アフリカ ワールドカップ ボールは,「今までで最も丸い形となっており,あらゆる条件下で安定した軌道とボールコントロールが期待される」(ロイター 2009年12月5日)のだそうだ。

 どの国も公式ボールでの練習や試合をしてきているので,条件は同じだが,こぼれたボールに手を伸ばし,むなしく空を切ったグリーン選手をみると。そんなことに原因を求めたくなった。


2010年6月 9日 (水)

「蕎麦打ち」の真実

Shumi 高橋秀実『趣味は何ですか?』(角川書店,2010.294p.)は,鉄道,坂本龍馬,航空無線傍受,八十八カ所巡り,切手,消印,エコ,防災,亀,ゲーム,ボウリング,武士道,階段,ウォーキング,作動,ガーデニング,最後は登山を扱う。

 趣味は趣味であり,定義や思想を語っても仕方がないので,ただ淡々と見聞きしたことを記録していく。

 もちろん「蕎麦打ち」もある。すでに,残間里江子『それでいいのか蕎麦打ち男』(新潮社,2005.254p.)によって,定年後の男の趣味として「蕎麦打ち」が広く人気があることが知られている。

 著者の高橋氏も蕎麦打ちの一日体験教室に行く。道具から作法まで奥が深いと感じさせることばかりである。打った蕎麦を持ち帰って奥さんに食べさせると「おいしい!」と歓声を上げてくれた。ただ,蕎麦は貧乏くさい感じがするので嫌い,本当は福々しいうどんが好きだ,と言われてしまう。

 そこで今度はうどん作りに挑戦する。うどんは簡単で,蕎麦打ちのような繊細さは全くない。けれども持ち帰ったうどんは,不評だった。

 そして,「蕎麦は初心者でも簡単に市販のものを超えることができるが,うどんは市販のものを超えられない,それはうどんのほうがレベルが高いからだ」と言われて,高橋氏は,はたと気付く。

 もしかしたら,蕎麦打ちは,ハードルが低いのではないか。男どもはわざわざ低いハードルを選んでそれを超えることでひとり悦にいっているだけではないのか。

 高橋氏は,蕎麦打ちの中に見てはならないものを見てしまうのであった。


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