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2010年5月25日 (火)

書店くじ当選番号の偶然

 4月に書店で本を買い,2010年読書週間「春の書店くじ」を何枚かもらった。その当選番号の発表が5月23日だったので,ウェブで確かめた。

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 特等賞(図書カード5万円)の二つの番号の一つ(右側)が,「99999」となっていた。

 当選番号を決める方法は知らないが,無作為に決めて「99999」という番号になったのだろうか。

 それとも....


2010年5月 5日 (水)

『天地明察』と『スパルタの黄金を探せ!』

Tenchimeisatsu 冲方丁『天地明察』(角川書店,2009.475p.)は,徳川家光から綱吉の時代にかけて,改暦に力を注いだ棋士であり,天文学者,数学者である渋川春海が主人公である。日本では800年の間,宣明暦が用いられてきた。しかし,一日の長さに誤差があり,当時,二日の狂いが出ており,日食や月蝕の予報が当たらなくなっていた。保科正之から改暦研究の命をを受け,水戸光圀,老中酒井忠清らの庇護のもと,渋川春海は新しい暦を考案する。中国の精密な授時暦をもとにした暦を提案するが,中国と日本の経度の違いのためいったんは失敗する。しかし,その差を解消した大和暦を考案し,今度は巧妙に朝廷,幕府に対し工作する。

 本屋大賞受賞作である。主人公を,今風の「優しい」人間にし,周囲もよい人ばかりにしていること,囲碁,数学,天文観測,暦が出てくるが,いずれも詳しく説明する道を採らず,渋川春海の天才ぶりが具体的にわからないという点で,半ばで飽きてしまった。しかし,サクセスストーリーであるらしいのと,暦という生活時間のコントロールという大事なことを扱っているので,最後まで何とか読み終えた。



Sparta クライブ・カッスラー,グラント・ブラックウッド『スパルタの黄金を探せ!』(Spartan Gold,棚橋志行訳,ソフトバンククリエイティブ, 2010.上下)は,サンジェゴに住む若き富豪でトレジャー・ハンターのファーゴ夫妻が主人公である。メリーランド州の湿原で宝探しをしていたら,旧ドイツ軍の小型潜水艇を発見した。艇内に入って,中にワインの古い瓶があるのを見つけた。それは1819年のワインで,ナポレオンの「失われたセラー」の中の1本であることがわかった。ファーゴ夫妻は,他の瓶を探し始める。一方,ウクライナ・マフィアの首領ボンダルクは元スペツナズの殺し屋に同じものを探させていた。

 ジェームズ・ボンドシリーズとインディ・ジョーンズとを混ぜ合わせたかなり古い趣向である。ファーゴ夫妻は,ボンダルク一味と闘いながら,各地に隠されたワインボトルを間違いなく見つけていくというご都合主義の展開であるが,ナッソー,ラム島,モナコ,エルバ島,マルセイユ,イフ島,セヴァストーポリ等々,ヨーロッパ各地で宝探しをすること,謎が三重構造になっていること,情報探索手段としてグーグルばかりでなくJSTORまでが出てくることなどで結構満足できた。



 ダン・シモンズ『ロスト・シンボル』(The Lost Symbol. 越前敏弥訳,角川書店,2010.上下)は,『ダ・ヴィンチ・コード』に続くラングドン教授シリーズである。

 「ロスト・シンボル公式サイト」というものがあって,そこでは,


「キリストの聖杯を巡る事件から数年後。大学での静かな生活を送っていたラングドンに,旧友から連絡が入る。フリーメイソン最高幹部のピーター・ソロモンからで,急遽講演を頼みたいという。会場の連邦議会議事堂に駆けつけるが,そこでラングドンを待ち受けていたのは,切断された右手首......薬指には見覚えのある金の指輪。フリーメイソンの紋章をあしらったそれは、ピーターのものに間違いない。彼を人質に取ったというマラークと名乗る謎の男は、ラングドンに "古の神秘"に至る門を解き放てと命じる。そして、切断された手のひらには第一の暗号が記されていた......。

 古来より人類が求め続けてきた究極の智恵"古の神秘"の真実とは?

 人間、宗教、科学----根源的なテーマを強烈に突きつける、新たな衝撃作


と記されている。

 『ダ・ヴィンチ・コード』は,マグダラのマリアに関心があったので面白く読めたし,映画も観た。けれども,『ロスト・シンボル』は,上巻でやめた。ワシントンを舞台として展開される米国史やフリーメーソンの掟に馴染めなかったのと,手首のことを含め,簡単に人を殺す乱暴さが気になったためである。


2010年5月 4日 (火)

東京23区のコミュニティバスの都電化

 東京23区のほとんどがコミュニティバスを運行しており,中には奇妙な愛称もある。2004年に確か都内7番目として始まった港区のコミュニティバスである「ちいばす」は,赤坂見附と田町から六本木ヒルズに行く二つの路線があったが,2010年3月24日から4路線が新設された。

 最初の頃は閑散としていたが,通勤通学にも使われるようになり既存の路線の乗客は次第に増えた。そのため,従来より大型のバスに替わった。

Chibus 新設路線の一つが,赤坂見附から青山通りを通って表参道に行き,左折して六本木ヒルズを往復するというものである。

 青山一丁目からは,青山二丁目,外苑前駅,青山三丁目交差点を経て表参道に停まる。渋谷まで行かないのは残念であるが,このコースは助かる。

 以前,渋谷から青山通りを赤坂に行くバスがあったが,これは半蔵門線開通とともに消えてしまった。そのさらに前には都電があったわけである。

 ちいばすは,道路を走ること,停留所が多いこと,間隔など都電と同じである。地下鉄銀座線は浅いところを走っているいるとはいえ,階段を昇降することなく,歩道から乗ることができることは大きな利点である。

 港区は,律儀に港区内にのみコミュニティバスを走らせている。しかし,渋谷区は,平気で港区内にまでバスを走らせている。

 いっそのこと,各区で割拠する現状をやめ,東京都と協力し,コミュニティバスの路線を昔の都電の路線のようにしたらどうだろうか。今の都バスは,中途半端な存在になっている。コミュニティバスが都電のようになったら,公共交通機関としての利便性が増すと思われるが,だめなんだろうねきっと。


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