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2009年7月25日 (土)

梅雨明けの見立て違い

 気象庁は,2009年7月14日に「関東甲信が梅雨明けしたとみられる」と発表した。関東地方の梅雨明けは平年は7月20日なので,6日も早かった。

 このニュースをきいた時,随分早いなと思い,梅雨末期の集中豪雨や雷雨がないが大丈夫かなと思った。

 しかし,東京は,14日,15日,16日と晴れで気温も30度を超えて,梅雨明けは待合いないと実感していた。ところが,17日からは,気温は30度をなかなか超えず,20日からは,雨の日が多くなった。

Tsuyu  梅雨に逆戻りであり,梅雨は明けていないのである。気象庁のお見立て違いだったわけである。気象予報士という方々は気象庁に逆らえないらしい。実感を認めようとしないのは奇妙なことである。

 読売新聞の2009年7月24日の「梅雨明けしているの?太平洋高気圧意外に弱く」という記事によれば,気象庁は,未だに梅雨明けという見解をとっているらしい。「日照時間は短いが降水量も少なく,蒸し暑い。梅雨寒で雨が多い関東の典型的な梅雨とは,やや異なる」などと言い訳にもならないことを言っている。

 気象庁は,どういうわけか無謬であると言い張る役所であるが,梅雨明け宣言を後で取り消すことができるのだろうか。気象庁の「平成21年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」というページには,「後日、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行い、その結果、この情報で発表した期日が変更となる場合があります」と書かれていた。


2009年7月23日 (木)

皆既日食中継はNHKの圧勝,しかもユーチューブで閲覧可能

Nisshoku

 2009年7月22日の日食は,日本列島でも部分日食を見ることができるはずだったが,雨だった。

 皆既日食を見ることができるはずの島々も雲で見えなかった。

 結局,テレビ視聴者は,NHKの中継する硫黄島と太平洋上の映像を見ることになったが,これが素晴らしかった。

 皆既日食,ダイヤモンドリング,プロミネンス,水星とスペクタクルな映像を見せてくれた。

 さすがに,予算と技術力と交渉力があるものだ。こういうものに資源を費やしていれば誰も文句はいえないだろう。

 また,NHKは太っ腹なことに中継映像をユーチューブで閲覧できるようにしている。

 太平洋上 http://www.youtube.com/watch?v=kYhFdKzq6rM&feature=channel

 硫黄島 http://www.youtube.com/watch?v=nNF4sEwyS2Q&feature=channel

 2007年7月23日10時半で閲覧回数は,まだ太平洋上19万回,硫黄島13万回である。今後,繰り返して流される皆既日食映像となるだろう。

 民放は,皆既日食をめぐる騒動を人間ドラマとしたかったようだが,皆既日食の荘厳さ,スペクタクルには,全く歯が立たないのは気の毒であった。  


2009年7月20日 (月)

人間のいなくなった静かで空気のきれいな地球

 花里孝幸『自然はそんなにヤワじゃない』(新潮選書,2009)は,もし「生物多様性」が大切であるとしても,人間がいようがいまいが地球上の「生物多様性」は,大きくみて,それほど変化しない,野生動物が減っても,都市やビルに適応する新たな生物が出現する,可愛い動物を愛玩し,醜い生き物を嫌うのは人間の勝手だといっている。納得できる話である。

 この本の最後で,テレビ映画(Aftermath,クリストファー・ロウリー監督,2008)が紹介されていたので,早速,観た。製作国はドイツである。

Afterdays  ある日,一斉に地球から人間が消えてしまう。そうなったら,何が起きるのかをドキュメンタリー風に語っていく。物語のあるSF映画ではない。人間が消えた直後に起きるのは,交通事故である。運転手がいなくなった車が衝突事故をおこす。飛行機は着陸できない。あらゆる制御装置が,人間がいないために止まるか暴走する。

 電力供給が停止する。火力発電所,水力発電所の順に止まり,原子力発電所は,冷却装置が止まって事故が起き,放射能が漏れる可能性が高い。様々な工場から化学物質が流出する。牛などの家畜は,人間の世話がなければ水も食べ物も得ることができず,短期間で死に絶える。象や犬の中には生き延びるものもいる。

 人間がいなくなった数か月は,様々な汚染があるが,やがて空気はきれいになる。都市や道路でも植物が繁茂し始め二酸化炭素の量は減っていく。

 二百年くらいの間に,ビルやエッフェル塔,自由の女神像,それに大きなダムは崩壊する。しかし,万里の長城やピラミッドのような古い建築物は残り続ける。

Photo  同じ内容を扱っているのがアラン・ワイズマン『人類が消えた世界』(早川書房,2008)である。先頃,早くもハヤカワ・ノンフィクション文庫で文庫版として刊行された。『アフター・デイズ』はこの本を元にしているのかと思ったがそうではなさそうだ。『アフター・デイズ』には,『人類が消えた世界』の最初に出てくるマンハッタンの地下の水位を保つために数百台のポンプが昼夜動き続けており,監視人がいなくなり電気が止まれば,数日でニューヨークは水浸しになるというエピソードはないし,家畜化された犬より猫が生き延びる可能性が高いということも出てこない。

 『アフター・デイズ』のようなCG映像は,確かに訴える力があるし,ダムの崩壊などのスペクタクルもあるにせよ,人間のいない世界については,本を読んで想像力を働かせたほうがよいようだ。

 それにしても,人類の将来を憂うのが当然といった論調ばかりだったのに,ここにきて,人間が,地球から消え去っても仕方ない,それでもよいではないかとする意見が出てきているのは面白い。


2009年7月16日 (木)

書泉グランデ1階のリニューアル

Shosen  東京神保町の書泉グランデに行ってみたら1階がすっかり様変わりしていた。月に二度の神保町詣で行く新刊書店は,第一に東京堂書店,第二に書泉グランデ,第三は書泉ブックマートで,三省堂書店に行くことはない。前回,書泉グランデに行った時は,リニューアルの気配はなかった。

 書泉グランデの各階の専門書や趣味本の充実ぶりはすごいが,1階は文学,文庫,新書,全集,雑誌,地図,旅行ガイドが置かれている。靖国通りに面した玄関を入ると大きな柱の三方は本棚で,多少偏った選択の文芸書が並んでいた。右側にはボーイズラブの新書版があった。リニューアル後,柱の上部は鏡となり,レジが置かれ,低い展示用の棚と平台があり,『1Q87』や『ミレニアム』が並んでいた。玄関口にある500円DVDはそのままである。

 かつては,文庫を中心に,全体が切れ目なく雑然と並べられていた。ハヤカワ文庫や扶桑社ミステリーのステファニー・プラムシリーズが優遇されており,ティーンズ,少女文庫の量も多かった。新しい文庫や新書が創刊されると,隙間を作って押し込むといった感じで,どこに何があるのか慣れないとわからなかった。文庫と新書も同居していた

 しかし,リニューアル後は,普通の本屋のように,文庫と新書は豁然と分けられている。探しやすくなったことは確かだろう。

 「整然となり,面白みがなくなった」などと言うつもりはない。それにこうしたリニューアルをするのは,売り上げ増加より,万引きによる減収を抑えるなどの目的があるのかもしれない。ただ,最近の書店の新開店やリニューアルでは,展示を重視しし,並べる本の冊数を減らす傾向があるのは,残念なことだと思う。


2009年7月 5日 (日)

地下鉄二景

 半蔵門線青山一丁目駅で,渋谷方面行きを待っていた。ここは地下2階で,地下4階にある大江戸線の連絡改札口行きのエスカレータがある。駅員がきて,客がエスカレータに乗るのを止め,階段に誘導し始めた。車椅子の乗客の姿が見えた。エスカレータは次第に減速し始め,乗り口の三段分のステップが水平になり止まった。つまり,車椅子を水平に支えるような形になった。そして,係員が車椅子を乗せ,動き始めた。

 初めて見た「車いす対応エスカレータ」である。こうしたエスカレータの存在すら知らなかった。十年ほど前からあるが,駅への設置はまだ少ないらしい。東京メトロでは,各路線平均2~3駅といったところであり,都営地下鉄では設置駅を見つけられなかった。一覧がないので確か得られないが,多分大阪や名古屋の地下鉄にもあるかもしれない。

 ところが,googleで「車いす対応エスカレーター」で検索される最初の項目は,2004年に起きた事故のことである。乗っている途中,水平だった三段が階段状になって,転落事故が起きたらしい。確かに,水平だったものが急に階段に変身したら怖い。もちろん,そうした事故の反省のもと,今の「車いす対応エスカレーター」ができたのだろう。


 地下鉄の表参道駅は,三本の路線が連絡するが,改札口のフロアはいつも混んでいる。休みの日も変わりはない。銀座線のホームから階段を下りて行くと,妙に人出が多かった。隣の渋谷から大挙やってきたという感じの少女たちが,一斉に携帯電話のカメラで写真をとっている。

 芸能人がいるのかと思ったらそうではなかった。このフロアには,太い円い柱が十本くらいあり,そこに,新製品やテレビドラマの大きなポスターが一週間ほど貼ってある。

 焦げ茶色の地に何人かの男の顔があるポスターが柱に貼ってある。これを撮っているのである。構わずポスターに近づいてみると「TOHOSHINKI」と書いてあった。「東方神起」の;オフィシャルサイトを見たら。「表参道駅に巨大広告掲出中」というニュース記事があり,「等身大以上の東方神起5人の写真が,表参道駅構内の11本の柱にイベント告知とリリース告知の2バージョン+全員バージョンで展開」と書かれていた。

 駅員が必死に「通路を確保して下さい」と怒鳴っているが,少女達は,これがイベントなのだから動こうとせず,おばさん達も写真を撮り始め,構内ますます混乱するばかり。


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