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2008年10月24日 (金)

ある電子申請システムの悲しい事情

 ある中央官庁の仕事を請け負っている機関が,毎年,全国的な申請業務を行っており,昨年から本格的な電子申請に移行した。

 最初に,その機関から電子申請システムをしようするためのIDとパスワードを取得する。そして,その機関のサイトから,マイクロソフトのワード(word)で作られた申請書をダウンロードする。

 全体の記入内容のうち,申請者や金額にかかわる部分は,電子申請システムにログインし,オンラインで行う。そして,十数ページにわたる申請書本体は,オフラインで作成し,出来たファイルをアップロードすると,オンラインで記入した部分と一体化されて,自動的にpdfファイルが作成される。これを自分でダウンロードして両面印刷し,所属機関に提出するという仕組みである。

 なお,アップロードするファイルはワードでもpdf形式のどちらでもよく,ワードファイルは,電子申請システム側がpdfファイルに変換してくれる。

 お役所が長年築いてきた煩雑な処理手順を改めずに,そのまま強引に電子化したという感が否めない。複雑で面倒であるが,年に一回のことであるし,順調にいけば特に問題はない。

 よく覚えていないが,昨年は電子申請システム自体には問題はなかったように思う。ところが,今年は,全体的にも,個人的にも苦難の年となった。

 こうした作業を,若い人たちにさせている例が多いようであるが,世の中やシステムの理解ということもあるので,自分で行っている。

 さて,今回,OSがビスタでoffice2007という「環境」で申請書を作成した。できたワードファイルをアップロードしたところ,pdfへの変換をしているらしいのだが,途中で止まり,システム全体がタイムアウトしてしまう。

Keikoku  もちろん,何度も試したがうまくいかない。ところが,このシステムの利用者が全国から殺到しているようで,昼間の使用は控えて,夜に使ってくれという警告がその実施機関のページに掲載される有様となった。

 ワードのファイルを自分でpdfに変換してアップロードしようとした。いつも使っているpdf変換用のフリーソフトを使ってみたら,たちまちそのソフトがダウンしてしまった。別のソフトでは,最後まで変換されたが,途中から文字化けが起きていた。

 となると,ビスタやoffice2007が問題ということになる。そこで,もう使っていないパソコンがwindow-xpでoffice2003のままであるので,これを動かした。しかし,いったんoffice2007を通ったファイルではうまくいかないだろうと考え,テキストファイルに戻して,xp,office2003で作り直して,acrobatで変換したところ,ようやくうまく変換できた。

 ここまで二晩三日かかった。提出した後,ダウンロードしたファイルに何も記入せずにフリーソフトでpdfファイル変換してみたが,やはり文字化けが起きていた。こちらの問題ではなくダウンロードしたファイルに,使うと問題のあるフォントが埋め込まれていたのではないかと思われる。

 オンラインのシステムのアクセス過多とこの問題は結びついているのではないかと思われるが,全国で数万人の時間を無駄に使わせたという点で提供側の問題は大きい。

 自分で対処していたので,怒りの先は一つだけである。誰かに言われて仕事をしていた人たちは,原因もわからぬまま,長く不毛な作業を強いられ気の毒としか言いようがない。

 そして,今年の申請業務は危機的な状況に陥っているようである。

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2008年10月15日 (水)

いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」の不思議

 ユーチューブで,昔の流行歌も聞くことができるようになった。

 先の休日に,4,5時間もの間,1970年代の曲を聞いて過ごした。ユーチューブの中の音楽ビデオの量は増え続けていて,同じ歌手がデビュー当時に歌っている姿から,その数十年後の姿までを見比べることもできる。

 「ブルー・ライト・ヨコハマ」は,いしだあゆみのデビュー曲ではないが,歌手としてのスタートを切った記念すべき曲である。当時のヒット曲というのは大変なもので,テレビとラジオは朝から晩まで,絶え間なく流していた。

 この曲を聞いていて,その頃,テレビの歌番組でいしだあゆみが「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌っていて泣き出し,小川知子も一緒だったというぼんやりした記憶が浮かび上がった。

 そこでグーグルで調べてみると,ブログ「らば~そうる “IN MY LIFE”」にこの「事件」が詳しく書かれていた。なるほど,そうだったのか,「夜のヒットスタジオ」か。今や,調べるのもほんとうに簡単になった。

 さて,ユーチューブには,いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」の動画はいくつかあるが,いしだあゆみ - ブルー・ライト・ヨコハマ (1969)には驚いた。髪型といい大きな目といい,えらく「かわいい」お姿である。これは,聞くというか,一見の価値がある映像である。

Ishida_2  ただ,不思議なのは,先のブログに掲載されているレコードのジャケットは,このビデオより,ずっと大人っぽく見えることである。その後の姿が鮮明に残って,当時はこんなだったという記憶が薄れているのだろうが,あまりに印象が違う。


2008年10月12日 (日)

大湧谷上のロープウェイ

 2008年9月の第二週に箱根仙石原に行った。箱根は久しぶりなので,周遊コースを辿ることにした。まずは小田急ロマンスカーに乗った。新しいMSEに乗るつもりだったが,車両整備のため別の車両だった。

 東京から小田原まで,JRは海岸沿いを走るが,小田急は新宿と小田原を直線で結んでいて,小田原近くは山沿いとなる。丹沢の山並みが見えると,車内放送で丹沢の解説が長々と続いた。

 湯本では,発車間際の登山鉄道に乗ることができた。ほぼ満席である。中高年婦人が多いが,近くに『るるぶ』の箱根篇に読みふける若い男がいる。やはり車内放送で,この登山鉄道がいかに急坂を登っていくか,スイッチバックがいくつ設けられているかを教えてくれた。

 終点の強羅駅でケーブルカーに乗り換えた。これは,混んでいて座席に座ることができなかった。少しずつ降りる人がいて,早雲山に到着。

 さて,ここからがロープウェイである。2002年に新型の循環式フニテルなるものに代わった。何度かこのロープウェイに乗ったが,これは初めて。室内は広く18人乗りで,足もとまでガラス張りになっている。一緒に乗ったのは十人ほどで,中国語と朝鮮語が聞こえる。日本人の大学生6名くらいのグループがいて,大学生のグループではよくあるが,一人の知ったかぶりの男の学生が,ロープウェイに乗った経験を声高に喋っている。いずれにせよ,彼らを含め,他の乗客は初めてらしい。

 このロープウェイは,早雲山から峰に向かって登っていくだけで,それほど変化のない普通のロープウェイのようにみえる。ところが,峰を越えると突然に視界が開け,はるか下に白煙のあがる谷を見下ろしながら,反対側の山の上の駅まで,文字通りの谷渡りをするというサプライズがある。さすがに突然の変化と恐怖感で,うるさい学生を含め乗客は,みな黙りこんだ。高所恐怖症には辛い状況である。

Oowakudani  ところが,このゴンドラでは,一切の解説がなかった。支柱間の距離やその間にかかる時間,谷底からの高さなど,乗客の知りたいことはいろいろあるだろうに,全く何もなかった。風の音が聞こえるばかりである。設備が壊れているようには見えなかったから,この解説放送なしが,最近の新趣向であるのかもしれない。


2008年10月11日 (土)

後席シートベルト装着促進自動音声案内装置という工夫

 産経ニュースなどで報じられているように,2008年6月1日施行の道路交通法改正により,自動車の後部座席のシートベルト装着が義務となった。当面,高速道路で,後部座席にいるものがシートベルトを付けていないと運転者が処分を受ける。これまで取り締まりはなかったようであるが,秋から行われる。

 シートベルト装着対象が一般道まで広がる可能性があり,また,タクシーやバスも対象となっている。しかし,タクシーの運転者が直接に乗客にシートベルトを付けるように頼んで,トラブルが生じたら困る。

 そこで,タクシー会社は「後席シートベルト装着促進自動音声案内装置」なるものを開発した。料金メーターを入れるとその10秒後に日本語と英語でシートベルをを付けて下さいという声が流れる。

 タクシーに乗って,このアナウンスを聞くと,そうだったと思い,シートベルトを装着する。行き先や道順を伝えている時なので,少々あわてて混乱してしまう事が多い。

 先日,タクシーの運転手に,「どの程度の人たちが付けるんですか」と聞いたところ,「ほとんどのお客さんがテープを聞いて付けてくれます」とのことだった。

 東京のタクシーは,2007年12月から値上げされ,2008年1月から全面禁煙になった。そして,今度はシートベルト装着である。「次々とお客さんには申し訳ないことが続いていますが,協力して下さり感謝しています」と真面目そうな運転手は語った。

 ただし,夜中の酔っぱらいは,難しいらしい。次は禁酒法か。


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