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2008年1月26日 (土)

環境省「花粉情報」の鈍感

Hanakosan  環境省は2008年1月24日に「平成20年春の花粉総飛散量等の予測(確定版)について」という「お知らせ」を発表した。

 昨年春に比較すると東日本で1.5倍から3倍,西日本はほぼ昨年並み,例年との比較では,東日本で例年並かやや多くなっており,西日本は例年並みかやや少なくなると予測している。東日本に住む花粉症の方々には辛いことである。

 それはともかく,この中に「また,飛散開始日は1月末には寒さが緩み,気温が上がる見込みであることから,例年に比較して5~10日ほど早くなるものと予測されます」という一節があった。

 今年の冬は,東京では昨年などと比べて格段に寒く,1月13日以後は,最高気温が10度を超えたことがなく,1月23日には雪が降った。1月24日の時点で,週間予報をみても,今後一週間の間の予報は,最高気温10度以下で,「寒さが緩」む気配はない。

 東京ばかりではなく,東日本,それどころか全国的にみて,気象庁の予報では,さらに寒くなる可能性はあっても急に暖かくなるとおいう見通しはない。

 「1月末には寒さが緩み」というのは,感覚的に違うと感じるだろうに,これを発表してしまう環境省の担当者の鈍感さに驚いた。これでは,その他の「予測」とやらも,どの程度のものかと思ってしまう。

 さらに,この「お知らせ」は,新聞やテレビで報道されたが,これまた無批判に,環境省の発表をそのまま伝えるだけだった。

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2008年1月23日 (水)

本編より面白いマナー動画

Takanotsume  映画館で映画を観る時,開始時間に座ったら,10分から15分ほど広告,予告編,注意事項などを観なければならない。最近は,ようやく始まると思うとDOLBYやTHXなどのうるさいCMがある。

 予告編は楽しみな場合もあるが,予告編でほぼ内容がわかってしまって,観る必要がないと思わせたり,知らないでいたいことまで予告編で表現することも多いのでなるべく観ないようにしている。

 そのため,開始時刻の10分過ぎくらいに場内に入るのが普通である。

 一方,多くの都心の映画館は,一本を一日に通常四,五回上映し,初回の開始時間は11時前後が普通である。しかし,これでは,昼から午後にまで食い込むのであまりつごうがよくない。しかし,シネマコンプレックスは,9時台から上映する場合があるので,午前中を有効に使うことができる。

 というわけで,TOHOシネマズの初回に行った。早く行き過ぎて,上映開始時間に間に合ってしまった。

 そこで,「鷹の爪団 マナー動画」を初めて観た。「鷹の爪団」は以前から知っていた。 秘密結社鷹の爪団の総統と吉田君がTOHOシネマズで映画を観ようとしている。そこにデラックスファイター(だったか)が登場し,あらゆるマナー違反をする。劇場内で焼肉をして煙草どころではない煙を出したりもする。

 調べてようやくわかったが,「鷹の爪団 マナー動画」は一昨年から上映されていて,「TOHOシネマズ 鷹の爪団 初代マナー動画」としてユーチューブなどで観ることができる。初代ではマナー違反をするのは吉田君だったが,第二弾ではデラックスファイターに代わり,総統はマナー違反をたしなめる側である。

 この「鷹の爪団 マナー動画」は,結構長く,デラックスファイターが悩みを打ち明けるというドラマ性まである。実のところ,この後,上映された映画は,芳しいものではなく,マナー動画のほうが印象に残った。

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2008年1月11日 (金)

朝のテレビ小説の傑作『ちりとてちん』

Photo  表参道の近くに福井県のアンテナショップがあり,昼時に通りかかったので,「越前カニの田村屋」の焼き鯖寿司を買った。「知事賞」を授賞した品である。鯖寿司の鯖の背が焼いてあるのだが,酢飯に刻んだしいたけが混じっていた。この店を出たところには,朝のNHK連続ドラマの大阪制作『ちりとてちん』(藤本有紀脚本,伊勢田雅也演出)の看板がある。『ちりとてちん』は福井県のご当地ドラマだった。

 小浜の箸屋の娘の貴代美(貫地谷しほり)が多分,主人公で,NHKの番組サイトでは「悩める”へたれ”な女の子,落語家をめざす」となっている。しかし,まだ,半分まで来たところなのに,大阪に出て,落語家に弟子入りし,高座にも上がり,テレビタレントにもなってしまっている。その上,あっさり結婚してしまった。どこに行くのかわからない。

 『どんど晴れ』に引き続いて惰性で観ていた『ちりとてちん』であるが,今は,毎日欠かさず,再放送もできるだけ観るという入れ込みようである。こうなったのは一つ一つの台詞や仕草や表情を見逃すことができなくなってしまったからだ。

 しばらくは,母親の和久井映見と師匠の渡瀬恒彦が良いなとおもっていただけなのだが,徐々にこのドラマは,他の連続ドラマとはどこか違うと思い始めた。朝日新聞に載った大西若人「観流 ちりとてちん:時計代わりにならぬ充実度」(2000年1月9日朝刊)を読んで目から鱗が落ちた。

 盛り込まれるエピソードやせりふがきめ細かい。登場人物は主人公中心ではなく,脇筋も充実している。お仕事ドラマやホームドラマの要素,親子愛,兄弟愛,夫婦愛も恋愛も全てそろっている。すべてを備え,すべてに意味がある,それぞれがそれぞれと細やかにつながり,「全体性」がある。そして,主人公は直ぐに後ろ向きになってしまうという点で普遍的である。と絶賛している。

 連続ドラマでは,一週間に一つのエピソードがあり,土曜日が感動日になるのが通例である。『ちりとてちん』も大体同じだが,さらにすごいのは,毎回,15分の中にじんとさせる場面やせりふが含まれていることである。

 伏線という点でも驚く。貴代美は,小浜の高校時代,学園祭でクラス友人らと三味線で五木ひろしの「ふるさと」を弾くことになった。元芸者の祖母・小梅(江波杏子)に稽古をつけてもらうのだが,貴代美だけが上達せず,学園祭では,照明係となる。大阪で,落語の修行中,草草(青木崇高)の噺に三味線が必要なので,また三味線を稽古することになった。当日,三味線の番になったら貴代美は逆上し,「ふるさと」を弾き始めた。落語はどうにかなった。しかし,草草のために必死に練習したので,「ふるさと」の前は弾けなかった難しい箇所を上手に弾くことが出来たと,ナレータの上沼恵美子が語る。ただ「ふるさと」を弾いたというだけではなく,貴代美の努力と愛情と成長がよくわかるように過去のエピソードを使っているのである。

 脚本家藤本有紀氏は,現代の人々が納得できるような人情喜劇を作るということに成功しつつあるように見える。

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