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2006年7月27日 (木)

『LOST』への期待と不安

Lost  シドニーからロスアンジェルスに向かう旅客機機が,南太平洋上,乱気流で遭難し,海岸に不時着する。助かったのは,四十数人である。米国のテレビドラマ『LOST』は,2004年に放映され,2005年度のエミー賞の作品賞,監督賞など6部門で受賞した。

 医者でリーダー役のジャック(マシュー・フォックス),それを助ける指名手配犯のケイト(エヴァンジェリン・リリー),親を殺され人間嫌いになっているソーヤー(ジョシュ・ホロウェイ),薬物中毒のロックスターのチャーリー(ドミニク・モナハン),複雑な関係にあるシャノン(マギー・グレイス)とブーン(イアン・サマーホルダー)の姉弟,独身で出産間近のクレア(エミリー・デ・レイビン),イラクの通信士官だったサイード(ナヴィーン・アンドリュース),車椅子生活が墜落で一変したロック(テリー・オクィン)ら,それまで知らなかった同士が,難破生活を送ることになる。

 救援は全く来ない。サイードらは,残された無線機で助けを求めようとするが,別の地点からの通信を受診した。それは,16年前から発信されていた。

 隔絶した環境でのサバイバルと人間関係のドラマではないのが,この群像劇『LOST』のしたたかなところである。救援の来ないところを含めて,この「島」がどうもミステリアスで,次第に,他にも住人がいるらしいことがわかってくる。そうした謎と,詳しく語られる登場人物一人一人の過去とが絡み合って,どうにも先がわからない。白熊が現れたり,ハッチが見付かったり,意外な出来事が次々に起きる展開の妙もある。

 DVDで第一シーズンの最初の数話を観て,スカイパーフェクトの第一シーズン25話一挙放送を観た。さらに,7月半ばからのAXNの第二シーズン放映も観はじめた。

 ただ,まあ,話を拡げすぎて,収拾のつかないことにならないかという不安はある。そこが『ホワイトハウス』や『24』とは違うところである。2006年度のエミー賞では,『LOST』は主要な賞ではノミネートされなかった。

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2006年7月25日 (火)

ツール・ド・フランスのドラマ

 何とドーピングとはね。

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 第93回ツール・ド・フランスが終わった。コースは毎年変わり,今年は,約3週間でオランダやベルギーも含む3,657キロのレースだった。途中に休日はあるものの,連日150キロから200キロを走り,1日の内に,海抜2000メートル以上の峠を二つ越える日もある。今年は,昨年まで7連覇のランス・アームストロング選手が引退した上,ウルリヒ選手ら有力選手が薬物疑惑で出場辞退を求められ,見通しの立たない大会となった。それにアームストロング選手がいなければ,興味の乏しいことは確かである。

 7月18日の第15ステージ(ギャップ~ラルプ・デュエズ)では,25人が逃げるという展開だったが,ランディス選手(アメリカ)が,これまで総合1位を守っていたペレイロ選手(スペイン)に,10秒の差をつけて,マイヨジョーヌを着ることになった。

 翌19日第16ステージ(ブール・ドァザン~ラ・トゥスュイール)は,カリビエ峠など二つの超級のある山岳コースであるが,山岳スペシャリストのラスムッセン選手が飛び出し,区間優勝を遂げた。ここで,ランディス選手は,アシストのいない状態となり,脱水症状を起こしたのか,汗びっしょりとなって遅れはじめ,最終的には,この日も頑張って首位を奪還したペレイロ選手に8分の差をつけられ,11位と後退した。長くアームストロング選手のアシストを努め,その後継者と言われていたランディス選手もこうまで消耗したのでは,もう終わりという雰囲気が支配的となった。残り少ない日数で8分差を縮めるのは不可能なはずである。

 そして,20日第17ステージ(サン・ジャン・ド・モリアンヌ~モルズィヌ)では,そのランディス選手は,大集団を抜け出し,先頭集団に追いつき,その後は一人となって独走した。その結果,ペレイロ選手は何とかマイヨジョーヌを守ったものの,ランディス選手は,1位から30秒差の3位に返り咲いた。昨日の疲労困憊の姿からは,想像もできない快走ぶりだった。

 22日に行われたタイムトライアルでは,予想通り,ランディス選手は,ペレイロ選手より1分半も速い記録で,逆転し,結局,総合優勝を飾った。

 見るものに対して,決して諦めない意志と底知れぬ力を確かに感じさせたランディス選手だった。
 結局は,終盤でドラマティックな展開を見せたツール・ド・フランスとなった。

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2006年7月 9日 (日)

YOUTUBEで「JR東海 クリスマスエクスプレス」CMを観る

Xmaex1  動画の無料登録,提供サイト「YOUTUBE」への日本からのアクセスは増加する一方だという。本当に時間を消費するサイトである。

 ここで「JR東海 クリスマスエクスプレス 1988-92」を見付けた。山下達郎「クリスマス・イブ」の「雨は夜更けすぎに雪へと変わるだろう~」をバックに展開されるJR東海の一分間のCMの5本全てが収録されている。

Xmaex3  当時から傑作とされていたが,今,観ても訴える力のが強力なテレビコマーシャルである。「クリスマスエクスプレス」となるのは,1989年牧瀬里穂版からで,1988年深津絵里版は,「HomeTown EXPRESS X'mas」だった。1992年吉本多香美版で終わっている。

 クリスマスイブに,若い娘が恋人と待ち合わせるまでの時間を追う映像である。名古屋駅の中を走ってきて,柱に隠れて深呼吸する牧瀬里穂嬢,「チーズ」と笑い顔の練習をする吉本多香美嬢など細かな感情の動きと切ない恋心をわずか1分の間に表現してみせる。

Xmaex2 待ち合わせの齟齬は,携帯電話のある今ではもう起こらないだろう。新幹線は今と同じだが,改札口は自動改札ではない。そして,それ以上にこれらのCMの背後にバブルの世相を強く感じる。

 若い男女のクリスマスイブは,この時代の一つの象徴だった。この後の15年に世の中は2度変わった。谷間の向こうの一瞬輝いていた時間を垣間見せてくれる。

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