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2006年3月27日 (月)

東京の桜(1)

20060327_1 昨日,青山墓地の並木の染井吉野は,まだ三分咲きだった。週央に寒波が来るとのことだから,満開は,あと一週間ほど先のことだろう。
 白っぽい染井吉野は一斉に咲けばよいが,当方の関心は枝垂れ桜にある。

 枝垂れ桜の咲く時期は木によってかなりの違いがあり,満開の時期を予想するのは,なかなか難しい。

 外苑の銀杏並木から周回道路を歩いていくと,権田原への出口あたりの紅枝垂れ桜が,ほぼ満開である。千駄ヶ谷方面から車でくると正面左に見える桜である。歩いている人は多くはないが,わざわざこの桜を見に来る人もいる。

200603277  神田で用事もあり,小石川後楽園に出かけた。 小石川後楽園は,東京ドーム,そのホテル,そして文京区役所と醜悪な建造物が周りにあるのが難である。さすがに高齢者を中心とした客が多い。入って正面にある枝垂れ桜もほぼ満開である。この桜は,形はいいのであるが,やや,風格,気品,勢いに欠ける面がある。

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小石川後楽園では,池に面した紅枝垂れ桜が見事である。これもほぼ満開に近い

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2006年3月10日 (金)

『ウェブ進化論』

shinkaron  話題の梅田望夫『ウェブ進化論:本当の大変化はこれから始まる』(筑摩書房,2006,ちくま新書)は,しばらく書店でみかけなかったが,今週はじめに平積みされていた。発売三週間でもう四刷となっている。

 ウェブをどうみるか,これからの十年で「社会」がどのように変わるかを論じており,ここのところしきりに出てくるWeb2.0やロングテール現象の解説本でもある。基本的に技術あるいはメディアが社会を変えるという,昔であるなら情報化社会論の立場である。

 インターネット,チープ革命,オープンソースが次の十年の三大潮流であり,神の視点からの世界理解,ネット上に作った分身が稼いでくれる新しい経済,ちりも積もれば山となる社会が実現すると説く。

 ネットのこちら側からあちら側へのパワーシフトが確実に起きる。目に見える製品やサービスを扱っているのはこちら側の企業,それに対して,グーグルを先頭にアマゾンやヤフーはあちら側の企業になりつつある。日本の楽天やライブドアはこちら側にいる。日本が出遅れているのが心配だ。

 そして,ウィキペディアやオスカーの予測市場のような不特定多数の英知の集約が起きている。

 ほら話のようにも聞こえるが,ウェブを日常使っている人々がぼんやりと感じている変革の予兆を,鮮やかに描き出している。特にグーグルの行っているウェブ組織化の意味,あるいはウェブの自己組織化(自動秩序形成システム)現象を指摘しているという点が興味深い。

 この本をそのまま受け入れる層と全く受け付けない層の二つに分かれるだろう。これが「ケータイ進化論」であれば受入れ難いが,ウェブの今後に,これまで以上の可能性をみたい。とはいえ,筆者の梅田氏が語りかけているのは,平成生まれの若者達に対してである。

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2006年3月 8日 (水)

アカデミー賞

oscarwinners  アカデミー賞の授賞式総集編を観た。CMなしで,3時間かかるが,司会者のジョークもよくわからぬ中継よりも格段に楽である。プレゼンターがニコール・キッドマンである助演男優賞の『シリアナ』のジョージ・クルーニーへの授与から,授与者のジャックニコルソンも驚く作品賞『クラッシュ』までに,名誉賞を含め全部で25の賞の短い紹介と受賞者発表,受賞者の挨拶がある。それに歌曲賞の候補曲を演奏し歌い,「特集」と称する,西部劇やスペクタクルをテーマとした古い映画の名場面集があり,この一年の物故者を偲ぶ。

 日本でもアカデミー賞の予想が行われているが,果たして候補作を全て観た人はどれほどいたのだろうか。今回,作品賞と監督賞の候補は全く同じで,『クラッシュ』,『ブロークバック・マウンテン』,『カポーティ』,『グッドナイト&グッドラック』,『ミュンヘン』だったが,『ミュンヘン』と『ブロークバック・マウンテン』が日本で公開されているが,『ブロークバック・マウンテン』の封切は,授賞式の直前で,しかも全国で,渋谷の小映画館一つである。あわてて,授賞式に間に合わせたに過ぎない。

 作品賞,監督賞,男女の主演,助演賞の六賞の候補作は,わずか16作品だったのが,今回の特色だったが,その中で日本で公開ずみは7作品に過ぎなかった。

 今回も含め,アカデミー賞の作品賞などの主要部門候補作は,社会問題を扱った作品が中心となっている。こうした真面目で地味な映画は,日本で劇場公開されることはあまり期待できない。興行側が,客が入らないと勝手に思っているからである。客をバカにできないことは,いわじわと上映館が増えている『ホテル・ルワンダ』をみれば明らかだろう。

 ウィル・スミスだったか,いろいろなことばで挨拶すると言って,最初に言ったのが『コンニチワ』で,次がフランス語だったが,このようにハリウッドが日本市場を気にしているとはいえ,日本市場もたいしたことはない。

 さて,主演女優賞はリース・ウィザースプーン,助演女優賞はレイチェル・ワイズだった。2003年以来,主演女優賞は,ニコール・キッドマン,シャーリーズ・セロン,ヒラリー・スワンク,助演女優賞は,キャサリン・ゼタ・ジョーンズ,レニー・ゼルウィガー,ケイト・ブランシェットである。ヒラリー・スワンクを除けば,演技力を身につけた出演料の高い人気のある女優が,順当に受賞してきた。残るは,ジュリアン・ムーアとナオミ・ワッツだろう。キャメロン・ディアスは無理そうだ。『イン・ハー・シューズ』は良かったのに。

 若手では,ナタリー・ポートマン,キーラ・ナイトレイ,ケイト・ハドソンが既に候補になっているが,作品を選べるかどうかである。

oscar1 受賞の挨拶では,ジョージ・クルーニーとリース・ウィザースプーンがさすがだった。リース・ウィザースプーンはこんな時でも根性を感じさせた。

 『SAYURI』は,こまごまと撮影賞,美術賞,衣装デザイン賞を得たが,『SAYURI』嫌いの日本人にとっては耐えられないことだっただろう。

 メリル・ストリープとリリー・トムリンの漫才が面白い。シャーリーズ・セロンのドレスは印象に残る。

司会のジョン・スチュワートの「本日,ビョークは来られません。ドレスを着てたら間違ってチェイニーに撃たれました」というジョークの意味は,町山智浩氏のブログでようやくわかった。

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