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2006年2月22日 (水)

スノーボードクロス

snowboardcross  今回のトリノ大会の中継をみていて,最も楽しめたのは,もちろん「スノーボードクロス」である。こうした競技があることは初めて知ったが,今回から導入された競技らしい。

 「クロス」とはクロスカントリのことのだろうか,スノーボードで約1分半ほど走る,かなりカーブがきつく,急斜面やジャンプもある旗門付きの雪のコースがある。予選は,時間計測で,全員が一人で滑走する。

 3月17日に行われた,「スノーボードクロス女子」は出場選手46名は,まず,二組に分かれて予選を行った。上位16名が本戦にに進むのであるが,日本選手は,15位で予選を通過した。次は,四人ずつで競争する順位の争いとなり,上位8名が,準決勝に進むことになる。

 ここでわかったのであるが,一人であれば何の問題もないが,四人が併走するものだからスノーボードがひっかかったり,転んだりする。四人とも無事に滑り終わることはほとんどない。それでも,スタートが速ければ,まだ,他の選手の影響を受けにくいが,日本選手は,上位16名の中を組分けした四人の中では,実力通り,最下位スタートだった。

 他の三人から引き離されていったのだが,なんということか,二位と三位の選手が転倒したので,二番目に入ることができた。これで8位以内入賞が確定した。次の準決勝は,残った選手達は,さすがにみな強く,日本選手は,出遅れたまま4位だった。

 そして,5-8位決定戦でもスタートは遅れたが,前を行く選手の転倒が起きた。日本選手は,もう少し遅れていれば,難なくパスできただろうし,落ち着いていれば好機を活かせただろうが,今度はうまくいかず,遅れてゴールし,しかも旗門不通過で失格した。しかし,棄権した選手がいたので,全体では7位となった。

 この選手のレース後の「納得いかない。それで最高と言われても申し訳ない」,「7位はむかつく。悔しい。実力がそこ(まで)だということが分かった」というコメントは,何だかよくわからないが,おそらく自分で混乱してしまったのだろう。

 しかし,それよりもずっとばかばかしいことが起きた。

 決勝でも転倒が起き,勝利を確信したアメリカの20歳のジャコベリス選手は,ゆっくり残り二つのジャンプをこなせば,金メダルだった。ゴール手前のジャンプで,なんとハーフパイプのエアのように体をひねって,ボードをつかむ動作をしたら,着地に失敗,転んでしまった。呆然としている間に,途中で転倒し,その横を,大きく遅れていたスイスのフリーデン選手が駆け抜け,一位となった。

 テレビで見ていた世界中の人々が楽しんだだろうし,スノーボードクロスを好きになっただろう。

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2006年2月20日 (月)

カーリング女子

curling  トリノ冬季オリンピックの中継で,女子のカーリングの人気が徐々に高まっているそうだ。

 初めてカーリングを知ったのは,確か軽井沢に設けられた競技場で行われた長野オリンピックの時だった。ソルトレイクの時は,中継があったのかどうかもわからないが,記憶が乏しい。

 日本チームは,経験はあるとはいっても,どこにでもいる普通の二十代の四人組のようだ。しかし,技術と知力のレベルは高い。

 10チームのリーグ戦で予選が行われ,上位4チームのトーナメントで順位が決まる。3月20日朝の時点では,3勝4敗で6位の日本の決勝進出の見込みは薄い。しかしながら,調子の出なかった前半に比べ,カナダ戦以後の強豪に対する健闘ぶりは目覚ましい。

 3月19日は前回ソルトレークで優勝した対イギリス戦だった。貫禄のあるチームだったが,互角以上に渡りあい,最後は,イギリス側を混乱と動揺に陥らせて,あと1エンド残してコールド勝ちしてしまった。

 カーリングは,あまり競技年齢に関係がなく,そのため,スポーツかと言われるのであるが,日本以外のどのチームも,いかにも長い経験のありそうな選手の方々からなっている。心理的な面でも,経験があったほうがタフになるはずであるが,日本チームは終始冷静だった。しかし,勝ったことがわかった瞬間の小野寺選手らの喜びようから,大きなプレッシャーのもとにあったことが推し量られた。

 カーリングは,双方交互に4人が2投ずつ計16投の1エンドが10回ある2時間以上の長時間競技である。テレビでは,1投ずつの動作をアップで繰り返すので,いやでも選手と馴染んでしまう。投げるのは誰でもできそうに見えてもコースの取り方,重みの入れ方,回転の付け方などがあり大変難しいと解説者は言うが,投球後の集中力の極まった選手達の姿は実に美しい。

 ようやく,先攻と後攻の重要さも理解できるようになった。接戦状態では,第10エンドで後攻であることが大切であり,後攻を得るためには,その前のエンドであえて相手方に点を与えたりもし,相手方もまた,あえてその点を取らないというなかなか面白い駆け引きもある。

 国内にカーリングのリーグ戦があればよいのに。

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2006年2月14日 (火)

スノーボード

teter

 トリノ冬季オリンピックの競技が始まったが,日本勢は,メダルをとれないままである。ニュースショーで「感動」を押し売りしようと身構えていたテレビ各局も,これにはお手上げのようである。

 スノーボード男子ハーフパイプでは,日本の4選手は,予選を通過できなかった。これまで,遊戯性の強い印象しかなかったハーフパイプ競技を今回は最後まで見て,優勝したショーン・ホワイト選手のスピード感と傑出した技術に感心した。

 女子のスノーボードハーフパイプでは,決勝には日本から3選手が進出した。ところが,どうもこの競技は,米国が圧倒的に強いらしく,米国のクローンのような4選手は,高さといい技といい際だっていた。ある日本選手は,「自分の滑りができてもメダルはとれない」と言っていた。残念ながら,この差を埋めるのは至難のことだろう。

 2006年2月14日の『朝日新聞』,『日本経済新聞』朝刊では,前日のスノーボード女子ハーフパイプ出場の日本選手の転倒姿の写真が大きく掲載された。むごいことをするものだ。スポーツで失敗はいくらでもある。しかし,わざわざ転倒して苦しむ姿をさらすことはないだろう。ここは,優勝したハナ・ティター選手が高く跳んでいる写真を載せなければいけない。この競技を最初から最後まで見ていたら誰でもそう思うだろう。

 日本の新聞,テレビは,読者が「日本選手」,「メダル」にしか関心がないという思いこみで作られているだけでなく,品性も卑しい。

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2006年2月12日 (日)

開会式

torino1

 午前4時に起きて観る甲斐のある開会式だった。前回,ソルトレイクシティの開会式は覚えていないが,長野大会の開会式よりは,ずっと優れた演出である。

 まず,そのアイディアに度肝を抜かれたのは,ジャンプの助走から跳躍,着地までを描いたマスゲームである。高い位置のカメラでしかわからないという問題はあるものの,とんでもないことを考えるものである。

 フェラーリのF1レースカーの登場にも,こうしたところで走らせて大丈夫なのかと驚く。

 五輪を作っていくパフォーマンスもよくできていた。入場行進の後の,ルネッサンスからの美術の歴史だけはよくわからない。

 そして,わずか数秒間,何が起きているかわからぬ間に聖火台へ点火された。

 全体にイタリアのセンスと技術が感じられた。

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