2020年2月22日 (土)

週間日誌2020-02-24(カーリング,『まほり』,CORVID-19)

2月17日(月)
 カーリング日本選手権の女子の決勝の組み合わせは,予選1位の中部電力と予選2位のロコ・ソラーレとなった。昨年,ロコ・ソラーレは,中部電力に,予選6-5,プレーオフ8-5,決勝11-3で三連敗し,中部電力が世界選手権に出場した。その結果第四位となった。

 今年も中部電力は好調で,予選でロコ・ソラーレを8-7で破った。しかし,プレーオフは5-4でロコ・ソラーレが勝ち,決勝も7-6でロコ・ソラーレが勝って優勝した。いずれも接戦で,いずれも中部電力が先行したが,ロコ・ソラーレが追いつくという展開だった。

Loco202002  試合後のインタビューでロコ・ソラーレの藤澤選手が,プレッシャーに押しつぶれそうで,昨晩よく眠れなかったと述べたが,世界選手権2位,オリンピック3位と場数を踏んでいるのにのに意外な発言だった。かなりドローに自信を無くしていて,第11エンドの最後から二番目の重要な投球でドローを投げて試してみることまでしていた。

 ロコ・ソラーレの喜びようからみて,昨年,よほど悔しい思いをし,今年はどうしても世界選手権に出たかったのだろうと思えた。

2月18日(火)
 民俗学をテーマとしたミステテリ高田大介「まほり」(KADOKAWA, 2019,492p.)の主人公の恋人は図書館情報学科出身の県立図書館の図書館員。同級生なのに一方は,大学院入試を受ける学生で,一方は現職の図書館員のようだった。風景や史料について丁寧に記述しているので,読むのに時間がかかった。ミステリ仕立てなのだが,研究のプロセスを説明したいということはよくわかった。「データベースに流し込む」という表現を聞いたことがないが,この分野のスラングなのだろうか。

2月20日(木)
 昨日,寒気がしたので,早めに休んだ。咳もくしゃみも鼻水もでないが体調はよくない,寝ているうちにどんどん体温が上昇し,1時間毎に検温していたら,夜中過ぎには37.8度になって明け方まで高いままだった。厚生労働省のガイドラインでは,37.5度が4日続くと帰国者・接触者相談センターに相談せよとのことで不安がよぎる。午前中も同じ状態だったが,午後には36度台となる。

 国立劇場の文楽公演を観に行くつもりだったが当然止めた。太夫はマスクはできないだろうが,

2月22日(土)
 二日ぶりに小さな用事のため近所に外出。これまで,マスクをしていなかったが,マスクをせざるを得ない。すると,マスクをしていない人が異様に見えてしまう。身勝手と思う。

 家に居る間に,短い間隔で更新しながら,ニュース速報サイトやツイッターを見ていると,各県での新しい感染者,「ダイプリ」と略されるクルーズ船下船者の状況,各国の感染者数,各国の日本への渡航制限,マスク,厚生労働省などについてのニュースが次々に伝えられ,変化の激しさに驚く。

 テレビのニュース番組やヤフーなどのニュースサイトは,選択され,遅すぎて全く役に立たない。

2020年2月15日 (土)

週間日誌2020-02-17(アカデミー賞,カーリング,コロナウィルス,狂言)

2月10日(月)
 米国のアカデミー賞の授賞式があった。今回,期待していたのは,『マリッジ・ストーリー』のスカーレット・ヨハンソンの主演女優賞だった。等身大の普通の女性をリアルに肩肘もはらずに演じていた。『ジョジョ・ラビット』にも出ていたことであるしと思ったが,レネー・ゼルウィガーだった。

 『パラサイト 半地下の家族』は途中までは良かったが,暴力的,懲罰的になっていって見終わってがっかりした。

 半年ぶりに国立国会図書館へ行った。前回はパスワードを忘れて面倒なことになったが,今回は,準備して行ったので問題なかった。図書館内は利用者が多く,端末のほとんどは埋まっていた。


2月12日(水)
Curl22020  カーリングの日本選手権が行われている。男女9チームが出場し,予選は総当たりである。昨日,中部電力対北海道銀行のテレビ中継があったが,珍しいことがあった。北海道銀行と中部電力の間にはそれほど大きな力の差は無い。試合は北海道銀行の後攻で始まった。第1エンドから中部電力にスティールされ,その後も第5エンドまで後攻なのに連続して得点され,8点を取られてしまった。第6エンドでようやく北海道銀行が得点したが,ここでコンシードした。連続5エンドをスティールされるというのは,なかなかないことだった。

 と思っていたら,今日のかなり力の差のある中部電力対チーム東京戦は,やはり中部電力が今度は8エンドにわたってステールを重ねて11-0というスコアで勝った。

2月14日(金)
 WHOは,新型肺炎を「COVID-19」と名付けたが,あまり呼びやすくないのか,CNNやBBCもまだcorona virusと言っているし,厚生労働省のウェブサイトでも「新型コロナウイルス感染症」のままとなっている。

 昨日,昼までで中国の感染者数は6万人を超えた。日本は,250人以上で第二位であるが,大多数は,世界中で案じられている「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客・乗務員だった。厚生労働省は,国内感染者数を少なく見せるよう工夫してきた。これまでなら,感染経路はある程度把握できた。

ところが,昨日,東京や和歌山で感染者が見つかった。そうなるとコントロールが難しくなる。感染の原因の一つが新年会だったので,今後,会合が中止になっていく可能性が高い。

 掲示板にあった投稿がおかしかった。
 ・バレンタイン中止のお知らせ見逃してた。中止だったんだね

2月15日(土)
Taroukaja  国立能楽堂の「立合狂言会」に行く。今回は第六回目で,昨年も観た。切符はリセールで入手したが,今回は短時間で売り切れになったらしい。観客は,高齢男女が約半数であるが,大学生も多い。関連学部学科でレポートや卒業論文があるのかと思ってしまう。マスク率は50%。

 大蔵流と和泉流の合同の会で,今回は8家が「太郎冠者八番勝負」と太郎冠者が主役の演目を両派が分担する。名乗りの際の主人の位置が大蔵流と和泉流では違うなどの解説があった。比較的,シンプルな演目への拍手が多い。ただ,8番も続けてみると,文楽の単調さが際立ってくるのは否めない

2020年2月 9日 (日)

週間日誌2020-02-09(マイナンバーカード,羽田新ルート,渋谷区役所)

2月3日(月)
 住民票が必要となった。折角マイナンバーカードがあるのだからこれで手に入れようと思い,近くのコンビニエンスストアの多機能コピー機(「キオスク端末」という名らしい)の前に立った。「行政サービス」というボタンを押し,カード置き場にマイナンバーカードを置き,選択メニューが出たので,「住民票」を選んだ。ところが次は,「暗証番号」の入力という画面になり,当惑した。数字で4桁だが全く覚えていない。時期によって,好みの暗証番号をつけてきたので,いくつか試したら全部違っていてロックされてしまった。愕然とした。

 そこで仕方なく区役所の支所に向かった。まず,やや面倒な手順で暗証番号をリセットした。そして窓口で住民票を入手したのだが,ついでにマイナンバーカードで出力できる印鑑証明も申し込もうとしたところ,印鑑証明登録証がないと印鑑証明は窓口では貰うことができないとのこと。そして,マイナンバーカードの暗証番号の変更は,翌日にならないと反映されないらしい。カフカ的世界というほどのことではないが,ITを導入しても,役所の手続きは複雑になるばかりであるのに苦笑する。

2月5日(水)
 2月2日から「羽田新ルート,実機試験」が始まっている。オリンピックを機に羽田空港の発着回数を増やすのが目的であるが,着陸のために港区や品川区の上空を旅客機が低空で通る。

 昨日は5時過ぎから,本日は3時半頃から飛行が始まった。南風の場合,新宿から代々木,明治神宮の内苑と外苑の間,表参道の東側,広尾,品川駅,天王洲アイルの上空を通過して羽田空港のC滑走路に着陸する。二機が並行しているなと思ったら,もう一機はA滑走路に着陸した。

 Flightrader24というサイトで,飛んでいる飛行機の航空会社,便名,出発空港,機材名,それにコースがわかる。上空の飛行機を眺め,このサイトを見ているとなかなか飽きることがない。時間帯のためか,飛行コースのせいなのか,西日本の空港からの便が多い。騒音は,窓を閉めていればそれほどではないが,高度によって違い,高度は便によってだいぶ違う。

 日本の,世界中の空港近辺では,どこでも同じことが起きていることだが,騒音も含め気分はよくない。

 オリンピックの開催,理不尽な横田空域の存在と日米地位協定への怒りは強い。

2月6日(木)
Shibuyakuyakusho  戸籍謄本入手のため,渋谷区のコミュニティバス「ハチ公バス」に乗って,渋谷区役所へ行った。渋谷区役所前で降りる。このあたりに来るのは,8年ぶりである。バスの停留所から区役所方面を見ると様変わりだった。まず,目立つのは,39階建てのビルで,一瞬,これが区役所かと思ったが,これは,三井不動産の建設中の「パークコート渋谷 ザ タワー」というまだ工事中のタワーマンションだった。以前に区役所と渋谷公会堂のあった区の所有地の一部を三井不動産に長期間貸し出してその権利金を区役所と公会堂の建て直しに充てたとのこと。

 公園通りに面して,色の付いた窓ガラスの新しいビルがあり,また,これが区役所かと思ったが,渋谷公会堂だった。ラインが命名権を獲得して「LINE CUBE SHIBUYA」と名付けたようだ。その奥の目立たないところに区役所があった。

2020年2月 2日 (日)

週間日誌2020-02-02(病院,新型コロナウィルス(2019-nCov),ラグビー)

1月28日(火)
 大学病院の二人の医師から三か月毎に診察を受けている。一方の医師の時には,事前に血液検査をしておかなければならない。予約の時間は午前の早い時間にしてもらっているが,検査の結果が出るまで小一時間かかるので,病院が開いてなるべく早い時間に検査場に行く必要がある。

 もう何回もしていることなのに,いつ頃行くのがベストなのかよくわかっていない。朝早くから来ている患者が多く,早く粋すぎると長時間,待たなければならない。今日は,行くのが遅すぎて,114番目だった。前回は,15分早かったが92番目だった。

 これまでの検査場がなくなり,一階上に新しい施設が設置されていた。昨年の11月に移転したという。全体としてそれほど広くなったわけではないが,検査のブースが10か所ほどから14か所に増え,電光掲示板での案内がきめ細かくなっている。外側に待合スペースがあり,40番目ほどになると中のスペースに行くよう指示が出る。

 腕を差し出しながら看護士さんに聞くと,スタッフも増えたので,少しスピードは上がったが,どういうわけか患者も増えたとのことだった。

1月31日(金)
 今回の肺炎にはSARSのような短い名がなく,NHKは「新型肺炎」,厚生労働省は「新型コロナウイルス」と呼んでいるが両方ともいわば一般名である。WHOは「Novel coronaviru(2019-nCov)」だが,発音しにくい。

 最初の患者の出た中国武漢は封鎖状態のようであり,日ごと感染者は増え,感染者のいる国も増加していく。まだ,爆発的とは言えないが,医療体制の脆弱な国にも広がりはじめると大ごとになる。

 日本政府が武漢に飛行機をこれまで3便派遣し,500人以上を帰国させた。中国との交渉,帰国希望者に連絡し,集めること,機内のコントロールなど,さまざまな困難があったのだろうが成功したのは立派なことだ。

 この肺炎がどの程度危険なものなのか,今後どうなるかは,わからないが,後から信頼できる言説やメディアを確認できる機会である。また,パンデミックと判断されると,小説や映画そのままに,簡単に交通を遮断し,入国拒否を行うことができるとわかった。

2月1日(土)
 ラグビーの六か国対抗が始まり,朝1時半からのアイルランド対スコットランド戦を観た。双方のディフェンスは堅く,ワールドカップの対日本戦に出場しなかったアイルランドの新主将のセクストンが,唯一のトライをあげ,アイルランドが16-9で勝った。スコットランドの攻撃はよかったが,どうしてもゴールラインに届かずに終わった。

2020年1月25日 (土)

週間日誌2020-01-26(神宮外苑開発計画,テニス)

1月23日(木)
Setumeikai  10日ほど前に,「東京都公園まちづくリ制度実施要綱に基づく神宮外苑地区 公園まちづくリ計画に関する説明会」というチラシが,郵便ポストに入っていたので出かけた。入場にはチラシが必要というので持って行ったが,会場入口で,回収され,住所,氏名,電話番号を用紙に記入することを求められ,資料の入った袋とペットボトルを渡された。

 会場には400人分の椅子があり,前方に10人ほどの「事業者」が座っていた。「事業者」として並んでいたのは,三井不動産,伊藤忠,日本スポーツ振興センター,宗教法人明治神宮の部長級の方々。開始時の参加者数は200人くらいで,4割ほどは近隣の住民らしい私服の人々で,高齢者,女性が目に付いた。ほかに,スーツの企業や店舗関係者が参加。
 「事業者」の紹介,挨拶の後,概要説明,それに質疑応答と続くが,この組織がどうなっているかの説明はなかった。

 概要説明の内容は以下のようだった。

 今の明治神宮外苑は,施設の老朽化や競技・観戦環境の面における陳腐化が進行し,地区内のスポーツ施設等は防災性及び避難場所としての機能の維持・向上並びにアクセス性の向上が望まれている,オーブンスペースや緑が少ない,来訪者が滞在時間を楽しめる機能と空間が不足,四季折々のいちょう並木の魁力を楽しめる憩いの空間や機会が不足などの問題がある。

 まちづくりの目標・方針として,(1)高揚感あるスポーツとアクティビティの拠点,(2)歴史ある個性を生かした多様なみどりと交流の拠点,(3)地域特性を生かした魅力的な夊化とにぎわいの拠点(の形成)を将来像とする。

 具体的には,神宮野球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替えそれぞれ新造,絵画館前の現在軟式野球場となっている広いスペースを広場とし両側にテニス棟を造る,文化交流施設を造る,野球場にホテルを併設,伊藤忠のビルからスタジアム通りに面した部分に地上40階ほどのビル群を建てる。

 十人ほどが質問したが,全員この計画に反対,あるいは疑問を持っていた。質問者は,近隣住民が中心,女性が半分で,大企業に臆するような人はいなかった。質問の内容は以下の通り。

(1) 明治神宮外苑は,もともと国有地,練兵場から現在のようになった歴史ある場所であるが,宗教法人明治神宮は,一体,何をしたいのか。

(2) なぜ,ホテルを建てるのか。本来,文教地区にはホテルを建てることはできないはずではないか。

(3) なぜ,190メートルの高層ビルをここに建てなければならないのか。墓地,青山御所,新宿御苑などに囲まれたこの場所に必要なのか。景観を壊してよいのか。

(4) 最初の計画では,御観兵榎のあるあたりにホテルを建てたり,ショッピングモールを造ったりする予定のようだったが,なぜ変わったのか。その経緯を説明してほしい。

(5) 新国立競技場建設の際,大量の木が伐採された。今回の案では,ラグビー場までの銀杏並木が無くなっている,また大量の木を切るのか。

(6) スポーツの機能を強化するというが,軟式野球場やバッテングセンターなど既存の施設はなくなる。軟式野球場は予約困難な施設となっているが,利用状況を知っているのか。

(7) 現在の伊藤忠ビルの前はビル風が強くて,小学生や老人が歩くのに苦労することがある。歩道橋では傘が折れることもある。台風で倒木もあった。この場所に倍の高さのビルを建てたら大変なことになるのでhないか。

 今の神宮外苑は,四六時中,多くの人たちがそれぞれの目的で行き来する空間で,近隣住民ばかりでなく,通勤者もいるし,ジョギングのためにやってくる人もいる。秋には銀杏並木を見るために,国外からの観光客も多い。つまり,賑わっている。歩きにくいというが,そう思っている人はいないだろう。怪しげな現状認識,手垢のついた将来像を示しているが,出席者の多くは,この計画の目的が,高層ビルやホテルの建設にあることに腹を立てているようだった。

 本来,外苑を守るはずの宗教法人明治神宮が,このような開発計画に乗っているのは,よほどの事情があるのだろうと思われても仕方がない。
 
1月24日(金)
 全豪テニスで大坂選手は三回戦でガウフ選手に敗退。

 同じく男子の三回戦のフェデラー選手38歳とオーストラリアのミルマン選手30歳の試合は4時間を超える激戦となった。地元オーストラリア人のほとんどはミルマン選手に声援,残りのグローバルな観客はフェデラー選手を応援しているようだったが,互角のようだった。フルセットの末,第5セットも6-6でテンポイントのプレイオフに突入した。ミルマン選手が3-0,5-2とした時にはフェデラー選手はこれまでかと思えた。フェデラー夫人の表情も絶望的だった。

 しかし,フェデラー選手は,4-8とリードされてから6ポイントを連続して取って勝った。しぶといというしかないが,フェデラー選手の新しい伝説的偉業を見た思いだった。

2020年1月18日 (土)

週間日誌2020-01-19(遠藤関,坪内祐三氏,映画)

1月13日(月
 大相撲初場所2日目,遠藤関が白鵬関を倒した一番に思わず快哉を上げてしまった。国技館にも同じ気持ちのの観客がいたようで,取組が終わってしばらくして遠藤コールが起きた。先場所の白鵬関の肘打ちと張り手で崩れ落ちた遠藤関は,万善の対策で同じ手を使ってきた白鵬関をかわし,最期に土俵上に這わせた。無表情,無口がトレードマークだったが,さすがに笑顔になった。白鵬関は,長い間,第一人者としてつとめることに大変な苦労があったとは思うが,最近は,やはり衰えがはっきりとしてきて,それとともにおかしな言動も増えた。今回のことは,本人にはさらにショックだろう。
 NHKは昨年の七月場所から大相撲取組動画配信サービスを始めており,毎日の再生回数の第一位はずっと炎鵬関の取組だったが,初めて遠藤関の取組が第一位になったとのこと。


1月14日(火)
 坪内祐三氏が亡くなられた。享年61。80歳台まで,このままというより今より渋くなっても書き続けるではないかと思っていた。初めて写真を見た。東京駅がバックの5年前の写真である。新刊を「チェック」している数人の物書き,作家の一人だったが,全著作の2/3くらいは読んだ。『本の雑誌』に長く連載されている「坪内祐三の読書日記」に出てくる,本や,店が気になった。,おそろしく細かい他人の間違いを指摘するがその批判の仕方に大人になりきれていないところも感じたがむしろ好感が持てた。文芸評論家が本業で,世の中の様々なことについて独特の方角から批評し,文章が上手いので読ませた。必ず締め切りを守ったともきく。昔,あの角にはどんな店があったとか,作家と編集者の関係などを知っていたりして驚くべき記憶力だった。全集を出す出版社はないのだろうか。


1月16日(木)
Honoono_20200118191901   スーザン・オーリアン『炎の中の図書館: 110万冊を焼いた大火』(The Library Book,Orlean, Susan. 羽田詩津子訳. 早川書房, 2019. 382p.)は,ロサンジェルス公共図書館の活動,歴史,それに火災を取り上げていて,興味深い内容なのだが,翻訳に難がある。それよりも,いくら図書館の火災を取り上げているからといって,自分の本に火を付けて燃してみるという行為に驚いた。


1月17日(金)
 一年の中で,全く観たい映画がない期間が結構長いが,毎年,この時期には,観たい映画が多い。今週,同じTOHOシネマズで,三本の映画を観た。オンラインで予約,場内では飲み物も食べ物も買わない,エンドロールが始まったらすぐ立って外に出るというのが定型となっている。観た三本は,『ダウントン・アビー』,『フォードvsフェラーリ』,『パラサイト 半地下の家族』の順だが,『パラサイト』は一段と落ちる。


 

2020年1月11日 (土)

週間日誌2020-01-12(『パリのアパルトマン』,大浮世絵展,シャーリーズ・セロン,ラグビー)

1月6日(月)
Paronoapa 「書評七福神の今月の一冊」という新刊ミステリ書評のウェブサイトがあり,「十一月度ベスト!」では,七人のうち五人が『パリのアパルトマン』(Un Appartement a Paris,Musso, Guillaume. 吉田恒雄訳.集英社,2019. 463p.)をあげていた。

 ある年のクリスマス前の6日間の出来事。12月20日,冷たい雨が降り,交通ストのパリに,イギリスから元刑事のマデリンがやってくる。一方,と米国から劇作家のガスパールが到着する。マデリンが借りた家は瀟洒な一軒家だった。しかし,そこにガスパールもやってくる。ダブルブッキングだった。二人とも当然腹を立てるが,この家は,死亡したばかりの現代絵画の天才画家の持ち家で,その死に謎があることを知り,反発しあいながら調査を進める。中年で独身の二人は,それぞれ問題を抱えつつ,マドリッドからニューヨークへと手がかりを追っていく。こうしたオーソドックスな枠組みであるが,食べ物,飲み物から本や映画,音楽それに警句の選択までセンスとユーモアが感じられる。そして,クリスマスに結末を迎えるが,常軌を逸している。

1月7日(火)
 江戸東京博物館で開催されている特別展「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」を観た。この江戸東京博物館はあまり好きではないが,幸いなことに会場は1階だった。会場にはかなりの客がいた。「歌麿の美人画、写楽の役者絵、北斎・広重の風景画、国芳の勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画,5人の絵師の得意ジャンルに絞り,『誰もが知っており、そして誰もが見たい』」浮世絵展という触れ込み。要するに有名な作品ばかりを保存状態の良いものを見せるというわかりやすい企画である。絵師によって違うが大英博物館,ボストン博物館,ベルギー王立美術・歴史博物館,原安三郎コレクション,中山道広重美術館などの所蔵品が並んでいる。会場で販売しているアダチ版画の「復元」版画は,どの作品も1万3千円で,刷り上がった時とほぼ同じものが入手できるわけである。

1月9日(木)
 シャーリーズ・セロンが出ているので『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を観た。もどかしいというか,すっきりしない映画だったが,やはりシャーリーズ・セロンは,凄いなと思った。かつては,ハリウッドで一番の美貌と言われていた(今もそうだろう)が,アカデミー賞をとった『モンスター』以後は演技派女優ナンバーワンとなり,この『ロング・ショット』では,いかにも国務長官らしく,風格のある女優となっていた。身長177センチで,真っ赤や真っ白のドレスで人々の前に現れるのだから,場を支配する力がある。しかも,少しも年齢を感じさせない。

1月11日(土)
 ラグビーの大学選手権の決勝が新しい国立競技場で行われ,早稲田が明治に45対35で勝った。早稲田は最初のスクラムで押されてしまい,やはり明治が勝つのかと思ったが,早稲田は明治の弱点を徹底的に分析したのだろう,たびたびライン際を突破し,前半にトライを重ねて前半で31-0とし,後半は明治が必死に追いすがったものの,早稲田にはかなりの余裕があり,快勝した。明治は今シーズン,ここまで全勝だったが,最後は勝てなかった。前半はディフェンスが崩壊気味で,これまでの試合ぶりからは想像できないような惨事だった。早稲田では,中野,岸岡,斉藤選手が目立ったが,最優秀選手は,ナンバーエイト丸尾選手ではないか。

2020年1月 4日 (土)

週間日誌2020-01-05(今年の本と映画,大晦日,銀座線渋谷駅)

12月30日(月)
 28日からは,休む店が多くなる。一日ずつ開いているところが減り。次第に,世界の終わりに近づいていく感じがする。

■今年の本(2019年刊行)
 ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー : The Real British Secondary School Days』(新潮社, 252p.)
 宮田珠己『ニッポン47都道府県正直観光案内』(本の雑誌社, 293p.)
 三井誠『ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から』(光文社,242p.)
 安東量子『海を撃つ』(みすず書房,2019. 287p.)
 竹内正浩『ふしぎな鉄道路線 「戦争」と「地形」で解きほぐす』(NHK出版, 302p.)
 田中雄一『ノモンハン 責任なき戦い』(講談社,243p.)
 二宮敦人『世にも美しき数学者たちの日常』(幻冬舎,310p.)
 青木正美『古書市場が私の大学だった 古本屋控え帳自選集』(日本古書通信社, 363p.)
 グラハム・ムーア『訴訟王エジソンの標的』(早川書房, 552p.)
 ギヨーム・ミュッソ『パリのアパルトマン』(集英社,463p.)
 リース・ボウエン『貧乏お嬢さま、駆け落ちする』(原書房,438p.)
 ジャナ・デリオン『生きるか死ぬかの町長選挙』(東京創元社,349p.)
 町田康『記憶の盆をどり』(講談社, 286p.)

■今年の映画(2019年公開)
『あなたの名前を呼べたなら』(Sir,2018,ロヘナ・ゲラ,[インド;フランス])
『ガーンジー島の読書会の秘密』(The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society, 2018,マイク・ニューウェル [英国,フランス])
『マリッジ・ストーリー』(Marriage Story,2019,ノア・バームバック,[米国] )
『女王陛下のお気に入り』(The Favourite, 2018,ヨルゴス・ランティモス,[アイルランド/米国/英国])
『愛と銃弾』(Ammore e malavita, Ammore e malavita, 2017 [イタリア])
『パリ、嘘つきな恋』 Tout le monde debout,2018,フランク・デュボスク,[フランス])
『誰もがそれを知っている』(Todos lo saben, 2018, アスガー・ファルハディ,[ スペイン,フランス,イタリア])
『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』(Andhadhun,2018,シュリラーム・ラガヴァン,[インド])

12月31日(火)
 暖かい日なので午前中,散歩に出かけた。それぞれの店が1月はいつから始まるかを確かめた。今年は,うまい曜日構成になっていて,4日が土曜,5日は日曜なので,6日からがやや多い。

 週休3日の人気の和菓子屋さんは,1月17日からとのこと。おそろいで海外旅行にでも行くのだろうか。

Tennohai  できたばかりの国立競技場の近くを通ると。ゲートの上に「天皇杯」と書いてあり,少なくとも百人以上が並んでいた。明日の試合のために1日前から並んでいるらしい。

 「紅白歌合戦」には,今の時代,男女という分け方をしていてよいのかという意見があり,もっともと思った。また,ヴァーチャル美空ひばりを見た。NHKの中には,この企画を止める人はいなかったのか。

1月4日(土)
 地下鉄銀座線は,渋谷駅工事のため12月28日から5日間運休していて,昨日,新しい渋谷駅を使った運行が始まった。井の頭線に乗る用事があり,その銀座線渋谷駅に行く。明治通りを渡る橋の上にホームができて,東横デパートに向かって改札口ができている。鉄道マニアではない普通の人々がスマートフォンであちこちを撮っている。高齢者も多い。旧ホームは残っているが通行できるのは以前の到着ホームだけとなっている。結局,井の頭線方面へは,ここを通って以前通り東横のエスカレータで降りて行くことになっていた。

 井の頭線を降りて銀座線に向かうと,従来の出発ホームへ行く階段は全て閉鎖されており,降りたのと逆に東横内のエスカレータで上に行き到着ホームを歩いて行くか,前からある階段を登って,新しくできた通路を通って改札口に行くしかない。

 ずっとこのままではないだろうが,いずれにせよ井の頭線と銀座線を利用する乗客にとっては歩く距離が大幅に増えて不便になった。先年の地下化で東横線への乗り換えと同様にないがしろにされているわけで,気の毒なことだ。

 以前の渋谷駅はコンパクトに良くできていたと思うが,そうは思わない方々が旗をふっているのだろう。急にトンネルから出て,高架橋で道路を渡り,ビルの三階に入っていくといういつも昂揚感を感じた未来図めいた光景は,過去のものになった。

2019年12月28日 (土)

週間日誌2019-12-29(カーリング,住民票,『内閣調査室秘録』,高校ラグビー,地下鉄)

12月22日(月)
 今回の選手権で,前回優勝のシドロワ組は,予選全勝で,どの試合も最終第八エンドまで行かないという圧倒的な強さだった。決勝戦も第一エンドで2点をとってからは,なかなかロコソラーレに得点を許さず,第八エンドまでいったが5-4で勝った。点差以上に,一方的という感じがあり,シドロワ選手とともに,今年から加わったというクールなコテンコーヴァ選手は冷静でミスがなかった。

 ロコソラーレは,先週のカナダのニューファンドランド・ラブラドール州で開催されたブーストナショナルに出場していたが,リードの吉田夕梨花選手が急病でカナダに行くことができず,三人で試合をした。鈴木夕湖選手と吉田知那美選手が三回ずつ投げた。それでも準々決勝に進出し,優勝したハッセルボルク組に負けたが,会場で大きな拍手を浴びた。

 ただ,ロコソラーレの選手たちは,軽井沢は日を置かない連戦となり,吉田夕梨花選手は戻ったものの,選手たちは疲労の極限にあったらしい。

12月24日(火)
 住民票が必要となったので,何も考えずに区役所支所に行き,入手したが,20分ほどもかかった。後で考えてみるとマイナンバーカードでコンビニエンストアの万能コピー機から住民票を出力できるはずである。その時,20分もかかるわけがない。どうしたことだろう。

12月26日(木)
 岸俊光編,志垣民郎著『内閣調査室秘録 戦後思想を動かした男』(文春新書,2019)を読んだ。記録なので細部まで読んだ分けではないが,驚いた。内容紹介に,内閣調査室の「志垣氏の主な仕事とは,優秀な学者・研究者に委託費を渡して,レポートを書かせ,それを政策に反映させることだった。これは、結果的に彼らを現実主義者にし,空想的な左翼陣営に行くのを食い止めた。そして本書には、接触した学者・研究者全員の名前と渡した委託費、研究させた内容さらには会合を開いた日時,場所,食べたもの,会合の後に出かけたバーやクラブの名前……すべてが明記されている」と書かれている通りだ。1960年代,70年代の東大,慶大などの教員が多数登場する。こんな風に名をさらされるとはご本人達は思っていなかっただろう。また,ほとんどの人たちは,操られている自覚はなかったに違いない。

12月28日(土)
 高校ラグビー一回戦の二日目。100点ゲームが二試合あり,162-5という新記録も生まれた。最近は高校ラグビーで100点ゲームをみた記憶がない。本来,シードされなければならないチームが一回戦から登場したということだろうか。

 地下鉄銀座線は,渋谷駅の工事で,一部運休状態で1月2日まで続く。半蔵門線もあるのでさほど難儀ではないが,青山一丁目と溜池山王間も運休区間となる理由がわからない。
 新宿御苑を通った。今年最後の開園日だが,人影はまばらで,半分は外国人だった。

Gyoe201912

2019年12月21日 (土)

週間日誌2019-12-22(『ザ・クラウン』,窓展,カーリング)

12月16日(月)
 ネットフリックスのテレビドラマシリーズ『ザ・クラウン』シリーズ1の10話をDVDで観た。父のジョージ六世の体調の悪化から始まる。長女エリザベスは,フィリップと結婚し,父の死去の後,26歳で女王となる。夫は,マウントバッテンという姓のことと住まいでエリザベスを悩まし,退位した叔父のウィンザー公爵は,多額の年金を要求し,チャーチル首相はしたたかといった中での船出となる。さらに,自由に振る舞いたがる妹のマーガレット王女とタウンゼントの恋愛にはイングランド国教会の長として反対せざるを得なくなる。夫の立ち位置とその親族,首相との関係では,NHKで放送された『女王ヴィクトリア 愛に生きる』と重なるところがあった。

 クレア・フォイの初々しい女王ぶりもよいが,マーガレット王女を演じたヴァネッサ・カービーの直情的で周囲のことを考えず,王室の誰からもあまり同情されない様子が実にリアルだった。

12月18日(水)
Matsu  前から気になっていた東京国立近代美術館の「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」に行くことにした。最初の展示室に,フェルメールなど窓の描かれた東西の数十枚の作品の写真を時代別に示した大きなパネルがあって,少し期待した。アンリ・マティスの『待つ』のように,窓と人物と窓の向こうの風景があればよいのだが,このような絵は他にはなく,かなり拡大解釈した作品が並んでいて,残念だった。MOMATコレクションという所蔵作品展は時間を費やして観る価値があった。

12月20日(金
 一度,カーリングの試合を直に見たかったが,軽井沢で「国際カーリング選手権大会」が開かれているので行くことにした。どの程度の寒さ対策をするべきか不安だった。北陸新幹線で軽井沢駅へ。町営バスに乗り遅れ,タクシーで会場の風越公園アイスパークのカーリングホールに行った,10分ほどだった。

 こぢんまりした建物で,二階に上がると70人くらいの列があった,様子のわからないまま最後尾に並んだ。列は長くなっていく。セッション毎に観客席は入れ替えになっていて,男子のセッションが終了すると,観客席に入ることができた。場内に六つのシートがあり,シートの一方の端に360人収容の観客席があった。観客は,各チームが向こう側からと手前から投げるのを見ることになる。

 製氷作業後,各チームが7分ずつ練習し,試合が始まった。テレビ中継では一つの試合の攻防を見るしかないが,12チームの6試合を同時に見ることになり。目移りをしながら観戦する。俯瞰できるので,投げていない時の選手の様子もよくわかる。場内は,やはり寒く,1度くらいしかなかったが,何とか3時間半を過ごすことができた。半袖の選手もいる。

Karuizawacarl  観戦した女子のセッションは,カナダのキャリー組対ロコ・ステラ,ロコ・ソラーレ対STRAHL(北海道),SC軽井沢クラブJr.対米国ロス組,ロシアのシドロワ組対米国シンクレア組,北海道銀行対富士急,中部電力対チーム桜人の6試合で,いずれも結果は,順当勝ちだった。ただ,シドロワ組対シンクレア組の試合の内容は,他の試合とレベルが違っていて,ロコ・ソラーレが多少,苦戦していたのを見ると,試合の相手次第で力の入れ方が違うのだなと思えた。

«週間日誌2019-12-15(歌舞伎,文楽,『十二国記』,『俺の話は長い』)